バランスとアンバランスって何? / オーディオ・ケーブルの種類との違い【今さら聞けない用語シリーズ】

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すべてバランス方式にする必要はあるか?

さて代表的なケーブルを紹介してきましたが、何でもバランス接続にすればよいか、というと必ずしもそうでは無いと思います。

例えばステージ上でケーブルを20m引き回すといった場合は、当然ノイズの影響も受けやすくなるので「バランス」接続がオススメです。しかし自宅で数m間の接続といった場合では、ノイズの影響をさほど気にしなくてもよいのでアンバランスでも問題無いでしょう。そもそもバランス出力の無い機種も多いですよね楽器は・・

ライブなどでアンバランス出力しかもたないシンセを使用する際は、DI(ダイレクトボックス)を使用してバランス変換するケースもあります。*「DI」:直接(ダイレクト)接続(インジェクション)の略で「DI」は「ディーアイ」と呼ばれます。


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

後述するスピーカー・ケーブルなどもアンバランスが中心。・・・というわけで、バランスとアンバランスはうまく使い分けることがよいですね。

ステレオヘッドホン・イヤホン

一般的なイヤホン、ステレオヘッドホンで使用されているプラグは3極なのでバランス方式? と思いがちですが、ヘッドホンでは2つの異なる信号(ステレオ信号)を受ける必要があるので、実はアンバランス駆動です(高級ヘッドホンにはバランス駆動タイプの製品もあります)

一般的なヘッドホンのジャック

一般的なヘッドホンのジャック

また最近、スマホでマイクの信号をやりとりするなどの用途で使用されている4極タイプも存在しますが、これもアンバランス。

4極ステレオミニ

4極ステレオミニ

一件見た感じは同じように見えるケーブルも、実はまったく異なる方式で信号のやりとりを行っているのですね。

「4極ステレオミニ」には2種類ある

4極のステレオミニプラグには「OMTP」と「CTIA」という種類に大別することができます。

それぞれの違いですが、プラグの先端から下記の様になっています。

OMTP(Open Mobile Terminal Platform)

  1. Left
  2. Right
  3. Mic
  4. Ground

CTIA(Cellular Telephone Industry Association)

  1. Left
  2. Right
  3. Ground
  4. Mic

つまり「OMTP」と「CTIA」の違いは先端から3番めと4番目がMicかGroundか?ということですね。

この4極は非常に多くの規格があって、メーカー機種によってバラバラというカオス状態でしたが、近年はCTIAが中心となっているようです。しかし一部Androidデバイス等ではOMTPを採用しているものもあるので、変換後、リモコンやマイクが動作しないといったことも起こりえます。イヤホンやヘッドホンの4極のステレオミニプラグを3極のステレオフォーンに変換する場合は、相互の機器がどちらの規格なのかをまず確認する必要があります。

ちなみにiPhoneもCTIAとなっています。イヤホンの仕様に「iPhone対応」と表示されていればCTIAということですね。

スピーカーケーブルとの違い・注意事項

スピーカーケーブルはスピーカーとパワーアンプを繋ぐケーブルですが、プラグの形状は、2ピンフォーン、XLR、バナナプラグ、スピコン・・とこれまた多種多様。したがって間違いやすい接続の代表選手。

スピコン

スピコン端子wikipedia

プラグの形状もさることながら、スピーカーケーブルはそもそも構造が他のケーブルとは異なっています。

パワーアンプからの出力は大きな電流なので、当然スピーカーケーブルはもそれに耐えうるように太めの芯線が使用されています。インピーダンス(交流抵抗※関連記事参照)も低いのでそもそも「ノイズに強い」部分。したがって通常シールドもされていないアンバランス伝送となります。

たまにギターで使うTSケーブルをスピーカーの接続に使っている方がいますが、あれは間違い・・・というか最悪の場合火事になる可能性もあるので注意してください。逆にスピーカーケーブルをギターに使うとシールドされていませんから「ノイズまみれ」になってしまいます

他にも間違いやすい接続例としては「TRSをギターに使う」というのがありますが、なにかとトラブルのもとになるので避けたほうがよいでしょう。

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というわけで種類の多いオーディオ・ケーブル、バランス・アンバランスについてご紹介してきましたが、正しい知識で正しく使うことが大切ですね。それではまた~

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