【FAQ】差音 / 加音とは?

  • ブックマーク

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

差音(さおん)とは?

周波数の異なる2つの音を同時に鳴らした際に、その「2つの周波数の差」として「耳の中で(※)」聞こえてくる音のこと。例えば440Hzと441Hzのサイン波であれば1Hzの「うなり」として認識されるが、この1Hzは可聴範囲(20Hz〜20kHz)であり「音」としては認識されない。周波数の差が広がるにつれ、それぞれの周波数の差が次第に第三の「音」として認識されるようになる。これを差音という。「うなり」も差音の一種である(聞こえないだけ)。※人間の耳の内部で生じるというのがポイント

例:440Hz(ラ/A4)と528Hz(ド/C5)を同時に鳴らした場合、その差の88Hzはもはや「うなり」ではなく、低い音として聞こえてくる。(※個人差もあり、音圧やまた平均律や純正律といった音律でも認知度は異なる)

加音(かおん)とは?

逆に2つの音を同時に鳴らした際に、その「2つの周波数の和」を「加音」という

AとBという異なる周波数が同時に鳴った場合(A>B)、

  • A-B:差音
  • A+B:加音

差音と加音は「結合音」と呼ばれるが、加音は差音と比較すると音量が極めて小さいため聞き取りにくいと言われている。

管楽器や弦楽器で複数人(または一人)で2種類の音定の異なる音が演奏された場合も、差音と加音が生じ、結果的に深みのある音を生む場合がある。ただそもそも楽器音にはもともと様々な倍音が含まれているため、非常に複雑な現象が起きていることになる。

⇒FAQ:オーディオ基礎知識に戻る

⇒FAQ:トップページに戻る


  • ブックマーク