リペアマンの相棒、マクラギさん
こんにちは!杉浦です!
今日は、修理風景は出てきません!(なんと)
ですが、一歩間違うと修理になる
大切なことをお伝えします。
私の相棒、マクラギさん!
突然ですが、私の相棒をご紹介します!
マクラギさんです!どうぞ!
わーーーー!
ようこそ!!パチパチパチパチ…
人だと思いましたか?
実は、マクラギさんは修理道具なんです!
マクラギさんの基本データ
マクラギさんの本名は、枕木(まくらぎ)です。
枕木といえば一般的には、電車のレールの下に敷く木
を指しますが、こちらは超ニッチです。
マクラギさんは、サックスを置く際等に使います。
この姿が枕に見えるので、枕木と呼びます。
市販されいている商品ではないので
各々、自分が使いやすいものを作ります。
私は天面をV字に切り取っていますが
四角や、ガチの枕っぽい素材で作る人もいます。
マクラギさんの重要性
マクラギさんの人物像は、お分かり頂けました。
では何故、修理に欠かせないのでしょうか?
それは、マクラギさんがいないと
楽器を壊してしまう可能性があるのです…!
修理なのに壊すとは…本末転倒ですね。
マクラギさんの仕事ぶり
ではもう一度、マクラギさんの仕事ぶりを見てみましょう。
マクラギさんが、ネックジョイントを支えています。
その為、管体が僅かに持ち上がっていますね。
こちらは、マクラギさん無しの直置きです。
NOOOOOOOOOOOO!!!
大変です!キィが当たっています!(赤丸部分)
このように、マクラギさんがいないと
ひとつのキィだけに負担がかかるのです。
※お客様の楽器ではありません。
マクラギさんが守るキィの特徴
直置きの際、机に当たったキィはHighDキィです。
手のひらで操作する為に、管体から飛び出ています。
飛び出ているということは
ふとした瞬間に引っ掛けやすいのですが
(フルートで似た修理がありましたね)
それと同時にぶつけやすくもあるのです。
マクラギさんがいないと起こる事故
こちらは、過去ブログから引っ張ってきた写真です。
赤丸部分がへこんでいるのですが
落とした際、HighDキィ側が下になった為
キィがくい込んでしまったのです。
(修理中の落下ではありません)
このように、キィに衝撃が加わると
音色や操作性に影響が出てしまいます。
修理の様子はこちら☟☟☟
へこみ直し:サックス2番管
つまり、修理中でも同じことが言えて
マクラギさん無しで作業すると
楽器にダメージを与えるリスクがあるんです。
ですので、マクラギさんは修理に必要不可欠な
リペアマンの相棒ということです!!
普段使いで気を付ける、大切なこと
マクラギさんは、楽器にケガをさせない為の
超有能な仕事ぶりでしたね。
ですが、よく考えてみましょう。
修理は、半年~1年に1回ですよね。
楽器が皆さんの手元にある期間は
修理中よりも圧倒的に長いです。
ですので、「いつもの練習中」に注意が必要!
楽器にダメージを与えないポイントがあります!
①楽器を置く向きは正しいか
これが1番重要です!
丁寧に扱っても、誤ったご使用方法では逆効果です。
正しい置き方は、HighDキィ側を上にすること。
これなら、力が複数のキィポスト(柱)に分散します。
その為、皆さんが枕木を用意する必要はありません。
ちなみに、楽器ケース(純正・ハード・セミハード)は
HighDキィ側が下になりますよね。
これは、ケース内でキィが当たらないよう
隙間を作ってあるのでOKです!
ごくたまに、相性が悪く接触することもあるので
ケース買い替えの際は、確認してみてください。
ソフトケースは、あまりオススメ出来ませんが
ご使用の際は、楽器の向きにお気を付けください。
②優しく丁寧に置く
楽器の向きが正しくても
ドンッと音がする勢いで置くと、ダメージとなります。
赤ちゃんをお世話するイメージで、扱ってください。
置き方が荒く、へこみが出来た事例はこちら☟☟☟
要確認! 楽器の正しい置き方とは?
今回はアルトサックスですが
楽器によって正しい向きがあります。
分からなければ、ご相談下さい。
私のマクラギさん、キレイにします!
ふと、Myマクラギさんを見て思いました。
…え、汚れてる…!!!
角はズルむけだし
火を当ててチリチリな部分も…。
そういえば、何年もフェルト変えてないな…。
よし!新しいフェルトに張り替えよう!!
ということで、フェルトを新しくしました!
これでまた、マクラギさんと一緒に
修理を頑張りたいと思います!
今回の修理は
・枕木フェルト交換
です。
修理・調整代 | フェルト代のみ |
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※お客様の枕木修理は承っておりません。
感染症予防にご協力ください
感染症予防の取り組みとして
調整にお預けいただく際は
以下項目のご協力をお願いします。
付属品の持ち帰り
修理に必要ない付属品(楽譜・チューナー等)は
基本的に、全てお持ち帰り頂いております。
詳しくは、受付スタッフにお尋ね下さい。
外観チェック
受付時、表面の拭き上げをお願いをする場合があります。
洗浄が可能です
金管楽器・金属製管体の楽器は、洗浄が可能です。
洗浄をご希望の場合は、受付スタッフにお伝え下さい。
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中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!