Steinberg「Cubase 7 Recording Pack」レビュー
「Cubase7」と「UR28M」ならではの活用方法と
「UR22」と「UR28M」の比較!

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「Cubase 7 Recording Pack」とは「Cubase7」と「UR28M」が同梱されたお得な限定セット。今回はその製品のレビューをお送りいたします。

この2つは発売から少し経っておりますがなぜ今するのかというと、「Cubase7」や「UR28M」の単体のレビューは多くあるのですが、それだと、この二つを組み合わせることにより何ができるかは分かりづらかったりするかと思います。なので、あえてここでは"この2つならできること"を紹介したいと思います。

私ハセベのおすすめな使い方としては全部で4つ。

こんな感じです。それでは具体的に見ていきましょう。

ライブ/バンド同期演奏に使える!

バンドを組まれていたら、DAWソフトウェアなどで作った打ち込みの音源と自分たちのバンド演奏をライブで同時に鳴らしたいというときありますよね。

そんなとき「UR28M」と「Cubase7」があれば便利です。

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オケとバンドを一緒に合わせて演奏するにはドラム担当にだけクリック(メトロノーム)を流すのが一般的です。

「UR28M」はヘッドホン・アウトが2つ搭載しております。ですので、オケを流すのを別のアウトにすればドラマーとボーカルなど2人がクリックを聞くこともできます。

他にも、「UR28M」と「Cubase7」を組み合わせると、オケはPAに送り、ヘッドホン・アウト2の設定とCubaseの設定をすることで、クリック+オケ(ステレオミックス)をドラムに送ることもできます。

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クリック以外にもオケの音もモニターしたいという方に便利ですね。それにこの方法であれば演奏しててクリックだけボリュームを上げたいという時にクリック/ステレオ出力の音量調整が可能なので便利。

そして、表面パネルにある"MUTE"ボタンも活躍します。このボタンでは音をミュート(消す)ことができるのですが、ヘッドホンからの出力はミュートされません。ということは確認するときなど客席に音を出したくないときにこのボタンを押すと自分だけ聞けるようになります。

2つ以上のモニターって必要?モニターセレクター機能とは

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「UR28M」は3セットのモニターをコントロールすることが出来ます。なぜ、3つのモニターも必要なのか。スピーカーにはそれぞれ特徴があります。たとえば、低音が効くスピーカー、定位がよく見えるスピーカー、などなどです。

低域に特化したスピーカならば、低音の層や音高が分かりやすくなるので、重低音の楽曲のミキシング過程で役立ちそうです。作曲過程では低域がドスンとこないとノリが悪くなるといった作曲家アーティストならでは理由もありこれはモチベーションにも関わる問題なので、そういった場合は低音が効くタイプの製品がベストですよね。

ただこの両ケースの場合、全体のサウンドととして聴いたときに低音が出過ぎてしまうなと、失敗してしまうことがあります。なので、2つ以上のスピーカーがベストだったりするわけです。

一つは、低域タイプ、もう一つは全体で見渡せるタイプ、と準備することで、作曲過程ではこのスピーカー、ミキシング過程では両方を切り替えて行えるのです。

おすすめとしては、音楽制作などしない方が一般的に音楽を聴くために使うコンポやラジカセなどに3つ目を繋ぐとより良いミキシング環境が整うかと思います。

ボーカルの歌録り、ギター録りで便利

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DSP コンソール機能&DSP エフェクト搭載と「UR28M」では書かれておりますね。これは簡単に言えばエフェクトが付いているということです。

「エフェクト使わないし…」「エフェクトは内蔵の使うから」「エフェクトって?」…という方もいらっしゃるかと思いますが、ボーカル録音するのであればエフェクトは絶対必要だと思っていただいても過言ではありません。

「エフェクトって?」…エフェクトを言葉で説明するのは難しいので、ほぼ全ての曲や音にエフェクトというのは使われております。楽曲作る上で必ず必要になるツールです。

「エフェクト使わないし…」…そんなコト言わず使ってやってください。けっこうやる時はやります。あのすばらしいサウンドもエフェクトだったりするんです。

「エフェクトは内蔵の使うから」…ここが問題ですね。確かに内蔵で行えたりします。ただし、ボーカル録音では歌い手が気持ちよく歌うためにカラオケでいうエコーを掛けますね。(ギターも同じくエフェクトを利用しないとアンプもエフェクトもない素の音なので気持ちがのりませんよね。)

ただこの場合は内蔵エフェクトですと音に遅れが出てしまいます。

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では、本題に入ってDSP エフェクトです。これは基本的にレコーディングする時に使います。主にボーカル録音の場合が多いですね。

※ ギターの場合制作途中(トラック数が少ない状態)で録音される方が多く、遅れが極端ではないため、さほどの気にされないかもしれません。

ボーカル編

まず、通常ボーカル録音をする時を想像してください。ソフトにオケがあってそれをインターフェースから出力し、ボーカルはそれを聴きながら歌いそれをマイクで収音、インターフェースに戻してソフトに録音します。

