こんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です!
今回は、Teenage Engineeringの人気サンプラーEPシリーズにフィットするマイク「EP-2350 FX MIC」についてご紹介!



同社製品に明るい方であればもうお分かりかと存じますが、本機種は昨年発売されたEP-2350 TINGのバリエーションモデルで、声にエフェクトをかけるだけでなく、4種類のサンプルを本体から直接トリガーできる、ライブパフォーマンス向けの多機能ハンドヘルドマイクです。


EP-2350 TING FXはEP-40 RIDDIMと組み合わせて使うことを強く意識したレゲエ色の強いカラーだったのに対し、今回のEP-2350 FX MICは、EP-133 K.O.IIや5月にリリースされて人気爆発中のミキサーEP-136 K.O. sidekickとの組み合わせを意識したカラーに!!

機能面ではEP-2350 TING FXとほとんど変わりありませんが、サンプルのプリセットがやや異なる点、そして何よりデザインがK.O.IIに合わせられているのが大きなポイント。
今回は、そんなEP-2350 FX MICについて、基本的な概要や機能を整理しつつ、実際にどんな使い方ができるのかを見ていきます。
EP-2350の基本概要

EP-2350 FX MIC、そしてEP-2350 TING FXは、teenage engineeringが展開するEPシリーズのハンドヘルド・パフォーマンスマイク。
ただ声を拾うだけのマイクではなく、
「声+エフェクト+サンプラー」
を一体化したライブパフォーマンス向けのツールです。




本体に据え付けられている3.5mmミニジャックからEP-133 K.O.ⅡやEP-136 K.O. SidekickのINPUTに接続できます。
本体横のオレンジ色のハンドル部分を押し込むことでマイクがONになり、指定したエフェクトをリアルタイムに掛けたり、本体に入っているサンプルをサイドのボタンで鳴らしたりできます。
EP-133 K.O.Ⅱの場合は、このマイク経由のサウンドをサンプリングすることも可能です。
マイク自体の音質も、ハイファイで綺麗な音を目指すというより、あえてローファイに仕上げてある模様。
ちょっと荒々しくチープで、個性的な音を感じるサウンドで、サンプラーのEPシリーズとマッチするコンセプトの商品ですね!

背面には衣服に取り付けて置けるようなクリップ機構も用意されています。
本体サイズも W.88 x L.72 x H.30mm、 重量も86gと非常に軽量・コンパクトです。
また、本機種はEP-133 K.O.ⅡやEP-136 K.O. Sidekickと併用されることを想定されていますが、もちろんLINE入力を受け付けるその他機材にも接続し音出しが可能です。


試しに手近にあったミニギターアンプの外部入力(AUX IN)に接続してみましたが、マイク、内蔵サンプル共に問題なく出力されました。
他にも海外ではこんな使い方をしている人も…!!
いろんな機材と組み合わせて遊べそうですね。
電池駆動・レゴ取り付け可能

単四電池の×2本で駆動させることができ、操作しないまま5分経つと省電力モード、20分後に自動で電源がオフとなる親切設計です。
パソコンと接続し、後述のサンプルの読み込みやファームウェア更新を行うためのUSB-Cポート、その上には本体のリセットボタン、そしてオレンジ色の+の部分でマイク音量を変更することが可能です。

そして何より、本機種をはじめとするTeenage EngineeringのEPシリーズ各モデルの本体には市販のレゴ(LEGO)ブロックを取り付けられるアタッチメントが備わっており、自分好みに外観をカスタマイズして楽しむことができます!
同社製品の、こういった遊び心がたまりませんね!
それでは以下で、EP-2350 FX MICの基本機能をチェックしてみましょう。
4種類のボイスエフェクト

EP-2350 FX MICに搭載されているエフェクトは以下の4つ
- Echo 音を「やまびこ」のように繰り返す
- Spring 音に残響・広がりを加える
- Pixie ボイスチェンジャーで高い声になる
- Robot ロボットのような機械的な声になる
サイドのボタンで切り替えが可能でLEDが点灯していない時はエフェクトがOFF(ドライサウンド)となります。
そして実はこのエフェクトは、JSON(JavaScript Object Notation)というテキストファイルで内容を書き換えることも可能。

特別なソフトを必要とするファイル形式ではなく、Windowsのメモ帳やMacのテキストエディットなどで、EP-2350が対応するJSON構文に従って「config.json」を作成すれば、エフェクトの種類やパラメータ、エフェクトチェーンなどを自由にカスタマイズできます。
作成したconfig.jsonをUSB接続したEP-2350へコピーして再起動するだけで、誰でも自由にオリジナルのエフェクト設定を本体に読み込めます。teenage engineering製品のファンにとっては、こうしたカスタマイズの余地があるのも嬉しいポイントですね!
書き換えできるエフェクトモデルもディレイやリバーブ、ハーモニーからディストーションなどの10種類が用意されています。
※エフェクトの種類や指定できるパラメーターの詳細はこちらのページのLIST OF EFFECTという項目から確認できます
「テキスト…?構文…?なんだかややこしいな」
と、興味はあるけど手間をかけるのは億劫だな、という人は取り急ぎメーカーが公開しているJSONファイル(下記ページのFX PACK)を読み込んでみるのもテだと思います。
HAND FXとSHAKE FX

