リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その74~アコギバッテリーボックス取付の巻!

みなさまこんにちは!

リペアマン遠藤です!

最近は雑草類の花粉症が酷くなってきた今日この頃です。

私はアレルギー持ちなので5月、6月も引き続き苦戦しそうな予感です。


では本題に入りましょう。

最近ではアコースティックギターに後付けでピックアップを付ける方も増えましたね。

そして主流となっているのは電池を使うアクティブタイプです。

元々がエレアコでなく生のアコギにピックアップを後付けすると、電池を取り付ける場所は基本的にボディ内部になります。

(下の写真は過去の取り付け時の写真です)

ボディ内部のネックブロックのところにピックアップ付属のマジックテープ式巾着を付けて、その中に9V電池が収まるという形になります。

ボディに余計な加工をしないでしっかり取り付けられ、なおかつ弦振動を邪魔しない位置となると自ずとこの位置になります。

ただ、この位置にあるおかげで電池交換が楽に出来ません。

電池交換の時は一旦弦を全て緩めてサウンドホールから手を突っ込んでボディ内の電池を交換する事になります。

ここがちょっと面倒というか煩わしいなーと思う人はけっこう多いと思います。


今回はその手間を無くそう!という改造になります。

具体的に何をするかと言うと、バッテリーボックスを新規で取り付けます。

そうするとボディの外側から電池に直接アクセス出来るようになるので、煩わしい電池交換が圧倒的に楽になります。

元々エレアコの場合ですと基本的にそのような仕様になっていますし、メンテンナンス性がぐっと上がりますのでメリットは大きいです。

今回は生アコギの状態からバッテリーボックスとピックアップを新規取り付けした例を紹介します!

まずは位置決めです。

サイド板のなるべく平らな場所で、なおかつアクセスの良い場所に取り付けしていきます。

取り付けるバッテリーボックスはGOTOH BB-04です。

様々なギターに使われている定番バッテリーボックスですね。

まずはマスキングテープを貼って取付位置にザグリ寸法を書き込んでいきます。

スペース的に機械のトリマー等を使ったザグリ加工が出来ないので、4隅に穴を空けてから鋸で地道に切り出しヤスリで整える方法を取ります。

切り出しヤスリがけ後。綺麗に仕上がりましたね。

このままバッテリーボックスを取り付けていきましょう。

無事に付きました!

こんな感じに電池が取り出せます。とても楽ですね!

後はピックアップのバッテリー線と結線して完成です。

今回取り付けたギターはHISTORY NT-S3です。

小振りで扱いやすくとても弾きやすいギターですね!

同時進行で取り付けたピックアップはFISHMAN Matrix Infinityです。

アンダーサドルピエゾ方式で、サウンドホール装着のコントローラーで個別にボリュームとトーンが操作出来る良いピックアップですね。

ピックアップが付いてバッテリーボックスによって電池交換も楽に出来る、とても実用性の高いギターに仕上がりました!


いかがでしたでしょうか?

アコギピックアップの電池交換の煩わしさが軽減される改造です。

バッテリーボックスを取り付けてみたいとお考えでしたらぜひお気軽にご相談ください。

以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~

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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!

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