~エレキギターのオクターブ調整~「アコギは打楽器!」三打目
今回ご紹介するのは、エレキギターのオクターブ調整です。
基本的な調整のひとつですが、ピッチに直結するためとても重要な調整です。
写真の通り、3弦のサドル位置が前方に出ています。おそらく以前は3弦も巻弦のゲージを使われていたのでしょう。
いま張られている弦のゲージに合わせて調整をしていきます。
一般的には12フレットの実音で調整する場合が多いのですが、今回はハイポジションも多用するとのことで、19フレットのハーモニクスと実音の比較で調整して行きます。
19フレットのハーモニクスと実音は、音高(ピッチ)が同じになるため、ここの音程をしっかり合わせることが、より精度の高い調整へと繋がります。
自分で調整派の方も、ぜひ一度試してみてください。
12フレットと7フレットの音程も点検し、しっかりとした精度が確認できたため調整完了です。ハイポジションのテンションコードも綺麗に響くようになりました。
~修理後記~
和音楽器に於いて注目されがちなオクターブ調整ですが、個人的にはベースでの調整にも重要性を感じます。
アンサンブルで「何か気持ち悪い、、」と感じるとき、低音のうねりが原因ということもしばしば。
特にキーボードやシーケンサーといった電子楽器と合わせる際は、ピッチのずれは顕著に表れます。
多少のピッチずれはニュアンス、歌心の内ですが、やはりアンサンブルの土台はしっかりしたいもの…
ベーシストの皆さまも、ぜひお気軽にご相談ください。
いつもと同じ演奏も、楽器の調整ひとつで冬の街のようにキラキラと輝くはずです。
これからはしばらく寒い日が続きますが、皆様どうか、寒さも吹き飛ばすような充実した音楽ライフをお過ごしください!
ではでは、作業に戻ります!
今回の修理内容
基本調整(トラスロッド・オクターブ・弦高・PU高さ調整)、弦交換
合計金額 | ¥5,250(税抜き)+弦代+送料 |
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*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
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