【YAMAHA reface レビュー】vol.2 reface CS を試してみた

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こんにちはサカウエです。YAMAHAの歴代の銘器が現代に進化して蘇った「reface」シリーズ速攻レビュー!第ニ弾はその小さなボディーからは信じられない凄い音が出るバーチャルアナログシンセ「reface CS」です

新しい CS

YAMAHAのCSシリーズというと、なんといっても1978年に発売された「CS-80」が一番有名なのではないかと思います。当時の価格128万!重量もスタンドを含めると約100kgはあったのではないでしょうか。唯一無二のポリフォニックシンセとしてTOTO、ヴァンゲリス、エディージョブソン(UK)など、多くのアーティストに愛用されました。

CS-80

CS80

そして2015年、予期せぬ形でヤマハが「CS」シンセサイザーの最新機種を発表しました。それがこの reface CS (リフェイス・シーエス)です。

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高級感溢れる本格派のシンセサイザー

refaceシリーズに共通の37鍵盤のコンパクト鍵盤『HQ Mini』を搭載したreface CSですが、やはり写真と実物ではまったく印象が異なります。高級感溢れるズッシリとした重量感(1.9kg)でチープさはまったく感じられません(※個人の感想です)。スライダーやスイッチの質感も非常に良い感じです。欲しい・・

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出音にこだわったプロフェッショナル・ハイグレード音源

オシレーター

reface CS は小さなボディーにアナログ・シンセサイザーをモデリングしたAN音源(アナログフィジカルモデリング音源)を搭載し、マルチソー、パルス、オシレーターシンク、リングモジュレーション、フリーケンシー・モジュレーションの5タイプのオシレーターを選ぶことができます。

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選択したオシレーター・タイプごとにオシレーター構成が異なります。たとえばマルチソーの場合はTEXTUREレバーでサブオシレーターを加え、MODでデチューン量をコントロールすることができます。オシレーターシンクやリングモジュレーションの場合はオシレーター1と2のピッチ変化をコントロール可能で、フリーケンシー・モジュレーションではFM音源のような金属的な音色を生み出すことができます。

porta

同時発音数は8音ですがMONOとPOLYの切り替えが可能で、MONO時にはポルタメントをかけることができます。上記のレバーの上下でポルタメントタイムをコントロール可能です。

フィルター

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FILTERは24dB/OCTのローパス・フィルター。RESONANCEもバッチリ発振します。EG(エンベロープ・ジェネレーター)はフィルターとアンプに対してどれだけ効果を与えるかをバランススライダー(上図中央)で設定します。真ん中で一対一のバランスとなります。

LFO(Low Frequency Oscillator)

LFO

オシレーター、ピッチ、フィルター、アンプに対してLFOモジュレーションを設定できます。デプスとスピードを最大にするとCS-80のモジュレーションのような過激なサウンドを生み出すことができます(下記動画をご覧ください)。

LOOPER

CS_looper

reface CSは MIDI LOOPER を搭載。2000音(またはBPM=120で10分)までダビング可能です。フレーズをループさせながらフィルターをグリグリするなどしてパフォーマンスすることができます。なおMIDIケーブル接続でreface DXのルーパーと同期プレイができるようになっています。

loopersync

エフェクター

effect

ディスト―ション、 コーラス/フランジャー、 フェ―ザ―、 ディレイを搭載。ディスト―ション内蔵というのが今風ですね。

ピッチベンド

bender

ベンダーはDXと同じくレバー式。なおピッチベンドレンジは12(1オクターブ)固定とのことなので、1~3程度のレンジで演奏するギターライクなフレージングのベンドプレイは要練習かもしれません!言ってること良くわからない人スミマセン。

それではちょっとだけ弾いてみましたのでご覧くださいませ。

※撮影&録音 by ZOOM ハンディービデオレコーダー「Q4」

後継機種のQ4n登場!


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電池駆動も可能

電池駆動(単三電池6本)にも対応しているため場所を選ばずに演奏を楽しめます(約5時間)。

※歩きながらのシンセ演奏は非常に危険です

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内蔵スピーカー搭載

SP

2W出力のステレオスピーカーを搭載しています。鍵盤左右のスペースにバスレフが埋め込まれているので、コンパクトなサイズながら豊かな低音感を実現しています(写真はreface YCのバスレフ)

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各種設定

refaceシリーズは特定の鍵盤を押しながら電源を入れると、各種設定が可能となります。

pressKey

D2を押しながら電源を入れればスピーカー出力のON、OFFができるわけですね。「ピッチベンドレンジ反転」ですが、これはキーターアタッチメント(下記:現在開発段階で発売は未定)等を使ってショルダーキーボードとして使う際、ギターのチョーキングのような感覚でベンディングする際に設定することを想定していると思われます。

