オーボエ吹きの雑音問題
こんにちは!杉浦です!
なんだかすごーーーく久しぶりになってしまいました…
今回はオーボエの「こんなことも出来るよ~!」
という調整をご紹介します!
過去のリペア(一部)についてはこちら☟☟☟
~修理シリーズ 過去記事総合案内~
オーボエの雑音問題
オーボエ吹きさん、雑音が気になることはありますか?
(突然の問いかけ)
音が出ない・キィの動きが悪い…
等、日々から様々なお悩みを伺いますが
オーボエ吹きさん共通のお悩みが
「特定の音で雑音が入る」
ことなんです。
オーボエは構造上、第2オクターブ:ド#(レ♭)・レの音に
雑音(ジー・チー・サー等)が出やすく
奏者がコントロールしながら吹きます。
アンブシュアや息の入れ方を工夫して
問題なくコントロール出来る方もいますが
やっぱり難しい…という方も。
そんな方に選択肢のひとつとしてご提案するのが
ロウ穴成形調整です!
ロウ穴成形ってどんな調整?
ロウ穴成形とは、左手人差し指:Bキィのハーフホール(真ん中に開いた穴)
を狭くして上記の雑音を軽減させる調整です。
ハーフホールにはロウ(蝋のことです)を入れて
穴を小さくします。
ちなみに、穴を小さくすることで雑音は軽減しますが
息の抜ける道が狭くなるので
・抵抗感が出る
・音がこもる
・音程が低くなる
等のデメリットもあります。
そのため演奏者によって好みが分かれやすく
新品楽器にはロウを入れないことが殆どです。
入れたり、除去したり、色々出来ます
ハーフホールのロウは入れるだけでなく
取り除いたり、穴の大きさを調整することも出来ます。
ただし、専門的な工具と技術が必要ですので
処置はリペアマンにお任せ下さい!
今回の楽器は、以前入れたロウが使っているうちに
形が崩れてしまったようです。
お客様は新たにロウを入れ直して欲しいとのことですので
キレイな丸い穴になるよう修正します。
ロウ穴形成
まずは古いロウを取り除きます。
元々のハーフホールはこんな形なんです。
新しいロウを入れ、キレイに成形しました。
ロウ穴成形はきちんと相談出来るところで
最後に。
ロウ穴成形は演奏者の好みによって
処置に幅が出る調整です。
入れた方が吹きやすい方もいらっしゃれば
必要のない方もいらっしゃいます。
ロウを入れた後も
「自分には合わなかったから取り除きたい」
「穴の大きさを調整をしたい」
ということもよくあるため、リペアマンに直接相談が可能な
店舗のご利用をおすすめいたします。
詳しくは~管楽器リペアマン常駐店舗案内~をご確認ください。
※リペアマン不在時や混雑によって
その場で対応が出来ない場合もございます。
予め、お電話にて来店予約をお願いします。
もちろん、そういったことが難しい方にも
可能な範囲で対応いたします。
雑音にお困りでいらっしゃれば、ぜひご相談下さい!
以上、オーボエのカスタマイズ調整でした!
感染症予防にご協力ください
感染症予防の取り組みとして
調整にお預けいただく際は
以下項目のご協力をお願いします。
付属品の持ち帰り
修理に必要ない付属品(楽譜・チューナー等)は
基本的に、全てお持ち帰り頂いております。
詳しくは、受付スタッフにお尋ね下さい。
外観チェック
受付時、表面の拭き上げをお願いをする場合があります。
洗浄が可能です
金管楽器・金属製管体の楽器は、洗浄が可能です。
洗浄をご希望の場合は、受付スタッフにお伝え下さい。
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中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!