【調整崩れ】フルートの音が出しづらい原因とは?
こんにちは!杉浦です!
2026年1本目のブログは「なんか音が出しづらいなぁ~」という場合によくある修理をご紹介します。
フルートの音が出しづらい

フルートの修理依頼でよくあるのが
「音が出づらい」
「音がかすれる」
「小さい音が出しづらい」
等です。
こんな場合、楽器にはどんなことが起こっているのでしょうか。
①タンポの変形によって音孔が塞がらない
フルートは音孔(楽器に空いている穴)をタンポというパーツで塞ぐことで音を切り替えています。
このタンポ、実は経年や演奏中に出る湿気・水分で変形していきます。

矢印のタンポ(黄色いパーツ)は変形していて音孔をきちんと塞ぎ切れず、息漏れをする隙間が出来ています。
分かりやすくするために管の内側から光を入れてみると…

光が漏れています。これが隙間です。
隣のしっかりと音孔がカバー出来ているタンポと比べると、光量の違いが分かるかと思います。

この息漏れする隙間を無くしていく調整を、私たちリペアマンはタンポ調整と呼んでいます。
タンポ調整を行うと、このように光が見えにくくなる=音孔が塞がり息漏れしなくなります。

フルートにはタンポが16個(H足部管の場合は17個)ついているので、全てのタンポがきちんと塞がるよう調整を行います。
②キィのバランス不良によって音孔が塞がらない
タンポ調整がしっかりと出来ていても、キィバランスが崩れていると音が出しづらい原因となります。
キィバランスとは簡単に言うと、キィが同時に閉じているかどうか?ということです。
フルートはひとつのキィを押すと、複数のキィが連動して動きます。

このように右手人差し指のキイ(赤矢印)は、青矢印のキィも連動します。
連動するタンポ全てが同時に閉じるようにならないと、またしても息漏れしてしまいます。

こちらは隣り合った2つのキィが連動しているはずが、矢印のタンポは浮いてしまっています。
この状態をバランス崩れと呼んでいます。

バランス崩れを修正していく調整をバランス調整と呼んでいます。
キィのバランスがとれてきちんと連動すると、息漏れしなくなります。
タンポ調整とバランス調整をセットで行う
タンポ調整とバランス調整はどちらが欠けても隙間が出来てしまいます。
ですので、まずはタンポ調整がきちんと出来ていること。
その上でバランス調整を行うことで精度の高い吹きやすい楽器となります。
音の出しやすさに関わる調整は他にもありますが、タンポ・バランス調整は基本中の基本です。
1年以上調整せずにいると、音を出しづらくなる隙間が出来ている可能性が高いので、調整に出すことをおすすめします。
ストレスの少ない状態で演奏できるようリペアマンは全力でサポートいたします!
お預かりの際は以下の項目にご協力ください
調整にお預けいただく際は以下項目のご協力をお願いします。
付属品の持ち帰り
修理に必要ない付属品(楽譜・チューナー等)は基本的に、全てお持ち帰り頂いております。
詳しくは、受付スタッフにお尋ね下さい。
外観チェック
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管体洗浄が可能です
洗浄をご希望の場合は、受付スタッフにお伝え下さい。
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中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!