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【徹底検証】箱?イス? いやいや、今人気の打楽器、 カホン です! いろいろと叩いてみました!( DG , LP , 浜崎商会 )

こんにちは!熊本パルコ店ドラム担当の坂田です!

カホンの記事もこれで3回目となりますが、今回は長野店の小林に変わりまして私がレビューしていきたいと思います!

簡易ドラムや小スペースでのパーカッションとしての需要もあり、現在とても勢いのあるカホンですが、デザインやサイズなども個性豊かな物が多く、音以外でも楽しめるのがこの楽器の魅力です!今回は少し変わり種も含めた3機種をご紹介していきたいと思います。ぜひ、みなさんの カホン選び の参考にしていただけたらと思います。

 

今回のカホン比較について

まず今回の検証結果をわかりやすくチャートで表していきます。

  • 音圧 — 音の存在感、他の楽器と合わせた時に埋もれないための大切な要素です。
  • 音程 — “ドスッ”と腹に来る低音、アンサンブルに溶け込む中域を効かせた程よい音程感、など参考にしてください。
  • バズ音 — 高音を叩いた時の”ジャリ”っとした音のことです。歪みがどこまで効いているかの指標となります。
  • 携帯性 — やはりカホンの魅力は電車を使ってどこでも持っていける点ですよね。

以上4つの項目を中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。

さて比較には「基準」が必要です。いつもなら一つの機種を指定しますが、カホンはまだまだ新しい楽器。。「世界標準」や「時代を超えて愛され続ける名器」はまだありません。よって今回は比較する全てのカホンが収まる範囲の枠を設けました。それぞれの特徴を捉えていただければと思います。

 

濱崎商会 (はまさきしょうかい)

大阪発、カホン関連や、リズム関連の商品を販売する楽器工房。天然木を使用し、非常に丁寧に作り込まれたカホンは国内でも非常に人気があります。裏面にウッドボンゴ備えたカホンや、リバーシブルカホン等、ユニークなカホンもラインナップされています。

FCR-310

サイドホールタイプの前後両面が叩けるリバーシブルカホン。

  • メーカー希望小売価格¥27,000(税抜)¥29,160(税込)
  • 販売価格¥27,000(税抜)¥29,160(税込)
  • 打面材:チーク(天然木化粧合板)
  • 側面、背面、トップ材:胴材:ホワイトアッシュ、背面:ゼブラ
  • サイズ:縦29cm×横29,5cm×高さ45cm
  • 重量:  3,5~4kg
  • 付属品:無し

 

レビュー

高さが45cmと若干小ぶりなカホン。

打面側はチーク材、裏面は木目の美しいゼブラウッドを使用したリバーシブルタイプ。ボディサイズもあってか、通常のカホンよりも少しピッチが高い所においしい音が集まった、非常にパーカッシブなサウンド、という印象です。低音はポンポンというような、皮物を叩いているようなサスティーンが一緒に出ます。バズ音に関しては、少しルーズめにしても、耳障りなザラザラ感はなくとてもサッパリしています。打面は少し固めで叩き堪えがあり、叩いた分だけ音量が付いてくるような、広いレンジと表現力があります。

そして、問題の裏面ですが、この裏面がまたとても素晴らしい!これだけでこのカホンを買う価値があります。ミッドの効いた低音部分に加え、天を貫くようなキレッキレのスラップ音をバシバシと搔き鳴らす事が可能。ボンゴカホンとしての完成度も非常に高く表、裏ともメインで使える両刀カホンです!

 

裏面には打面とは違いビス止めは無くとても木目が栄える仕様となっています。

 

ストリングタイプの響腺で、ターンバックルで響き具合の調整が可能となっています。

 

脚は少し低めのゴム脚を装備。裏面もアッシュ材のはずですが少しだけ木の色が違うのがまた良いですね。

 

チャート

 

私が叩くとさらに小さく見えますね(笑)

 

LP (エルピー)

世界で最も有名なパーカッションメーカー。ラテン、ブラジル、アフリカをはじめとする、世界各地のパーカッションをラインナップしています。

Matador Stave Quinto Cajon ( M1405 ) (Mahogany Stain with Natural Front)

 

コンガ?いいえカホンです。

  • メーカー希望小売価格¥47,000(税抜)¥50,760(税込)
  • 販売価格¥37,600(税抜)¥40,608(税込)
  • 打面材:ポプラ
  • 側面、背面、トップ材:マンゴー
  • サイズ:縦30,5cm(12″)×横30,5cm(12″)×高さ45,7cm(18″)
  • 重量:  4~4,5kg
  • 付属品:無し

