今回はLPタイプのエレキギターに搭載されたペグの交換を行っていきます。

お預かり時の状態はこちら


4弦のボタンが欠損し、軸も曲がっている状態です。
今回の場合、純正品を破損箇所分だけで用意出来ない事に加え、ヘッドトップからペグポストまでの距離が短く、シャフト軸へ十分に弦をまくことが出来ない状況でした。

新しく交換するパーツは

そこで今回はこちらのパーツを用意しました。
一見すると元のペグと変化が無いように見えますが、よくよく見ていくと・・・

ギアボックスから出ているシャフト軸の構造が異なる仕様になっています。
また、ボックスプレートからペグポストまでの距離が広がっている事もわかるかと思います。

取り付けの前に


まずは搭載されているペグパーツ全てを取り外します。
このパーツが何も無い状態を活かして簡単にクリーニングもしてみたり・・・

いざ、取り付けを!

見ての通り、元のペグと比較してヘッドに収まるシャフト軸部の径が太く、そのままでは取り付ける事が出来ません。
そこでヘッド側のシャフト軸穴を新しいペグに合わせて拡張します。

すると、このような感じで元のペグ同様、ヘッドトップにきちんと収まる状態になります。
左が元のペグ、右が新しいペグです。
同様に全箇所、ヘッド側のシャフト軸穴を拡張し、新しいペグに合わせてネジ穴の位置を微調整すると、全てが綺麗に収まる状態へ。

そして、元のペグとの一番の違いになる、ヘッドトップ側の固定用ナットとワッシャーを締め込みます。
ちなみに元の状態はこちら一目瞭然ですね!

ヘッドトップからペグポストまでの距離のこのように変わりました!
シャフト軸へ弦を数周巻いてもヘッドトップに干渉しないので、弦の巻き数で押弦のテンション感を調整することも出来ます。

作業前

作業後

今回はなるべく近い外観の製品で構造が異なる仕様のペグに交換を行いました。
見た目は気に入っているけど、ちょっと使いづらいかな、という時にもカスタマイズとして応用できますので、気になる部分があれば、ぜひご相談ください!

今回の修理内容

  • ペグ交換(ネジ穴位置修正/シャフト穴拡張含む)
  • Gibson PMMH-010
  • ダダリオ EXL110
合計金額 ¥17,279(税込)+送料

※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


お近くの島村楽器はこちらから、
リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。

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この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房中野

「この楽器の状態って弾きやすいの…?」そんな不安な点を取り除きながらプレイスタイル・楽器に合ったベストコンディションを一緒に探していきましょう!

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