皆さん こんにちは!

自称フロイド番長キムです!

今日はフロイドローズブリッジの種類と特性について比較しながら書いていきたいと思います!

皆さんはフロイドローズと言ったら何が浮かびますか?

重い?面倒くさい?値段が高い?

全部正しいですが私は「激しいアーミングでも狂いが少ない!」なんです!

ここで浮かんでくる疑問が「なぜフロイドローズが載っているギターは激しいアーミングでもチューニングの狂いが少ないの?」だと思います。

その理由がフロイドローズの特徴「ダブルロッキングトレモロシステム」になります!

ただ、今の世の中には無数のフロイドローズっぽい物が溢れています。

今回は一番代表的な「フロイドローズ」の種類と特性について紹介します!

こちらはフロイドローズの「FloydRose]刻印が入っているフロイドローズオリジナル(又は1000シリーズ)になります。

次は!

よく見ますよね~!

手ごろな楽器に良く付いています「フロイドローズスペシャル」になります。

1000シリーズとオリジナルの刻印に「Special」の刻印が足されたいます。

ここまでの3つを比較してみましょう!

表にして整理してみました!

ご覧の通りオリジナルと1000シリーズは製造している国が違うだけの素材は同じ物って事が解ります。

それに比べてスペシャルは1000シリーズを製造している工場でコストダウンの為に亜鉛合金を豊富に使ったものになります。

「で、何が違うの?」と思うかもしれません。

確かにどれもきちんと金属で作られていますし、フロイドローズの規格なので一見違いが無いかもしれません。

実はその素材でかなり変わります!

オリジナルと1000シリーズはベースプレートの厚みや強度が違います。

オリジナルの方が薄くて硬く仕上げられていて、ナイフエッジが潰れる症状が少ないです。

1000シリーズは同じ金属を使っていても金属加工や仕上げでコストを削減しているのでオリジナルに比べると少し柔らかくて厚みがあります。

ですので激しいアーミングが多い方はオリジナルの方がより安心できます。

その様な2機とスペシャルを比べるとその差は大きいです。

使っている金属も違うし制度も違うことでナイフエッジが潰れやすいという症状が良く起きてチューニングが狂いやすくなります。

ナイフエッジの強度は

オリジナル>1000シリーズ>スペシャル

の順番になりますね!

その他に一番わかりやすい違いは`ロックしたときの耐久性`になります。

ダブルロッキングトレモロは文字通り弦を`ロック`することでチューニングを安定させるものです。

スペシャルに使われている亜鉛合金は亜鉛を多く含み重量もあって加工しやすい金属になります。

加工しやすい=「柔らかい」という事になります。

ここで起きる問題は。。

この部分です。

弦を挟み込むために存在する「インサートブロック」と言う小さな黒いパーツが見えると思います。

このインサートブロックの素材はなんと!タングステンなんです!

フロイドローズに使われる金属の硬さを比べると


タングステン>スチール>ブラス>亜鉛合金


になります。

それに対して弦の素材は一般的にニッケルなどを混ぜた合金を使っている事が多いです。

強度を示すとこんな感じ


タングステン>エレキギター弦≧スチール>ブラス>亜鉛合金


こうなります。

この比較を見て思う事はありませんか?

そうなんです!ギターの弦がフロイドローズスペシャルのサドルより硬いんです!

それによって起きる症状が

「サドルに弦が食い込んでロックを外しても取れない」

「ロックしてもアーミングすると弦が抜けてしまう」

と言った症状になります。

特にフロイドローズスペシャルが載っているギターを使っててロック時に力を思いっきり入れて締めるとこういう状態になりやすいです。

私も昔使っていたギターを同じ目に合わせてしまって泣く泣くブリッジ交換をしたことがあります。。。

「フロイドローズスペシャルは悪い物なのか?」と言われるとそうだとは言えないです。

表で比較するとこんな感じ。

比較的に安い価格でフロイドローズが楽しめる!というのがフロイドローズスペシャルの強みですね!

性能面では滑らかなアーミングも重要ですがサスティーンの話をしないわけにはいかないですよね!

サスティーンが伸びる為には使われている木材も重要ですが、支点となるナットとブリッジがしっかりしていないとサスティーンが伸びなくなります。

金属の比重とブリッジやナットの精度が重要になってくるんです。

フロイドローズにおいて考えると

弦をしっかり持てる=「比重の高い金属」という事になるんです!

各フロイドロースの比重を比べてみると


オリジナル≧1000シリーズ>スペシャル


と言う結果になります。

ですので結論から言ってしまいますと

コストをなるべく下げたいけどアーミングもしたい=フロイドローズスペシャル

コストは気にしないから耐久性と精度が欲しい=オリジナル・1000シリーズ

と言う結論になりますね!

自分のギターにフロイドロースを載せたいな~と思っているそこの貴方!

自分のプレイスタイルに合わせてブリッジを選んでみてはいかかでしょうか?

次回は他のフロイドローズっぽい物たちとフロイドローズオリジナル・1000シリーズとの比較をしてみたいと思いますのでお楽しみに!

Comming Soon!


※フロイドローズのような「ダブルロッキングトレモロシステム」でも狂いがないわけではありません。「一般的なトレモロに比べ狂いがかなり少ないトレモロ」と言うものになりますので誤解なさらないようにご注意願います。

※国内の楽器店で取り扱いがあるものはフロイドローズ・オリジナル(ドイツ製)になります。

1000シリーズ、スペシャルは一般向けの商品では無く、工場向けの商品ですのでご注意ください。


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この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房

アンニョンハセヨ!韓国から来日しました金(キム)と申します。皆様のサポートがしたく、努力して日本語も勉強しました!宜しくお願いします!

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