本機種のハンドルをONにするとマイクおよびエフェクトがONになる仕様ですが、さらにこのハンドルの位置(押し込み具合)により、エフェクト量の変更が可能なHAND FXという機能と本体を左右に振ることでエフェクトのサウンドを変化させられるSHAKE FXという機能も搭載しています。
例えばHAND FXの場合、リバーブエフェクトを選択して、ハンドルを弱く押せば浅く、ハンドルを押し込めば深くリバーブがかかったり、ボイスチェンジ系のエフェクトではハンドルの操作量で原音とのミックスバランスが変わったりします。
また、SHAKE FXについては、プリセットによっては本体を傾けるとピッチが変わる、左右に振ると、降っている間は音がフィードバックする、といった挙動もあり大変ユニーク!

こちらも上記のJSONファイル経由でどのようなエフェクトを割り当てるか自由に決められるようです。
自分で頑張ってユニークなエフェクトを作ってみるのも面白そうですね!
4つのサンプルをマイクから直接鳴らせる
EP-2350 FX MICのもう一つの大きな特徴が、サンプルプレイヤー機能。
本体には4つのサンプルを入れておくことができ、マイク側面のボタンから直接トリガーできます。

EP-2350 FX MICには、初期プリセットサンプルとして潜水艦の異常アラートのような音(horn)、拍手喝采音(claps)、競りの時になるような鐘の音(bell)、そして放送禁止用語が流れた時のピー音の4つが収録されていました。
※ちなみに先行してリリースされているEP-2350 TING FXにはレゲエホーンやサイレンの音がなどが入っています
そして、このサンプルも入れ替え可能。
最初から入っている音だけで遊ぶ製品ではなく、自分のパフォーマンスに合わせたサウンドを鳴らせちゃいます!
サンプルはwav形式、、8/16/24ビットまたは32ビットの浮動小数点、最大周波数96kHzまで対応。
合計ストレージ容量は1MBと低容量なので、あまり高容量、長尺の音声は入れられませんが、例えば、
「Hey!」
「ドドン!」
「ワー!!(歓声)」
などのワンショットサウンドを仕込んでおけば、歌やMCをしながら手元で鳴らしパフォーマンスを盛り上げることができます。
DJやライブはもちろん、YouTubeやInstagram、TikTokなどの動画撮影で活用も面白そうですね!

サンプルの取り込み方も非常に簡単で、本体とパソコンをUSB接続し、ハンドルを押したままリセットボタンを押して起動すると、パソコン側に外付けのドライブ(FX MIC DISK)として認識されます。
そこに、あらかじめ用意した取り込みたい音声のファイル(名前を1.wav、2.wav、3.wav、4.wavと変えておく)をドラックアンドドロップし、本体をもう一度起動するだけでOK!

各サンプルボタンに上記の1〜4のファイルが順当に振り分けられ、再生できるようになります。
また、サンプルも、ただ入れ替えるだけでなくサンプルの再生方法などもJSONファイルを介して設定することが可能。

上記のようにサンプルとJSONファイルを用意し、その上でファイル内の構文の“playmode”を
“oneshot”:トリガーされるとファイル全体を1回再生
“hold”:ボタンを押している間のみ再生
“startstop”:押すとループ再生を開始し、もう一度押すと停止
といった具合に任意に指定することで、サンプルの再生の仕方を変更することが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
EP-2350 FX MICは、コンパクトながらマイク・ボイスエフェクター・サンプラーという3つの要素をひとつにまとめた、かなり遊べるマイクかと思います。 P-133 K.O.IIやEP-136 K.O. Sidekickとの組み合わせはもちろん、ほかの機材と組み合わせても楽しめるため、サンプラーやDJ、ライブパフォーマンス、動画制作など、アイデア次第で活躍の場はかなり広そうです。
Teenage Engineeringらしい独特のデザインや操作感も含めて、触っているだけでも新しいアイデアが浮かんでくるような本機種。
ぜひ店頭で実際に手に取って、その楽しさを体験してみてください!
主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
- 4種類のボイスエフェクトを搭載:Echo(エコー)、Spring(スプリング)、Pixie(ピクシー)、Robot(ロボット) +ドライサウンド
- サンプル再生機能:マイク本体側面ボタンから直接トリガー可能な4種類のサンプルプレイヤー搭載 (サンプルの入れ替えも可能)
- ライブ調整も可能:リアルタイムで変更可能なエフェクトパラメーター
- カスタムプリセット:JSONファイルで編集可能なユーザーエフェクト設定
- 接続:3.5mmカールコード経由のラインレベル出力
- サウンド:ローファイ仕様
- 電源:単4形乾電池2本またはUSB-C給電
発売日
2026年8月25日
販売価格・ご購入はこちら
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
| 品名 | 販売価格 |
|---|---|
| 品名 JANコード:4533940378466 | ¥9,900(税込) |

この記事を書いた人

名古屋パルコ店 シンセサイザー / DTM / DJ 担当 立浦(たてうら)
シンセサイザー、DTM、DJ等デジタル機材の事ならお任せください!逆に子育ての事、教えて下さい!
「実機レビュー!立浦のコレええがね」連載中!






