Jazzmasterのカスタム。|大宮店ギター修理スタッフ山崎の「修理屋さんの覚書 14」

皆様、こんにちは。

いよいよ梅雨到来、お持ちの楽器の状態も大きく崩れる季節ではないでしょうか。

弾き心地に違和感を感じたら、お気軽に一度ご相談下さいね。

今回ご紹介する内容は、少々ニッチでマニアックになります。

Jaguar や Jazzmaster をお使いの皆さま、サドル部分の弦落ちや、特徴の一つでもある音のルーズさにお悩みではないでしょうか。おそらく、これはそういう楽器だからね。。。と諦めてきた方、多いと思います。

今回は、そのJaguarやJazzmaster「らしさ」は置いておいて、ぱっと取ってどこでもガシガシ使い易い、そんなセットアップをご紹介いたします。

先ずはこちら。

RetroTonePickups「Rugged Steel Saddle KIT」

元のスパイラルサドルと違い、弦の乗る位置にV字の溝が切られているため、弦振動の安定・弦落ち対策にも一役買っています。

今回はスチール製を使用、バリエーションで真鍮製もあり、狙った音に合わせてチョイスします。

続いてこちら。

RetroTonePickups 「Stainless Floating Tone Spring」

フローティングトレモロ内部のスプリングの交換です。

ステンレス製のこちらのばね。緻密な計算により作られており、なめらかなアーミングと中低域がプッシュされたサウンドになります。

音にハリがない、どうにも伸びが悪い、弦高が勝手に変わってしまう、、、という方には

RetroTonePickups「Bridge Fixing Bush for JM,JG,MG」

RetroTonePickups「Post Lock for Offset Guitars」

ブリッジポストのガタツキを抑え、またブリッジ高さ調整用のイモネジを固定。

振動、共振する箇所を抑え込むことにより、音に芯が通り、サスティーンの向上が見込めます。


細かいパーツですがこちらも。

RetroTonePickups「String Tree Spacer Set」

この部分の高さや素材を変える事で音質やテンション感を調整。トータルバランスを整えます。

その他にもネックの仕込み角度調整、内部配線の見直しなどを行い、不安定な部分を極力抑えた使い易いバランスに仕上がりました。

一度各部位による振動の引き算を抑えた状態を見ておくと、そこから好みに応じてどこでどのような引き算をするか組み立てて行く事が出来ます。

ロックバンドでギターボーカル、とにかく抜けるように!や、独特の揺らぎをさらに強調して!などざっくりな表現でも構いません。是非一度、ご相談下さいませ。

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この記事を書いたスタッフ

大宮店山崎

大宮店常駐のリペアマンです。「丁寧」「安心」を合言葉に、生まれ育ったここ埼玉の音楽シーンのお手伝いが出来ればと思います。

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