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図でいくとこんな感じです。このやり方一般的ではあります。このやり方でリバーブ(エコー)やコンプなどといったエフェクトをボーカル、或いは操作する側(マニピュレーター)が聴くにはこのような形です。

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このやり方はエフェクト(プラグイン)を掛けるためにいったん歌声をパソコンに戻してから再度ボーカルにモニターさせます。ただ、これだとオケと歌声に時間差が出てきてしまいますよね。(トラック数やエフェクトの数などPCに負荷がかかるほど露骨にでてきます。)

これを解決するには外部のエフェクトを使うというのが一般的です。そこで、このDSP エフェクトというのが生きてきます。

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上記ではパソコンに戻した音を聴くやり方でなく、UR28MのDSP エフェクトを掛けながらその音をモニタリングするやり方です。このやり方であれば遅れを気にすることなくモニタリングすることができますし、レイテンシーをつめなくていいのでパソコンの動作も快適となります。

DSP エフェクトという少し難しい言い方を言っておりますが、簡単に言うと「UR28M」にエフェクトが搭載されていると考えてください。なのでパソコンのエフェクトを使わなくていいですよーということなんですね。

もちろん、録音されているのはドライの音(エフェクトなしの声)なので後からCubaseの内蔵エフェクト(プラグイン)で編集できます。録音が終わっていろいろリバーブを試してみたけど、このDSPエフェクトが良かった…なんてことの無いように、このリバーブエフェクト「REV-X」はプラグインでも入っておりますのでその点も安心です。

今回はリバーブの話しをしましたが、チャンネルストリップ(コンプとEQ)も併用することができますのでボーカルがとてもモニタリングしやすい環境が整います。

ちょっとここで話しを脱線しますが、ボーカル録音で重要のことがあります。それは環境です。ボーカルは機械ではないのでそのときのコンディションやテンションによってその歌声は左右されます。例えば録音開始してから1時間のモノと3時間のその歌声はまるで変わります。また、エンジニアやディレクターの注文の多さや言い方次第で歌声に変化を与えます。それだけデリケートなんですね。もし、若干でも声が遅れていたらノリが上手くでないかも知れません。リバーブエフェクトなしで録音したら本領が発揮しないかも知れません。それらを踏まえて歌い場の環境作りが重要になってきます。

ギター編

ver.2から搭載されたギターアンプシミュレーターエフェクトはギター録音のためのDSPエフェクト&VST3プラグインです。もちろん、ver.1の方はアップデートで利用することができます。(ver.2の新機能およびアップデートはこちら

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こちらを利用することでボーカル編と同じく、遅れがない状態(レイテンシーフリー)でモニタリングできるためレコーディングをストレスフリーで行えます。

ただ、ギター録りの場合、エフェクトをそのまま録音されたいという場合もありますよね。このギターアンプシミュレーターはモニターのみか掛け録りか選択できる仕様になっております。ですので、場合によって使い分けることができます。

こちらもリバーブ同様、プラグインとしても使えるので、録音したトラックにエフェクトを挿すこともできます。

インプット/アウトプットのメリット

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「UR28M」ではアナログ・インプットが4つ、アナログ・アウトプットが6つあります。これが楽器プレイヤーにとってメリットになる場合があります。(※上記のモニターコントロールモードは併用できません)

「インプット1や2つで十分なんだけど…」という方はこのやり方を知っておくとインターフェース選びに失敗しないかと思います。

まず、ギターやキーボードをされている方はアウトボード(エフェクターやプリアンプ)をお持ちではありませんか?もし、ありましたらそのエフェクターのサウンドも録音したいですよね。

一般的に思いつくやり方はその楽器からエフェクターに挿してインターフェースといった順序ですよね。

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このやり方でもエフェクターを活用することはできますが、難点はエフェクターの音を直で録音しているので録ったらもう変えられないということでしょうか。これだと、この歪みじゃなくて違う歪みで…というときに不便です。また、テンポが変わった時などにディレイタイムが変更する場合にすぐにプラグインに差し替えられないので、ドライサウンドを録音する方のほうが効率がいいですよね。

そんなとき、このイン/アウトの豊富さが優位に立つ場合があります。

方法はいたって簡単。

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この方法はまず、生音がパソコンに送られ、パソコンから録ってきた音がエフェクターに返り再度パソコンに送られるという仕組みです。簡単にいえばハードのエフェクターをプラグイン的に扱うというカタチです。これは「Cubase7」の"外部FX"という機能と「UR28M」のアウト/インを利用することで使える技です。

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これであれば、実際は生音なので後々に変更することも可能ですね。ただ、エフェクターの設定を忘れてしまうと生音のみになってしまうので必ずそのトラックを書き出してエフェクターの音も録音しておくことをおすすめします。

また、いろんなエフェクトで試したい時など常にこのポートを常備しておくことで結線することもなく時間短縮にもなりますね。

ボーカルにディストーションなどの歪み系を掛けてみるのも面白いですし、キーボードにチューブシミュレーターや真空管プリアンプなど通すと温かいサウンドになったり、いろいろ発見があります。

