よくある質問

「弦楽器」に関するQ&A

バイオリンの魂柱の調整で音色を変えることはできますか?

魂柱は少し動かしただけでも音色に変化が現れます。また、違う魂柱に作り替えることによっても音色が変わってきます。楽器の個体によってもその変化は変わる、とても繊細な調整になります。お客様のご要望に合わせた調整をするためには、技術者とお客様との意思疎通がとても重要になってきます。

毛の種類によって何が変わるのでしょうか?

弓の毛は弦楽器を演奏する上で、とても重要な役割をしており定期的な毛替えが必要です。そして、その毛の種類によっても音色や表現に変化があります。そんな違いなんてきっと自分には分からないとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりとご説明いたしますので、ぜひ次回の毛替えでお試し下さい!

毛の種類についてはこちらをご覧ください。

しばらく弾いていなかったチェロを使いたいです。弾く前に何かすることはありますか?

状態は様々ですので一概には言えませんが、長期間弾かれていなかった楽器は弦が錆びていたり、毛が古くなっていたり、ほこりがたまっていたりします。中には虫が湧いてしまっていたり、板が剥がれたり割れたりしていることも…。2~3年程度であれば弦交換、弓の毛替えと全体クリーニングで弾けるようになることもありますが、10年以上しまわれていた場合は是非一度工房にお持ちください。

冬になるとバイオリンの弦が勝手に緩みます。ペグのとまりも悪いです。どうすればいいですか?

冬場は乾燥により楽器の木材が縮んでペグが緩くなりやすい季節でもあります。状態によってはペグコンポジションなどで調整出来るかもしれません。経年変化や使用によるペグの摩耗でペグ穴とペグの太さやテーパ(傾斜)があっていない場合はコンポジションでは対処出来ない場合もあります。調子が悪い場合は、一度工房にお持ちください。

弓先のチップが欠けていると、どうなるのですか?

毛をしっかりと留めることが出来ず、毛束が抜けることがあります。また、チップは弓のヘッドの保護の役目もありますので、チップが欠けた状態で演奏中などにヘッドをぶつけると弓本体にダメージを与える場合がありますので、早めにリペアをすることをお勧めします。