レビュー

コンガと同じ作りのステイヴ(樽型)胴のとてもユニークなカホン!マタドールシリーズから新しいシリーズが登場しました。このカホン、めちゃくちゃカッコいいです!コンガ同様、キント、トゥンバの2種をラインナップ。今回紹介するのは、小さい方のキントです。

打面には薄手の柔らかいポプラ材を使用してあり、叩き心地も良く鳴らしやすい仕様となっています。

このように穴の開いた樽型の置物ののような佇まい。オシャレなイスとしても自宅で大活躍してくれる事でしょう(笑)

裏には硬質のゴム脚を装備。

 

トップには滑り止めのザラザラ加工が施してあります。

このカホン、この上部をコンガのように叩くと、とても良い音がします。音は小さいですがコンガの様なプレイをしてみるのも面白いかもしれません。

スナッピータイプで両サイド、というよりは中心に2つ取り付けられているような感じ。

見てください皆さん、このつくりはまさしくコンガ!LPのコンガと同じく継ぎ目にぎっしりと接着剤が付いています。

チャート

音はもちろん通常のカホンの音がしますが、打面は狭く非常にシャープでキレがあります。バズ音もタイトでレスポンス良く速いリズムパターンでも潰れることは無いです。ボディは小さめですが、以外にずっしりとしていますので、安定感も抜群。

それでは最後の1台行ってみましょう!

 

DG (DE GREGORIO デ・グレゴリオ)

2002年よりパーカッショニストの Paolo DeGregorio 氏が設立した、スペインのカホンメーカー。音はもちろん、利便性やルックスも様々で品質も良く、国内でも多くのアーティストがこの DG のカホンを使用しています。

マヌ・マサエド (MANU MASAEDO)

 

 

世界が注目する、若手カホンプレーヤー、マヌ・マサエドのシグネチャーモデル。

  • メーカー希望小売価格¥45,000(税抜)¥48,600(税込)
  • 販売価格¥38,500(税抜)¥41,580(税込)
  • 打面材:バーチメイプル合板4mm・3Ply
  • 側面、背面、トップ材:バーチ12mm・9Ply(側面)、バーチ6mm・5PLY(裏面)
  • サイズ:29.5cm×横32cm×高さ48cm
  • 重量:  5kg
  • 付属品:DVD付教則本「MARCO FADDA CAJON POWER 」

レビュー

ブラックに染められた打面に、鍵と壺のようなデザインのペイントが施された、個性あふれるシグネチャー・カホン。

両サイドが12mmと極厚、打面も通常2,5mm~3mm程度の厚みですが、こちらのカホンは4mm。少しパワーは必要ですが、しっかりと叩き込むことによってこの楽器の本来の凄まじい鳴りを体感することが出来ます。横幅が32cmと打面側が広くなっており、本物のバスドラムの様な、ドスンという深い低音とアタック音が鳴ります。とにかく音量がでかくて強烈で、暴れるような激しいプレイにもどこまでも付いてきてくれるので、ドラムセットの変わりとして使うのにもってこいの、ロックなカホン。

打面裏側には取り外し可能なミュートが標準装備されています。このミュートを付けることによってよりタイトで引き締まった低音を出すことができるんですね!

ストリングタイプの響線にも上下2つ、両サイドで計4つミュートがついています。こちらも取り外し可能。

 

さらに備え付けの六角レンチで響線のテンションも調整可能。

 

どどーん!

ゴム脚はとても小さい透明のものを取り付けてあります。響線は裏面でも調整ができます。

チャート

こうやってみると叩く場所がめちゃ広い!

 

おしまいに

皆さん、今回のカホンは如何でしたでしょうか?

個人の感想としては、カホンも、シンバルやスネアドラム同様、同じような形をしていますが、機種によって音が全然違いますし、さらに叩き心地にも差があります。木材やサイズ、デザインもそうですが、私は表の板とスナッピーの種類/数が一番重要だと思っています。「繊細でより表現力豊かに叩きたい」、「ドラムセットの様なパワフルな演奏がしたい」、など用途がいろいろあると思いますので、そのプレイスタイルに合ったあなたにぴったりのカホンを見つけることが大事だと思います!選ぶ際には絶対に叩き比べをしてみることをオススメします!

 

こちらの記事もどうぞ

【徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! Part 1 (シュラグヴェルク、パール編)

徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! Part 2 (LP、CHAANY 編)

 

この記事を書いた人

熊本パルコ店 ドラム担当 坂田

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