テレキャスターの電装パーツ全交換!

過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

皆さんこんにちは!

すっかり冷え込んで毎朝布団から出られなくなってかなり困っているここ最近でございます。(笑)

本日ご紹介する作業はよくやってしまいがちな「接点洗浄剤」で起きてしまった悲しい出来事になります。

かっこいいテレキャスターですね!

一見何も問題ないように見えますが…実は接点洗浄剤をかけ過ぎてしまい、ラッカー塗装と反応してコントロールプレートがくっついてしまっている状態なんです。

そこを何とか頑張って取り外してみたら。。。

しっかり塗装が溶けてくっ付いていました。(;_;)

ここまで溶けてしまうと内部の電装パーツに染み込んでしまって後々溶け込んだ塗料による接触不良や固着などが起きる可能性が高いです。

という訳で今回は電装パーツを全て交換して安心して使う事になりました!

まずはピックアップを外して塗料が染み込んでいるか確認してみました。

幸いにもピックアップはコイルをロウ付けする時にクロスワイヤーにもロウが染みついていたおかげで溶けた塗料は浸透してませんでした!

次に今回のメインディッシュ!コントロールプレートです!

ジャックを外してコントロール部を丸ごと外します。

ポットとスイッチを外してみると溶けた塗料がどこまで広がっているかわかりますね。

このまま作業を進めるわけにはいきませんのでまずはアセトンで綺麗に吹き上げて塗料を完全に除去します。

プレートの裏面が新品の表みたいにピカピカになっちゃいました。(笑)

元の電装パーツの中で流用する事になるコンデンサーは足に塗料が付いている可能性があるので全部綺麗に拭き取ります。

新しいパーツで全部交換してコントロール部を組み上げたのがこちら!

綺麗にまとまってすっきりしていて大満足です!(個人的な感想です。笑)

そしたらこれを楽器に戻してピックアップを配線すれば終わりですが、その前にボディの溶けた塗装部分と触れたらまたくっ付いてしまうので対策を立てます!

それがこの秘密のテープ(ただのアルミテープです。笑)です!

コントロールプレートより僅かに小さく作って見えないようにしました!

この様に貼り付けて不要な部分(内側)はカットしネジが通る穴を開けて上げると完成です!

ここから組み込みをして全体的は調整をしてお戻ししたところ、音の抜けも良くなって気持ちよく弾けましたとご連絡いただきました!

喜んで頂いて私も非常に嬉しかったし今後の為のモチベーションにもなってもっと頑張ろうと思いました!

ありがとうございます!

今回の修理内容

・電装系パーツ全交換工賃

・交換用レバースイッチ、ポット、ジャック

合計金額 ¥11,990(税込)+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


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