MyDRUMS特派員のトリヅカ・ハナワによる、台湾ドラム工場見学レポート!
第1回の「Pearl (パール) 編」は、大変多くの皆様にご覧いただき、誠にありがとうございます。
第2回となる今回は、同じく台湾にあるドラムブランド「DIXON(ディクソン)」の工場見学の模様をたっぷりとお届けいたします!
DIXONとは
DIXON(ディクソン)は、1979年に創業した台湾のドラムメーカーです。
その極めて高い技術力に定評があり、自社ブランド製品の展開にとどまらず、数々の有名ブランドのOEM生産 (委託製造) も手掛けるメーカーです。
確かな技術を誇る「ハードウェア工場」
DIXONのハードウェア(ペダルやスタンド類)は、島村楽器の店舗でも多くの皆様にお買い上げいただいております。
高い技術力によって作り上げられたDIXONのハードウェア類は、多くのドラマーの皆様の演奏や練習を足元から支える、実に心強い相棒です。
そんなDIXONのハードウェアを製造しているのは、ここ台中にある少しクラシックな佇まいの工場です。

工場内に入ると、ずらりと並んだペダルが圧巻の光景を創り出しています!

部品や工具が整然と並べられ、効率よく作業が行われていることがわかります。

国内未発売のキックペダルを見つけ、さっそく見せていただきました。
堅牢なつくりや操作性の良さが印象的で、国内発売へ向け検討していただくことになりました。

職人さんたちの手によって、淡々と、そして確実に作業が進められています。

お見せすることができない工程も多いため、ハードウェア工場のご紹介はここでおしまいです。
なお、こちらの工場はそう遠くない将来に、次にご紹介する新工場へ移転する予定とのことですので、この工場の様子も見納めかもしれませんね。
ハードウェア工場では、島村楽器オリジナルモデルの構想をお伝えし、ご用意いただいたカラーサンプルをもとにご相談させていただきました。

金属のカラーサンプルだけでも、このように非常に多くの色が製造可能とのこと。このようなことからも高い技術力が垣間見えます。
工場見学名物!台湾ランチ
DIXONハードウェア工場の工場長さんにご案内いただき、台湾名物の牛肉麺(ニューローメン)をいただきました。

大変上品なお味で、とてもおいしくいただきました。
台湾の料理は全般的に素材のうま味はしっかり感じられますが、塩味はあっさりめ。健康に非常によさそうな印象です。
ちなみに、ハナワは台湾名物のタピオカドリンクが大変お気に入りで、台湾滞在中、数えきれないほどのタピオカドリンクを楽しんでいました。

ドラム製造の心臓部「DIXON 新工場」へ
次は、DIXONの基幹ともいえる新工場を訪問させていただきます。

体育館ほどもありそうな広大なスペースに、製造中のシェルがずらりと並んでいる様子は圧巻です。

素材となる合板からシェルを製造する工程も行っています。

組み立ての工程では、ステキな色に塗装された金属シェルのスネアがありました。

こちらは木胴スネア。グリーンの美しいラッカーフィニッシュのシェルに、ゴールドパーツがあしらわれておりとてもおしゃれです。

こちらはシェルを保管しているフロア。様々な材質、サイズのシェルがうずたかく積まれています。
紫外線や照明による変色を防ぐため、保管エリアの照明は消されており、薄暗いなかにシェルがそびえる様子はどこか神秘的ですらあります。

これまで見たことがないような美しい木目のものもあり、「どんな音がするんだろう…」と想像が膨らみます。

こちらにはカラー見本が展示してあります。

スパークルやフェードはもちろん、高い塗装技術を物語るかのように、見たことの無い美しいカラーがずらり。

見ているだけでワクワクする、グラデーションや美しいフィニッシュが並んでいます。

そしてこちらのフロアは工事中でした。
こちらにはドラム製造で使用する膨大なパーツをストックし、必要なパーツが自動搬送されてくるシステムが導入されるそうです。

自動車やパソコン等の工場では導入されている仕組みですが、おそらくドラム工場では世界初ではないでしょうか。完成した暁(あかつき)には、世界に冠たるドラム工場になること間違いなしです。
なお、先ほど訪れたハードウェア工場も、ここのさらに別フロアに移転してくる計画もあるそうです。

DIXON工場でも、オリジナルモデルの開発に向けた相談をさせていただきました。色々なシェルがあり、期待に胸が高鳴る思いです。

国内未発売のコンパクトセットと一緒に記念撮影!
ウッドフープがかわいい、でもサウンドは本格的な素敵なドラムセットでした。国内でもご紹介できたらよいですね。

お土産に名物のお茶をいただいてご満悦のトリヅカとハナワ。
近代的な最新工場ですが、旧正月の飾り(左手側の赤いお札)が貼ってあり、伝統的な行事や歴史を大切にする台湾の考え方はとても興味深く感じました。

おしまいに

今回の台湾のDIXON工場見学は、普段店頭で皆様にご紹介している楽器が、まさに生み出されるその場を目の当たりにするという、大変貴重な機会となりました。
そして、工場には、まだ日本国内で発売していない楽器も多数あり、これらをいつの日か店舗で皆様にご紹介したいという思いを新たにしました。
温かく迎えてくれたDIXONの皆様、ありがとうございました!
札幌パルコ店 鳥塚

テレビで見たドラムに心を奪われてドラムを始め、バンド活動に明け暮れていたある日、何気なく訪れた楽器店で目にしたプロドラマーのドラムイベント(ドラムクリニック)に感銘を受け、楽器店員を志す。現在は札幌パルコ店勤務の傍ら、演奏活動も行う。
これまでに、米国のZildjianや大阪の旧SAKAEといった国内外のドラム/シンバル工場を訪問。長い演奏歴とスタッフ歴で培ったマニアックな知識は、島村楽器随一。
そして今では、世界中のドラマーの定番となったPROTECTIONracketのスネア&ダブルフットペダルケース「TZ3016」「TZ3015」の発案者。
偉大なドラマーを輩出し続ける北海道・札幌で、ドラムコーナーの灯を絶やさぬよう奮闘中。
MyDRUMS内で「トリヅカのマニアックドラム」を連載中!

