Radial ( ラジアル ) は、ミキサーを使わなくても M/S 録音が行えるマイク・プリアンプを搭載した M/S 方式デコーダー「 Decoder 」を発売します。
「 Decoder 」は、ファントム電源を供給できる超低ノイズのプリアンプを3 基(Mid 用に 1 基、Side 用に 2 基)搭載しています。入力 1 には Mid 用として単一指向性マイクを繋ぎ、入力2a には Side 用として双指向性マイクを繋ぎます。双指向性の代わりに 2 本の単一指向性マイクを使う場合は、それぞれ入力 2a と 2b に繋ぎます。この方法ではマイク同士の幅を変える等、より多彩なテクニックを使えます。
本機は入力レベルを切り替えて、+4dBu ライン信号を受けることもできるので、リアンプの様に、すでに録音してあるサウンドを、ミックス時に再録音することも出来ます。この場合は、まずミッド用とサイド用の音を単に録音しておき、後で本機を通してステレオ M/S として処理します。
他にも、低周波の音のこもりを解消するハイパス・フィルター、コンデンサー・マイクやアクティブ DI ボックスに電源を供給するファントム電源、入力 2b 用に位相反転スイッチを装備しています。
筐体は、14 ゲージ・スチール製でプロの現場での過酷な使用にも耐える非常にタフな作りになっています。スイッチの周りが張り出した独特なブックエンド・スタイルにより、コントロールやスイッチもしっかりと保護します。内部フレームは衝撃やねじれに強く、ハンダ剥がれの起こりにくい基板を使用しています。底面のパッドは滑り止めに加え、絶縁効果があります。
Decoder の主な特徴
- 素早く簡単にM/S録音、ミキサーは不要
- 超低ノイズのマイク・プリアンプを3基搭載
- プリ・ミックス・ステレオ出力
- 入力レベル切り替え可能(マイクレベル|ラインレベル)
Decoder の用途
ミッドマイクをカーディオイドマイクを使用し、サイドマイクとして双指向性マイクを利用する。
ミッドマイクをカーディオイドマイク、サイドマイクとしてカーディオイドマイクを2本利用する。
オーディオインターフェイスと接続し、DAWの音をMS処理する。
Decoder の主な仕様
オーディオ回路 | ハイグレードマイク・プリアンプ&MSマトリックスオペアンプ |
周波数特性 | 20Hz ~ 20kHz |
全高調波歪 | <0.005% |
ダイナミックレンジ | 96dB |
入力インピーダンス | 10K |
マイク入力ゲイン | +65dB |
ライン入力ゲイン | +25dB |
最大出力 | +17dBu |
出力インピーダンス | 300 Ω |
入力ノイズ (EIN) | <-115dBu |
ノイズ | -80dBu @ 40dB of gain |
相互変調歪 | <0.01% |
寸法(横 × 縦 × 奥行) | 148 × 48 × 105 mm |
重量 | 1.01 kg |
電源 | 専用アダプター(15V 400mA) |
発売日
2015年11月25日(水)
販売価格
Decoder¥71,280(税込) 価格改定(2016年12月):¥58,520(税込)JANコード:4519581034312 JANコード:0676101043453