みなさま、こんにちは。

クラシックギターのペグ(糸巻)交換について作業事例を交えながら、ご紹介します。

クラシックギターのペグはどれも装飾が異なっていて、どこを見て交換パーツを選べばいいか悩みますよね。

今回お預かりした楽器は40年近く前にご購入されたものという事で、既に純正品の生産は完了しており、メーカーからの代替品も出ていない状況でした。

このような場合、まずチェックするのはシャフト軸の間隔です。現代において最もポピュラーに流通しているクラシックギターのペグは、隣り合うシャフト軸の間隔が中心同士で測定して約35mm、軸そのものの径は約10mmとなっています。

お預かりの楽器も軸間の距離が35mm、軸径が10mmでしたので各種パーツメーカーより販売されているペグの殆どが使用できます。

因みに製造時期の古いモデルや手工品になると軸間が32mmや40mmといった物もあり、同規格のパーツが流通していない場合や、対応機種が限られる場合もあるので注意が必要です。

次に外観を選んでいきます。

上の画像は手前から奥へ順にプレートに装飾がある物、装飾が無い物、各弦ごとに独立した物、となっています。

奥の各弦ごとに独立しているタイプのペグは軸間隔を選ばず使用する事が出来るので、軸間が35mm以外の場合にも使用出来るペグとして外観的な変化は大きいですが特に有用となります。

今回お預かりの楽器の場合、本体側に装飾が施されており、プレートに装飾がある物を使用してしまうと、プレートの先端が飛び出して見えてしまいます。

プレートの先端が浮いてしまっても機能上の問題は一切ありませんが、元より搭載されているペグにはプレート装飾が施されていない事もあり、今回については装飾が無い仕様のペグを取り付けます。これであれば先端が飛び出してしまう事もありません。

ただし、クラシックギターペグの場合、パーツ固定を行うネジ穴位置の殆どが異なっているので、元の穴を埋めて開け直す加工が必要になります。また、形状の違いにより元のネジ穴が見えてしまう場合もあります。

穴を埋めると上の画像のようになります。今回は元のネジ穴が見える事もあり、簡易的な色合わせも行っています。

ここまで行い、ようやくペグの取り付けです。以前ご紹介しましたネジの取り付けに倣い、作業を進めて行きます。

まずはネジ穴の場所を確認し・・・

穴の中心に目打ちをします。

目打ちの位置に下穴を開けたら・・・


ねじを締めて取付完了です!

取り付け作業自体はどの楽器のペグであっても大差ありませんが、クラシックギターペグのように複数のペグが一つのプレートに連結している場合、下調べがとても重要になります。以前、作業事例に挙げたマンドリンのペグ交換も同じくですね。

使用するペグについて今回は3種の製品を参考画像に挙げましたが、機能面やカラー、形状も様々ですので、元のパーツに合わせるだけで無く、好みのパーツをセレクトして自分だけのカスタマイズを楽しむ事も出来ますよ!


ご検討の際にはぜひ、最寄りの島村楽器までご相談下さい!



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この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房中野

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