みなさまこんにちは!リペアマン遠藤です!
梅雨ですね~とてもムシムシしてます。
なんだか気分までじめっとしてしまいますが、楽器を弾いて楽しく過ごしましょう!
そして湿気の多い季節はギターやベースのネックが動いて反りやすいです。なんだかいつもと状態が違うかも?と感じたら気軽にお店へお越し下さい!
では本題にはいります。
まずこちらはベースのネックですが、ポジションマークでのご相談です。
ポジションマークが無い指板に新規で入れる作業を以前紹介したことがありますが、今回の内容はというと…
おや、ポジションマークの上にシールが…
説明すると元々サイドポジションマークにアバロン貝が使われているのですが…
視認性が悪く見づらいということでご自身でシールを貼って今まで対応していたようです。
依頼主はよくライブをやられる方で、暗く視認性が悪いステージで弾く場面が多いということで、今回はサイドポジションマークを蓄光素材のLuminlay(ルミンレイ)に交換していきます。
サイドポジションマークはこのように棒状です。この状態はなかなか見ないと思います。
ところでこのルミンレイという素材ですが、最近では市販のギターやベースでもサイドポジションに使われるものが多くなってきました。十分な発光量がありながら、蓄光素材ならではの目にやさしい感じがよいです。
昔ながらの蓄光素材はすぐ暗くなるものが多かったですが、ルミンレイはライブでワンステージ余裕で行けるくらいに発光します。短時間で光を溜められ長時間発光できるよい素材ですね。
ルミンレイは短い波長(紫外線、紫、青)の光を吸収して溜め込むので暗くなってもスマホの光を当てるだけで復活します。今はメーカーから充光専用のLEDライトも販売されていており1個あたり数秒で充光できるようです。すごいですね…
断面はこのような感じです。スマホで撮っていたのですがほんのり光ってますね。
では早速作業に入りましょう。
まず交換する為には元のポジションマークを取り除く必要がありますね。
というわけで目打ちを用意して…
真ん中にグッサリです。
アバロン貝は硬いですがもろいのでここをきっかけにボロボロと崩します。
そしてポジションマークの径と深さを計算しドリルで慎重に穴をあけます。
こんな感じでポッカリと穴が空きました。
全ポジション空けました。なかなかすごい光景です。
ここからはポジションマークの接着に入ります。
接着して切断して…を繰り返して全ポジション終えました。
ここからが地味に一番大変な作業です。
飛び出している部分を大まかにヤスリ等でギリギリまで攻めます。
そしてペーパー等を使いネックサイドと面一までもっていきます。
まず1個。綺麗に仕上がりました。
この作業、繊細でとても神経を使うので疲れます。残りはまだまだ、ひえ~
全部終わった~!
サイドポジションマークの交換はこれで完了です!
そしてこのベース、他にもピックアップ交換をやっています。
バルトリーニピックアップへの交換だったのですが、そのままではサイズ的に収まらなかったので一部ザグリ加工とピックガード加工を施しました。
ピッタリと収まりましたね!
そしてボディとネックを組み込んで…
完成です!
サイドポジションマークの仕上がりもばっちりです。
蓄光素材なのでこれからは暗いステージでも演奏に集中することが出来そうですね!
いかがでしたでしょうか?
今回のようにサイドに取り付けはもちろん、指板面への取り付けも可能ですのでお気軽にご相談下さい!
以上、リペアマン遠藤でした!
またお会いしましょう~
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