湿度で変わるトップの割れ

寒さと乾燥が厳しい季節、こんな時期に相談が非常に増える修理があります。
それは・・・

トップの割れ

日中と夜間の寒暖差や、過度な乾燥状況で楽器にもたらす影響は数知れず。

弊社スタッフからも「冬の乾燥、気を付けよう。」なんて記事が上がっていますね。

今回は中でも良くある割れ症状の相談を受けました。
それがこちら

近くで見ると・・・

目いっぱい割れが広がっています・・・これはショックですね。

どんなに気を付けていても発生してしまうことだってあります。

そんな時は

乾燥によって木材の収縮が生じ発生する板材の割れ。このままでは接着しようにも材同士が密着しません。

そんな時は加湿を行い木材に適度な水分を含ませます。

加湿の手段は沢山ありますが、ご自宅で対策を講じるのであれば、こんなアイテムがあります。
浅草橋ギター&リペア店ではおなじみのこのアイテム

材の湿度調整が完了すると

あんなに開いていた亀裂が一目瞭然

隙間が殆どなくなりました!

もちろん、これだけでは強度が足りず、少し乾燥するとすぐに症状が再発し隙間が広がってしまうので我々リペアマンは割れが閉じた時点で亀裂部に接着剤を流し込み、内部からの補強を行って強度を維持させます。
もちろん、木材ですので再び過度な乾燥下に置かれてしまうと症状が進行したり、再発のリスクは残ります。

やっちゃった・・・!と思ったら、まずはご相談下さい。
思いのほか、綺麗に直ってくれる可能性がありますよ

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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店中野

「この楽器の状態って弾きやすいの…?」そんな不安な点を取り除きながらプレイスタイル・楽器に合ったベストコンディションを一緒に探していきましょう!

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