こんにちは!長野店ドラム担当小林です!
ここ数年人気上昇中の打楽器といえばカホン!持ち運びやすく、誰でも簡単に「低音」と「高音」が出せるため、楽器未経験の方も気軽に始められるのが人気の秘密です。お客様から「コレ何?箱?イス?」と聞かれることがありますが実は立派な楽器です(笑)
前回に引き続き、今回も3台のカホンを私が叩いてレビューしていきます!是非 カホン選び の参考にしてみてください!
チャートの説明
まず今回の検証結果をわかりやすくチャートで表していきます。
- 音圧 -- 音の存在感、他の楽器と合わせた時に埋もれないための大切な要素です。
- 音程 -- "ドスッ"と腹に来る低音、アンサンブルに溶け込む中域を効かせた程よい音程感、など参考にしてください。
- バズ音 -- 高音を叩いた時の"ジャリ"っとした音のことです。歪みがどこまで効いているかの指標となります。
- 携帯性 -- やはりカホンの魅力は電車を使ってどこでも持っていける点ですよね。
以上4つの項目を中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。
さて比較には「基準」が必要です。いつもなら一つの機種を指定しますが、カホンはまだまだ新しい楽器。。「世界標準」や「時代を超えて愛され続ける名器」はまだありません。よって今回は比較する全てのカホンが収まる範囲の枠を設けました。それぞれの特徴を捉えていただければと思います。
では検証スタート!
LP (エルピー)
世界で最も有名なパーカッションメーカー。ラテン、ブラジル、アフリカをはじめとする、世界各地のパーカッションをラインナップしています。
LP Festivo Cajons LP1442(RED)
- メーカー希望小売価格¥19,500(税抜)¥21,060(税込)
- 販売価格¥15,600(税抜)¥16,848 (税込)
- 打面材:シャムオーク材
- サイズ:縦30.5cm×横30.5cm×高さ46.35cm
- 重量: 4.4kg
- 付属品:なし
レビュー
LPのラインナップの中で最もお手頃なカホン。カラーは全4色。
いやー!真っ赤ですよ!
これは可愛いくてポップですね!てっきり樹脂製だと思っていたのですがよく見ると座面や側面も木製で塗装が施されています。音が凄く太いカホンという訳ではありませんが、ピッチが低めでイイ感じのベース音が出てくれます。バズ音はタイトで引き締まったサウンドに仕上がっていますね。いわゆるエントリーモデルに属するカホンですが十分に使えるカホンだなと感じました!これからカホンを始め方はもちろん、カホン女子にオススメですよ!
サウンドホールは一般的な大きさ。後ろから見ると真っ赤っかですねー。
打面はザラっとした加工が施されていて滑りづらくなっています。
響き線はスナッピータイプで上部に3つ。張り具合の調整はできないタイプです。
脚はゴム製のものが4つ。安定感がありますね。
チャート
次もLPのカホン!
LP Aspire® Accents Cajon LP1332(SBS)
- メーカー希望小売価格¥31,000(税抜)¥33,480(税込)
- 販売価格¥24,800(税抜)¥26,784 (税込)
- 打面材:シャムオーク材
- サイズ:縦30cm×横30cm×高さ45cm
- 重量: 3.4kg
- 付属品:なし
レビュー
LPのAspire Accentsシリーズ。カラーは全3色。
黒地に虎柄のような模様が特徴的はカホン。上記のLP1442に負けないルックスです。こちらも樹脂製ではなく木製カホンに塗装が施されています。サウンドはLP1442に似ていますがこちらのほうがピッチがやや高く音圧もあるように感じました。エッジをスラップした時のサウンドにキレとパワー感があって気持ちいいです。バズ音はタイト過ぎずルーズ過ぎない丁度いい感じです。ルックスは重そうなのですが意外と重量が軽めで持ち運ぶのに便利ですね。
サウンドホールは裏面にあり一般的な大きさ。
LP1442と同様に打面はザラっとした加工が施されていて滑りづらくなっています。
響き線はスナッピータイプで上部に3つ。張り具合の調整はできないタイプです。
脚はゴム製のものが4つ。安定感がありますね。
チャート
今回の最後はコチラ!
CHAANY (チャーニー)
CHAANY(チャーニー)は長野県岡谷市のカホンメーカー。カホンでは珍しいアクリル材を打面に使ったり、特徴的な響き線を採用したモデルなどが豊富。フィギュアが中にあるとてもユニークなカホンなども発売しています。
CHAANY CHCC-D
- メーカー希望小売価格¥34,800(税抜)¥37,584(税込)
- 販売価格¥34,800(税抜)¥37,584 (税込)
- 打面材:アクリル材
- 裏打面材:シナ合板/オイルフィニッシュ
- 側面材:パイン材/オイルフィニッシュ
- サイズ:縦30cm×横30cm×高さ45cm
- 重量: 3.8kg
- 付属品:なし
レビュー
CHAANY 特有のアクリルを打面に使ったカホン。
なんと打面が透明でスケスケです!初めて見た時はなんじゃコリャ!って思いました(笑)打面がアクリル製のためスケスケなのです。木製の打面のカホンよりも硬く明るいサウンドかなと思っていましたが意外と温かい音質でピッチが低く落ち着いたサウンドです。サウンドが硬くならないような側面材をチョイスしているのかもしれませんね。響き線が調整可能な特殊なタイプなのでバズ音はルーズにもタイトにもできます。繊細なタッチで叩いてもしっかり反応してくれるのでフレーズに色んなニュアンスが出せていいですね。
裏面にはサウンドホールはなく、なんと木製の打面になっています!トップの写真の通り、サウンドホールは側面にあります。
裏打面に響き線は付いていませんがアクリルとは違った温かく丸みのあるサウンドが楽しめます。1台で色んなサウンドが出せるとアコースティックな編成での演奏時に表現力が増しますね!最近は打面が複数あるカホンも増えてきています。
響き線は弦タイプのものが左右に4本ずつ付いていて、ウィングナットで調整することができます。とても調整しやすく調整の幅も広くて扱いやすいです。日本人の技!って感じのシステムですね。
脚はゴム製のものが4つ。上記のLP2台の脚よりほんの少し小さいです。
チャート
おしまいに
今回の3台はルックスがとても個性的で楽しかったです!
どの楽器もそうですが、カホンはやっぱりルックスにこだわりたいですね。サウンドとルックス、どちらを重視するのかは人それぞれかと思いますが、やっぱり「自分が叩いていて楽しいと思えるカホン」がベストだと思います。カホンは今回検証した CHAANY のような国産メーカーの数も多いので国産にこだわって選ぶのもありですね!
是非お近くの島村楽器でいろんなカホンをお試しください!
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【徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! Part 1 (シュラグヴェルク、パール編)
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください!
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