慎重さこそ大切です。
6月も下旬に入り蒸し暑い日も多くなってきましたね。
最近は大根サラダにハマっている富田です。
シャキシャキとした歯ごたえを楽しみたいので細切りで食べています。
ドレッシングもたくさんあって迷っちゃいます!
ちなみに好きなトッピングはトマトです!
プチトマトや、大きいトマトなどサイズも沢山あり、その日の気分で買ったりしています。
サイズと言えば楽器を修理する時は様々なサイズの治具(直すための工具)を使います。
修正の内容・場所・状況をよく観察し、適切なサイズを選びながら楽器を調整・修正していきます。
こちらは「気分で」とはいきません!!
さて今回は金管楽器の抜差し管の凹み修正事例のご紹介です。
トロンボーン・オープンラップの宿命なのか・・・?
今回の凹みはトロンボーンのF抜差し管。
ロータリーを使用するときに息が通る抜き差し管です。
画像の赤線の枠がオープンラップの特徴の箇所です。
後ろに長く伸びているのが分かると思います。
抜差し管を抜いてみます。
車の運転と同じように『車体感覚』ならぬ『オープンラップ感覚』と言えばいいのでしょうか。
最初は距離感覚をつかむのが難しいですよね。
凹みの場所を確認していきます。
入り口から遠い場所にあり、さらに凹みの場所が曲がり始めた所にあります。
オープンラップをご使用の方が凹ませやすい場所でもありますね(汗)
治具が届きにくい場所にあるため、内側から「玉を使って」出します!
サイズ感が重要!
このシルバーの怪しい箱・・・。
大きさの割に「重い」!!!
中身を開けるとたくさんの玉が!
サイズも色々あります。
凹みの箇所、玉のサイズを考えて少しずつ慎重に出していきます。
「大きいサイズの玉で一気に押し出せば簡単じゃん!」
確かにそうなんです、その方が時間も労力もかかりません。
小さいものから大きいものへ慎重にサイズを変えながら行う理由は「管に穴が空いたりしてしまう可能性もある」から。
ウウ・・・オソロシイ。
また、「なるべく綺麗に治すために」という理由もあります。
完成!!
場所的に完全に治すのは難しいですが、見た目はかなりよくなりました!
凹みの程度や場所によっては今回のように見た目がある程度まで回復する状態までの修正になる場合もあります。
また、ご購入年、凹みができてからどれくらいの年月が経ったかもひとつのポイントです。
古い個体だと金属が固くなっている可能性があり、穴あきなどが発生する場合もあるからです。
凹み修正の相談、楽器の全体調整のご相談も受け付けております!
みなさまのご来店お待ちしております!
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最後に楽器の調整を行ったのはいつですか?原因は調整崩れかもしれません。演奏する時にベストな状態で思い切り楽しんでいただけるよう全力でサポートします!