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リアパネル

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FOOT CONTROLLERにはオプションのFC-7フットコントローラーを接続してボリューム・コントロールを行うことができます。なおrefaceシリーズのCSとYCはサステインペダルでなくボリューム・コントロールという点に注意しましょう。サステイン効果を使用したい場合はMIDI経由でコントロールしてください。パソコンとはUSB接続してMIDI送受信ができます。(USBオーディオは未対応です)

MIDI端子はミニDIN(付属のMIDI 変換ケーブルで外部MIDI機器と接続可能)、USB端子でパソコンと接続することができます(USBオーディオは未対応)。

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オーディオ・インプットも搭載しているのでiPodなどの携帯プレーヤーを接続してパフォーマンスも可能です。

音色ライブラリー

インプリメンテーション・チャートをみるとアルゴリズム等のパラメーターはMIDIコントロールチェンジで外部から変更できるようですが、Coogle ChromeのWeb MIDI経由で音色ライブラリーや音色共有が行えるようになるとのこと。

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Soundmondoという無料のサウンド・シェアリング・コミュニティーも用意されるとのことですので、音作りは苦手という方にはありがたいサービスかもしれません。

https://soundmondo.yamahasynth.com/

参考までにMIDIコントロールチェンジの対応表の一部。iOSアプリ等のエディターソフト希望します!

implementation

refaceシリーズの音色を保存、管理するiOSアプリ「reface capture」登場

refaceシリーズとiOSデバイスを「Lightning to USB camera adapter」とUSBケーブルで接続し、reface captureを使用することで、refaceシリーズで作成した音色を保存することができます。また、保存した音色は名前や画像、5段階のレイトをつけてアプリ上で管理でき、好きな時にreface本体にロードできます。さらに、保存した音色はQRコードとして画像として出力でき、メールやメッセージで送ることができるだけでなく、このQRコードをアプリ内のキャプチャー画面で読み込むことで、その音色をアプリ内に取り込むこともできます。また、よく使う音色をセットリストとして登録したり、音色を確認するフレーズを再生できる便利な機能を搭載しています。

reface Soundmondo

reface Soundmondo

開発元:Yamaha Corporation

無料

posted with アプリーチ

いかがでしたでしょうか? reface CS はアナログシンセ同様の操作感なので、シンセ好きならすぐに操作することができると思います。なおreface CS にはプリセット音色は一切搭載されていません(!)したがって作成した音はまさに一期一会といって良いでしょう(注:実際はwebMIDI経由でパソコン側で音色管理ができます)

というわけでカワイイルックスでありながら過激でリッチなサウンドを生み出すreface CSはまさに「羊の皮を被った狼(悪人でない)」のようなシンセと呼ぶことができるのではないでしょうか?

発売が楽しみです!

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reface CS 主な仕様

鍵盤

  • 鍵盤数:37鍵
  • 鍵盤種:HQ(High Quality)MINI鍵盤
  • イニシャルタッチ付き

音源

  • 音源方式:AN音源 (Analog Physical Modeling)
  • 最大同時発音数: 8

音色

  • タイプ数 5
  • エフェクト: ディスト―ション、 コーラス/フランジャー、 フェ―ザ―、 ディレイ

フレーズルーパー機能

接続端子

  • DC IN DC IN(12V)端子
  • ヘッドフォン PHONES(ステレオ標準フォーンジャック)
  • OUTPUT OUTPUT L/MONO、R(標準フォーンジャック)
  • ペダル FOOT CONTROLLER
  • AUX IN AUX IN(ステレオミニジャック)
  • USB TO HOST USB(TO HOST)
  • MIDI MIDI(ミニDIN IN/OUT)

アンプ/スピーカー

  • アンプ出力 2W×2
  • スピーカー 3cm×2

電源

  • 電源アダプター:PA-130B(またはヤマハ推奨の同等品)
  • 電池:単3乾電池×6(別売)充電式ニッケル水素電池対応
  • 消費電力 6W(電源アダプター PA-130B使用時)
  • 電池寿命:約5時間(アルカリ電池使用時)
  • オートパワーオフ

サイズ/質量

  • 寸法:幅×奥行き×高さ 530(W)×175(D)×60(H)mm
  • 重量:1.9kg

付属品

  • 同梱品 電源アダプター、MIDI変換ケーブル、取扱説明書、保証書

reface CS (SREFACECS)

発売日

2015年9月1日

販売価格

reface CS (SREFACECS)

(税抜)¥45,000 (税込 ¥48,600)
JANコード:4957812585583


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reface DX (SREFACEDX)

(税抜)¥45,000 (税込 ¥48,600)
JANコード:4957812585828


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reface CP (SREFACECP)

(税抜)¥45,000 (税込 ¥48,600)
JANコード:4957812585668


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reface YC (SREFACEYC)

(税抜)¥45,000 (税込 ¥48,600)
JANコード:4957812585743


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ケース


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KT-reface


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