リペアマン山本の札幌リペア新道中記VOL.3 ~あなたのギターもレインボーに!!~

こんにちは!リペアマン山本です!!

ご無沙汰しております。

久しぶりの札幌リペア新道中記。私リペアマン山本、リペアの手を止めていたわけではありません。

日々、皆様の楽器を修理、改造させていただいております。自分の好きなことが仕事に出来るって素敵ですね。

さて、本日はタイトルにあるようにレインボー…。ん?ギターを虹色に塗装する?

いえいえ違います。

本日は割とご依頼も多い配線のカスタマイズ、「レインボー・トーン」の紹介です。何故レインボーなのかは後ほど。

まず、パーツを一つ準備します。

こちらはプッシュプル・ポットと呼ばれるパーツですね。

ポットノブを取り付けるギザギザがある部分を引っ張ると…。

ボックス型になっていて6個の端子がある部分がスイッチとして機能し、様々な配線の切り替えが可能になります。

今回、改造するギターはこちら。ストラトタイプのギターです。5WAYスイッチが付いていますので「フロント」「フロントとセンターのハーフトーン」「センター」「センターとリアのハーフトーン」「リア」の5種類の音が出るようになっています。

交換するポットのノブをあらかじめ外して、

ピックガードを外してみます。

外すポットの配線を除去します。古いハンダを除去する時は写真のような道具を使用します。左はハンダ吸い取り線。除去したいハンダ箇所に吸い取り線を当てて、半田ごてで熱することでハンダが吸い取り線に吸い取られていきます。右はハンダ吸い取り機。ポンプ式になっていて熱して溶かしたハンダを瞬時に吸い取ります。

プッシュプル・ポットを使いレインボー・トーンになる配線を施します。

出来ました!!え?いやいや何も変わってないじゃないかって?

そうですね。ノーマルの状態では外観は変わりません。プッシュプル・ポットのスイッチをONにする。つまりポットノブを引っ張らなければ通常のストラト配線として機能します。

OFFの状態。

ONの状態。

この配線のカスタマイズはスイッチをONにすると「常にフロントピックアップの音が鳴る」ように出来ます。

レバースイッチがリアの位置を選択している場合、プッシュプル・ポットを引っ張ってスイッチをON状態にすると「フロントとリアの音が同時に鳴る」状態になります。またレバースイッチをリア側のハーフトーンの位置を選択した場合はスイッチをONにすると「3個全てのピックアップの音が鳴る」状態になります。通常の5WAYスイッチを使用したストラト配線の音5種類に新たに2種類の音色が加わり、

全部で7種類の音色を虹に例えて「レインボー・トーン」が出せるようになるのです!!

特にフロントとリアのミックスの音色はフロントの太さとリアの煌びやかさが混在するかなり「使える音」かと思います。若干テレキャスターのミックス・ポジションのような雰囲気も出ますね。

この改造、プッシュプル・ポットではなくてもミニ・スイッチでも可能です。ピックガードなどに穴をあけることになりますが自分の使いやすい位置にスイッチを取り付けることも出来ますね。

この改造、配線の改造の中では結構軽めのライトな改造になるかと思います。しかし、何度も言うようですが個人的にはフロントとリアのミックスの音はかなり実践的に使える音色なのではと思っています。フロント単体ほど太すぎない、リア単体ほど痛くないトーンがこの改造をしないと出ないんですよねー。

いかがでしょうか?このブログを見て「レインボー・トーン」に興味を持った方はお気軽にリペアマン山本にご依頼ください!!

以上、リペアマン山本でした!

また次回!!










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この記事を書いたスタッフ

札幌パルコ店山本

埼玉出身ですが北海道大好き!道内のリペアを担当しています。寒い地域は楽器に過酷な環境...しかし!私がいるのでご安心を!お気軽に相談して下さい!

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