こんにちは!八王子オクトーレ店のフナハシです!
カッコいいドラムパフォーマンスと言えば、超高速のフィルインや両手両足を駆使した超絶技巧、なんだか自然と踊りたくなってしまうようグルーヴ溢れるビート、などなどありますが、今回スポットを当てるのは “音” になります。
電子ドラムですら、上位機種であるほど初心者とプロの間では音の違いが出ます。本物のドラムならなおさらです。というわけで、今回はスティックの持ち方と音色、音の強弱についてご紹介します。
練習パッドですら音色は変わる
早速ですが簡単な実演を。練習パッドを左手で叩いていますが、8打毎にスティックの持ち方を変えています。音の違いにぜひ注目して聴いてみて下さい。
音の違い、伝わりましたでしょうか?違いが出やすいようにかなり大振りで叩いていますが、最初の8打の方が柔らかい音、次の8打の方が音が大きく、かつ固い音ではないでしょうか。
8打毎に何を変えたのかというと、スティックの持ち方・振り方です。
最初の8打は人差し指と親指でつまむように持ち、他の指は最低限しかスティックに触れていません。スティックに触れていない瞬間もあります。
次の8打(大きい音が鳴る方)では中指・薬指・小指もしっかり使って包むようにスティックを持っています。
また、中指・薬指・小指で包むようにスティックを持った方がスティックをしっかり振れるため、スティックの振り下ろし速度も上がっていると思います。
シンバルでも実演してみた
同じように、シンバルでも比較。音の違いが出やすいように、18インチのクラッシュシンバルを叩きました。
最初の8打は人差し指と親指でつまむような持ち方、次の8打では中指・薬指・小指もしっかり使って包むようにスティックを持っています。そして、8打ごとに持ち方を変えています。
どうでしょうか?中指・薬指・小指もしっかり使って持っている方が、グワンとクラッシュさせたような音色になっております。
シンバルの揺れ方も大きいです。そして違う持ち方でスティックの振り幅を揃えるの、とても難しい。。。
難易度低いのに、「あの人」が叩くとカッコいい…なぜ?
さて、かな~り地味で違いが分かりにくい動画でしたが、こんな経験ありませんか?
あの人の演奏、難しいフィルとか複雑なリズムパターンを叩いてる訳でもないのに、何故かカッコいい…
そう感じた裏にある秘密の一つが、ここで紹介したような何気ない “音” の違いの蓄積かもしれません。ドラム演奏は、指定された・意図したタイミングで正確に対象物を叩くだけではないというのが良くわかりますね。
まとめ
ドラムの音色・表現。ある意味難しいというか、言葉で説明することが困難に思えますが、シンプルにスティックの握り方・振り方が変われば、物理学で説明できる要素に変化が生じて、ドラムから鳴る音が変わるということです。
もちろん、太鼓・シンバルのどこを叩くかでも音色は変わります!
ぜひ、皆さんもスティックの持ち方・降り方が変わるとドラムの音がどう変わるか、試してみてくださいね。
また今回ご紹介したような細かいニュアンスや“音”に興味が湧いた方、”音” についてもっと知りたいと思った方には音楽教室もおすすめです。ぜひお近くの店舗にお問い合わせ下さい!