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こんにちはサカウエです。ついに登場しましたMac/PCサウンド & グルーブ・ワークステーションの最新版「SampleTank 3」! 9月のパッケージ版の発売を前に一足先に公開されたダウンロード版を試してみました~
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約10年ぶり?のリニューアル
IK Multimediaの「SampleTank」シリーズといえばハイクオリティーな音源とエフェクトが一体化したソフトウェア音源で有名ですが、このたび約10年ぶり?くらいのアップデートとなったわけでですね・・待ちましたよ~ 今回はダウンロード版を試してみましたが(パッケージ版は8月末〜9月上旬発売予定10月予定)さすがに、25GB超のデータのダウンロードは時間かかりました(通信環境等によって必要な時間は異なりますのでご注意ください)。
サウンドライブラリはそれぞれ2〜3GBの8つのファイル。地道にひたすらインストール作業
ようやく終了!長かった。パッケージ版はダウンロードがない分、時間は多少短縮されると思います。
SampleTank 3はAAX、AU、VSTの各プラグイン、スタンドアローンに対応、64-bit OS、DAWで動作します。32bitOS、アプリでは起動しないので注意が必要です。
サウンド・ライブラリーのインストール直後は起動後にライブラリーを読み込みます。この動作は初回起動時のみです。
音色、エンジン、エフェクトを大幅に強化
まずSampleTank 3のルックスですが、PLAY、MIX、EDITという3種類のメイン画面を中心に非常に解りやすい構造になっています。
PLAY画面
33GB、4,000音色を超えるサウンド・ライブラリーが画面左側に整然と並んでいますね。ご覧のとおり16パートマルチティンバー仕様です。
アコースティック・ドラム、電子ドラム、ベース、シンセ・ベース、アコースティック・ギター、エレキ・ギター、ピアノ、エレピ、オルガン、クロマチック楽器、ストリングス、ブラス、木管、シンセ・リード、シンセ・パッド、ボイス、エスニック、パーカッション、サウンド・エフェクト、シンセ・エフェクト、ループ・・と21種類のカテゴリーに分類された33GB、4,000音色を超えるサウンド・ライブラリーは圧巻です。
SampleTank 2 XLのサウンドもすべて収録されています。またSampleTronのような従来のIK Multimedia製品のサウンドもインポートして使うことができます。これは嬉しい配慮ですね。
試しにSampleTron(アナログテープ再生機「メロトロン」のソフト音源)のサウンドをインポート。
インポートした音色は「Imported Instruments」カテゴリーで管理されます。
めでたくKing Crimsonの「クリムゾン・キングの宮殿」が演奏可能になるわけです。
と思いましたが・・・「エピタフ」に変更。イントロをベタ打ちで再現してみました。エフェクトも含めすべてSampleTank3だけで再生しています。
In the Court of the Crimson King
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MIXER画面
16パートの音色、フェーダー、パンポット、エフェクトセンド等が整然と並んだミキサー画面 。DAWのミキサー画面に慣れた方なら、迷わずに全体を把握できます。T-RackS、AmpliTube譲りの高品位なエフェクト55種類も収録されています。SampleTank 3には4つのAUXセンドが用意されており、4つのAUXリターン、ステレオ・マスターにもそれぞれ5つのエフェクトを起動できるので、1音色に対して最大30種類のエフェクトをかけることができます。SampleTank 3だけでも、サウンドメイキングやミキシングまでもが完結させることが出来てしまうわけです。
EDIT画面
音色パラメーターを自由にエディット可能なEDIT画面。説明が不要な位の親切設計ですね。SampleTank3は、強化されたサウンド・エンジンにより通常のリサンプリング・エンジンの外、ループのテンポを調整可能なタイム・ストレッチと、独自のSTRETCHエンジンを備えています。STRETCHというのは、原音のフォルマントを保持したままピッチを変化させる技術で、ボーカル、管楽器などのサウンドで有機的な音程変化を可能にしてくれます。
