塗装剥がれ修理&サインコーティング
皆さまこんにちは。
元号が平成から令和に変わりましたね。
普段あまり意識してなかったのですが、よくよく考えると「西暦とどのように使い分けているのかな」と、ふとした疑問が生じました。
世界の出来事は当然ながら西暦で考える事が多いですよね。例えば1962年ストラトキャスターは昭和37年ストラトキャスターになるのですが、相当な違和感があります。
逆に日本の出来事はどうかと考えた場合、平成、昭和、大正、明治、ここまでは何となく馴染み深いのですが、それより前は自分自身ほとんどわからない事に気が付きました。(ちなみに明治の前は慶応です。)
考えれば考えるほど不思議です。
さて、今回の依頼品はこちらです。
ピックアップ付近から塗装が割れています。
ベロっと剥離してしまっている状態です。
早速修理していきます!
一度完全に剥がして再塗装した方が良いと言えば良いのですが、費用がかさみますし、何よりトップ面のサインが無くなってしまう為、今回はオリジナルの塗装を生かして直していきます。
まずは剥離している部分を接着。
食いつきを良くする為に、サイン部分以外を研磨して塗装に入ります。
その後、下地塗装→部分的に着色という流れで割れ跡を隠していきます。
バインディング部分のちょっとした割れも修正します。
ちょうどこの部分ですね。
まずは白の原色で割れ跡を隠して、その上から経年による微妙な色を重ねる事で、周囲と同化させます。
あとはコーティングの塗装を行って仕上げです。
完成品がこちら
綺麗に修復できました。
今回は、塗装剥がれ修理を直す過程でサインのコーティングも行っておりますので、今後演奏中擦れたりしても消えてしまう心配はありません!
今回の修理内容
- 塗装剥がれ接着+下地補修
- 部分着色塗装+ボディトップのコーティング塗装
- 組み込み、調整
合計金額 | ¥44,280(税込)+弦代+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
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石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。