シンバルの選び方講座
全国のドラマーの皆様こんにちは!島村楽器仙台ロフト店のドラム担当志村です!
本日はスネアやペダルと同じくらいご自身で準備する機会が多いシンバルの選び方について皆様に紹介して参ります。
店頭で皆様のお話しを伺っても、自分好みのシンバルが欲しいけれど、どういう基準で選べば良いか分からないという方が非常に多いですが、シンバルは物理的な違いでサウンドの傾向が割と決まってくるものでもございます。
そんなシンバルのサウンドを決める要素は大きく分けて4つのポイントがございます。
①大きさ
②重さ
③素材
④加工
大きさについて
シンバルの大きさは音程に影響します。
サイズが小さいと音程が高く、サイズが大きいと音程が低くなります。
スプラッシュシンバルがカーンと高い響きなのに対して、銅鑼がゴーンと低い響きになっている事をイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。
その他にもサイズが小さい方が音の立ち上がりが早く余韻が短い、サイズが大きい方が音の立ち上がりがゆっくりで余韻が長いといった違いもございます。
スプラッシュ、ハイハット、クラッシュ、ライド、チャイナそれぞれに大きさに若干の幅がございますので、同じシンバルを買う際も大きさによってピッチをコントロール出来ますのでご参考ください。
重さについて
シンバルにおいて重さの要素がなかなか実感が難しいと皆様仰るポイントです。
シンバルの重さは厚さとほぼイコールで、厚みが増すごとに音程は高くなり、音の立ち上がりはゆっくりに、余韻は長くなる傾向がございます。
シンバルの重さは薄い順に、Extra Thin<Thin<Medium Thin<Medium<Medium Heavy<Heavy<Extra Heavyなどと呼ばれますので、シンバルのサウンドを変えたい時には重さについて考えるのも非常に大事な要素です。
素材について
シンバルの素材は主に銅・錫・銀などの合金となり、その配分割合の違いと作り方で「キャストシンバル(銅80%+錫20%+銀微量)」と「シートシンバル(銅92%+錫8% or 銅88%+錫12%)」という2つのタイプに分かれます。
キャストシンバルは倍音豊かな音色になり耐久性に優れ、シートシンバルは明るく立ち上がりの早い音が特徴です。
加工について
シンバルにはレイジングとハンマリングと呼ばれる加工があり、レイジング加工がより施されたものはサウンドは明るく、立ち上がりは早く、残響は多い傾向にあります。
ハンマリングに関しては主に「マシンハンマリング」と呼ばれる均一的なハンマリングと「ランダムハンマリング」と呼ばれる複雑なハンマリングの種類に分かれ、均一的なハンマリングは明るく素直でストレートな倍音と余韻になるのに比べ、複雑なハンマリングは倍音を豊かに含み、若干暗めのサウンドになる事が多いです。
以上、簡単ではありますがシンバルの種類と特徴をお伝えしました。
上記を参考に、自分にあったシンバル選びをしてみてくださいね!