磁気テープを利用したエコー(遅延エフェクト)マシン。またはその効果をシミュレーションしたデジタルエフェクトを指す。アナログ的な温かみがあると言われている。
Roland SPACE ECHO RE-201(1970年台に発売されたモデル)
原理:
エンドレス磁気テープに入録された信号を録音し、モーターテープを回しそれを複数の再生ヘッドで再生することで、エコーを生む。消去ヘッドが装備されているので、一度録音した音は録音の直前に消去されるしくみ。
テープのスピードによってディレイタイム(遅延の時間)が変化する。図のように再生ヘッドが4つある場合、入力音に対し4つのエコーが生じる(この回数がフィードバックの値となる)。エコーが再生されているときにスピードを上げると、エコー音の音程が変わるのも特徴。
アナログならではの温かみが得られる一方、経年劣化によるノイズなども生じる。
ハービー・ハンコックによるレクチャー。ここではローズ・ピアノにエコープレックス(Maestro Echoplex:エコーの代表的機種名)をかけている。