※インピーダンスのマッチングが取れないと音量や音質が変化します。その場合はリアンプ機材がおすすめです。

ニコニコ生放送やUSTREAMなどのインターネット配信に便利!ループバック機能

USTREAM(ユーストリーム/ユースト)の音楽配信やニコニコ生放送(ニコ生)の歌枠放送でiTunesやWindows Media PlayerなどのPCの音(Mac含む)をBGM/オケとしてマイクの音とミックスして配信したいという時、このループバックが役立ちます。

オーディオ・インターフェースをお持ちでない場合はステミキ(ステレオミキサー機能)というやり方が一般的ではありますが、せっかく「UR28M」があるのでこれが使えればいいですよね。

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ループバック機能は本体の入力端子に入力されているオーディオ信号(ライン、ギター、マイクなど)と、コンピューター内で使用中のソフトウェアから再生されているオーディオ信号を「UR28M」内部で2チャンネルにミックスして配信できる機能です。なので、この場合ステミキを使わなくても大丈夫なんです。…というより「UR28M」を使った方が音質的にも圧倒的有利になるかと思います。

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高音質な配信をされたい方やDTMをしている方でオーディオ・インターフェースをそのまま使いたい場合は、このループバック機能があるインターフェースを選択するとよいかと思います。

他のメーカーではループバック機能/ステレオミキサー機能があって生放送でオススメなのは…

  • Roland/ローランド 「QUAD-CAPTURE (UA-33)」
  • Roland/ローランド 「QUAD-CAPTURE (UA-55)」
  • TASCAM/タスカム 「US-125」
  • TASCAM/タスカム「US-322」
  • TASCAM/タスカム「US-366」

です。

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ちなみに、「UR28M」では上記で取り上げたDSPエフェクトが搭載しているので、歌ってみたの時にはリバーブとチャンネルストリップを使用し、ギター弾いてみたの時にはリバーブとギターアンプシミュレーターエフェクトを使うこともできます。

まとめ

「Cubase7」と「UR28M」で出来ることを見てきましたが、いかがでしたか?

他にもいろいろと出来ることはありますが、個人的におすすめ箇所のみ書かせていただきました。

最後に今とても売れている「UR22」とこのセットに含まれる「UR28M」の違いを見てみます。※ 上記でお話しした機能はいずれも「UR28M」だけができることです。

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UR22とUR28Mの違い

UR22のメリット

  • コンパクト
  • 価格が安い
  • MIDI搭載
  • バス電源駆動のみ(これは賛否両論かもですが…)

UR28Mのメリット

  • 独立したヘッドホンアウトを装備
  • リバーブエフェクト「REV-X」
  • Channel Strip 4基のdspMixFx
  • 外部FX機能&外部インストゥルメント機能が使える
  • デジタルイン/アウトが装備
  • HI-Zが2機装備
  • PADを装備
  • DIM、Mono、Mute を搭載
  • モニターセレクターコントロール機能
  • 単体のミキサー、A/D、D/Aコンバーターとして使えるスタンドアローンミキサー機能
  • ループバック機能搭載 (NEW!ver.2より搭載
  • ギターアンプシミュレーターエフェクト搭載!DSPエフェクト/プラグインでも可能(NEW!ver.2より搭載
  • CCモードでUR28MをiPadのオーディオ・インターフェースとして使える(NEW!ver.2より搭載

以上がおおまかな違いですが、「UR28M」がもちろん上位モデルなのでそれなりの機能が搭載しております。ただ、「UR22」は「UR28M」と同じプリアンプ「D-PRE」が搭載されていたりADC/DACチップも同じと、コストパフォーマンスが高い製品です。…ただし、勘違いしてはいけないのは、コンバーターもプリアンプが同じでも"同じ音"ではありません。細かいカラクリは控えますが、スペックをよーく見ると違いますよね。上位機種と同じだよ!と聞くと「おお!これはすごい」と思ってしまいますが、必ず表に出ないところはあるものです。

というわけで、最後に「UR28M」のメリットに音質がよい!というのを書き添えたいと思います。

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デジタル担当スタッフからのコメント

※在庫は流動的ですので、店舗に在庫がない場合もございます。詳しくはお店にお問い合わせ下さい。

  • 広島祗園店2013/10/19 19:59:49 担当:木下友寿

    Cubaseをお使いの方で、音の玄関口のオーディオ・インターフェースにこだわらないのは非常にもったい無いです。UR28Mはプロが普通に使っている環境を凝縮した、簡単操作のインターフェースなんです!ボーカルの録音時にもミックス時にもこれなら完璧!興味のある方は是非祇園店までお越し下さいませ!

  • イオンモール宮崎店2013/10/22 11:56:27 担当:泉谷北斗

    宮崎店にも限定1台でCubase7RecordingPackが入荷しています!

    UR28MはなんといってもOUTPUTを3箇所から簡単にセレクトできるのがいいですね!

    MIX,マスタリングの際には重宝します。

    実際に店頭でお試しも出来ますので是非イオンモール宮崎店にご来店ください!

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