他にもベースの同音連打時のように複数のサンプルを入れ替えることで自然な表現を実現するラウンド・ロビン機能、弦楽器などのさまざまな奏法をキー・スイッチ、モジュレーション・ホイール、ベロシティなどにより制御可能なアーティキュレーション機能も導入されています。
直感的な音色選択が可能
PLAY画面で各パートの音色を選択してみましょう。
ドラム
「INFO」を選択することで各音色の詳細を把握することが出来ます。
MACRO機能を使うことで各音色のパラメーターをMIDIコントロールチェンジでコントロール可能です。
アコースティック楽器のサウンドをリアルに再現する「アーティキュレーション」機能
例えばアコギ音色の場合、ピック弾きの音、ハーモニクスの音、スライド奏法等のアーティキュレーションを、鍵盤の低い方のキーをスイッチ代わりに押すことにより、サウンドを切り替えて演奏することが出来ます。
上記の音色の場合、[ D0 ]を押しながら鍵盤を弾くと、ハーモニクス、[ C#0]を押した場合はスライドといった演奏表現が可能になります。Spectrasonics社のTrilianや、MusicLab社のReal Guitarなども同様のプレイが可能ですが、ちょっと練習すればアコースティック楽器独特の奏法をシミュレーションすることが可能になると思います。芸が細かいです。
ちょっとここで色々な楽器の説明を見ることにしましょう。
アコースティックピアノ:リッチなサウンドが特徴です。
エレピ:ローズのようにも見えますが・・
これはウーリッツアーのようにも見えます
ハモンドB-IIIのようにも見えるオルガン
ストラトタイプのギターというのが一目瞭然わかりやすいです
メモリーモーグ風 シンセ
オバーハイム風シンセ。「JUMP」で活躍しそう
Juniper? R社のアレっぽいですね。
預言者5風 ポリシンセ
何故かこれだけスタンドに載ってるDX風シンセ
言わずと知れたMIniMoog風 これはモロですね
北欧メーカー風シンセのようです
懐かしのストリングアンサンブル・・ソリーナ風
23人編成のバイオリン〜数えたらちゃんと23本いました。リアルです。
珍しいところでエレクトリックシタール。後ほどメセニー先生打ち込んでみたいと思います。
コーラス・セクション
ゴスペルコーラス・・衣装も変わりました
なお4,500種類のオーディオ、MIDIグルーブも収録されています。これはドラムループですね。
エスニック楽器も充実。これはインドネシアの竹製の楽器「アンクルン」
そんなわけで4000音色全てはご紹介できませんが、プリセットを鳴らすだけでも1週間は遊べそうな気がします。
なおレイヤーやスプリットを駆使したマルチサウンドも収録しています。
とにかく非常に守備範囲が広い音源であると思います。どんな音楽ジャンルもカバーできそうで一家に一台必携かもしれません。もちろん各パートのアウトプットは独立してDAW側でレコーディングすることができます。いたれりつくせり。
★
というわけでオールマイティーなサウンドが満載の16パートマルチティンバー音源「SampleTank 3」は、単音色だけでなくオーディオ・ループやMIDIパターンもを駆使してスピーディー&クリエイティブな音楽制作を行うことができる音源だと思います。DTMerの頼もしい助っ人なることは間違いないでしょう。
パッケージ版 発売日
2014年10月上旬
パッケージ版 発売日
2014年10月上旬
販売価格
SampleTank 3 通常版
(税込) ¥52,250 (税抜 ¥47,500)※2018/7/3~8/4まで特別価格 (税込) ¥13,750 (税抜 ¥12,500)
JANコード:8025813521032 ⇒ 4530027190522
SampleTank 3 Crossgrade
※ 対象:IK Multimedia有償製品(他社製品バンドル版を除く)の登録ユーザー
(税込) ¥37,400 (税抜 ¥34,000)⇒ (税込) ¥25,795 (税抜 ¥23,450) 2018/7/3~8/4まで特別価格 (税込) ¥13,750 (税抜 ¥12,500)
JANコード:8025813566033 ⇒ 4530027190539
SampleTank 3 Upgrade
※ 対象:SampleTank 2XLおよびMiroslav Philharmonikフルバージョン(Total WorkstationおよびTotal Studio bundleを含む)の登録ユーザー
(税込) ¥29,700 (税抜 ¥27,000) 2018/7/3~8/4まで特別価格 (税込) ¥13,750 (税抜 ¥12,500)
JANコード:8025813565036 ⇒ 4530027190546