よくある質問

「ピアノ」に関するQ&A

ピアノの「アクション」とは何ですか?

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ピアノのアクションとは?

鍵盤を押すと音が鳴り、鍵盤を離すと音がとまるピアノ内部の機構をアクションといいます。
「グランドピアノ」「アップライトピアノ」によってアクションの構造は異なっています。

グランドピアノの場合

鍵盤を押したときの力を「てこの原理」を利用して、シーソーのようにハンマーを上方向に突き上げます。
その為、弦を叩くまでの力の向きが自然です。
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またグランドピアノは、ハンマーが重力を利用して素早く元の位置に戻ることに加え、レペティション機構により鍵盤を完全に戻さなくても次の音が出せるようになっているため、構造上は秒間約14回の連打を行うことができます。
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アップライトピアノの場合

アップライトピアノは、少ない床面積でもピアノを置けるようにするため、弦の向きが地面と垂直になっています。
鍵盤を押したときの力の向きを、アクションで前方向に変換しています。
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力の向きがグランドピアノと異なる為、スプリングを使用しハンマーを初期位置まで戻しています。
このため連打の性能は秒間約7回程度になります。
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「ハンマーファイリング」とは何ですか?

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ファイリングとは?

ピアノは「ハンマー」というパーツが弦を叩く事によって音が出ます。
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「ハンマー」は羊毛で出来ており最初は柔らかいのですが、音を出すたびに弦に当たる部分が段々と固くなっていきます。

そのため長年使用をしていると柔らかい音色から固い音色に変化してしまいます。

ファイリングはハンマーの固くなってしまった部分や変形してしまった部分を削り、ハンマーの形を整え本来の音色に近づける作業です。

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作業前

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作業後

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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 約1時間
工房での作業 応相談

「バランスホールガタ修理」とは何ですか?

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バランスホールとは?

鍵盤はバランスキーピンを支点にテコの原理で動いています。
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このバランスキーピンに差し込んでいる鍵盤側の部分をバランスホールと言います。
特にバランスホールとバランスキーピンとの接点にガタつきが無く円滑に動くことが重要です。

バランスホールは、バランスキーピンの直径に合わせて穴が空けられおり、設置環境や使用状況によりバランスホールが広がり、鍵盤のガタつきが生じる場合があります。
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蒸気を当てて木部を膨張させ穴のサイズを小さくする、または、広がった穴の周辺の木部を加工して新しい木材を嵌め込み、適正なサイズの穴にすることで鍵盤のガタつきがなくなり動きが改善します。
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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

「白鍵上面磨き」とは何ですか?

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白鍵上面磨きとは?

アコースティックピアノの鍵盤は木材で出来ており、その上に白色(白鍵)と黒色(黒鍵)の鍵盤パーツが貼られています。
演奏者が一番多く触れる白鍵上面は、長年使用していると汚れや傷が付着します。

白鍵の上面を機械で磨き汚れや傷を取り除くことで、艶が復活し美しい外観と手触りを取り戻します。

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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

「ダンパーヘッドアッセンブリー交換」とは何ですか?

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ダンパーヘッドアッセンブリーとは?

ピアノの弦振動を押さえて音を止めるための、柔らかく厚いフェルトが貼られているパーツです。

ダンパーフェルトは経年劣化で硬化し弾力が失われたり、虫食いによりフェルトが破損すると止音不良や雑音の原因となります。
アップライトピアノのダンパーヘッドアッセンブリー交換では、フェルト付きダンパーヘッドとダンパーブロックを交換します。
交換することで止音不良・雑音の原因を解消出来ます。

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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 - -
工房での作業 応相談

「マフラーフェルト交換」とは何ですか?

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マフラーフェルトとは?

マフラーフェルトとはアップライトピアノの3本あるペダルのうち、中央のペダルを踏んだ際にハンマーと弦の間にセットされるフェルトです。
ハンマーと弦の間にフェルトを挟むことで、弱音効果が得られます。

マフラーペダルを多用しているピアノはフェルトが薄くなったり破れたり、ペダルを踏んでも弱音にならない場合があります。交換することで弱音効果が改善します。

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交換前

画面下側が新しく用意したマフラーフェルトです。新しいフェルトをこれまで付いていたフェルトと同じサイズになるよう、加工してから作業を行います。
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交換後

作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 約30分
工房での作業 応相談

「ブライドルテープ交換」とは何ですか?

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ブライドルテープとは?

アップライトピアノのアクション(機構)には、動きをサポートするために「ブライドルテープ」というパーツが付いています。
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また、ブライドルテープにはブライドルチップと呼ばれる皮(スキン)が付いています。
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経年劣化のためブライドルチップが割れたり、雑音が発生する場合があります。ブライドルテープを交換することで本来の連打性能が復活します。
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88鍵盤全てに付いています。width=1920


作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 約3時間
工房での作業 応相談

「譜面台竿溝クッション交換」とは何ですか?

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譜面台竿溝クッションとは?

グランドピアノ、一部のアップライトピアノの譜面台には、楽譜を置くところに「譜面台竿溝クッション」というクッションが付いています。
楽譜を置く場所のため使用頻度や経年劣化により汚れたり、消耗する場合があります。
その場合には一度クッションを剥がし、新しいパーツに張り替えます。
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交換作業中の様子

新品のクッション
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古いものを剥がし、接着剤を塗布します。
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現物に合わせてクッションをカットします。
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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 約1時間
工房での作業 応相談

「ダンパーガイドレールクロス交換」とは何ですか?

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ダンパーガイドレールクロスとは?

グランドピアノにおいて、ダンパーワイヤーが円滑に上下運動できるようダンパーガイドレールが取り付けてあります。
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ダンパーワイヤーとダンパーガイドレールの接点部分に貼ってあるクロスのことをダンパーガイドレールクロスといいます。
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長年使用してクロスが摩耗した場合には、交換することで止音不良・雑音の原因を解消出来ます。
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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 約6時間
工房での作業 応相談

「キャプスタン交換」とは何ですか?

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キャプスタンとは?

キャプスタンとは、鍵盤奥に取り付けられたパーツで、キャプスタンボタンとキャプスタンスクリューの2種類があり、鍵盤の押した力をアクションに伝える役割があります。
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キャプスタンは、樹脂・木材・金属などの素材で作られており、設置環境により腐蝕・破損することがあるため新しく交換します。
(画面内外れているものがキャプスタン部分)
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作業について

場所 実施可否 作業時間・納期
お客様宅作業 1本 約30分~
工房での作業 応相談