冬の乾燥、気を付けよう。

こんにちは!

人生で1番鮮明に覚えているクリスマスプレゼントは

「他の物を頼んでいたはずなのに袋を開けて見たら一切お願いしていないドンキーコング64だった」

井上です!


そう、世の中はクリスマスってやつですね!

子供の頃はここからお正月までの流れがとても楽しみでした!

街は忙しなく、テレビも特番が増えて非日常的な感じが!


さて、そんな年末年始の喧騒の中でも気を付けなければいけないことがあります。

それは・・・

乾燥って本当に気を付けたほうが良い

そう。乾燥です。

こいつには本当に気を付けたほうが良いです。


では、具体的に乾燥のせいで楽器にどんな影響を及ぼすのかと言いますと

・ネックがとても反ってしまう

・音の鳴りが変わってしまう(特にアコースティックギター)

・ボディ材が割れてしまったり、ブレーシング材が剥がれてしまう(こちらもアコースティックギター)

よくある症状としては上の3つが挙げられます。

実際に当工房でもこの症状による修理が12~3月辺りまでとても増えます。


特にこの季節限定起きやすいのが「ボディ材の割れ」です。

木材というのは空気中の水分を吸ったり吐いたりすることにより「膨張・収縮」をしております。

その為、日本の様に湿度の変化が大きい気候ですと夏場に膨張し、冬場に収縮するという現象が顕著です。


この膨張と収縮の幅が大きいほどボディ材の割れのリスクが大きくなります。

縮む際に木材が持つ強度の限界を超えて縮んでしまった時に割れてしまうという事です。

じゃあどうしたらいいの

では対策としてはどうすればいいんでしょうか。

答えは簡単です。

とにかく湿度を一定に保つ!!ことです。


ただし、どんな湿度でも良いという事ではありません。

楽器に適した湿度を保つことが大事です。

一般的には40~50%ぐらいがべストですね。

ただこの数値をずっと保つには専用の機材が必要となりますので、

意識としてはこの数値になるべく近づくように保つというケアが必要になります。


冬場でしたら極度に乾燥するところには楽器を置かない(エアコンが直に当たるところ等は特に)ことや

時には湿度調整グッズを楽器ケース内やサウンドホール内にセッティングする事が大事です。

最後に

意外かと思いますがこんな簡単な対策でも乾燥トラブルの内のかなりの症状を防げます。

兎にも角にもケアをした状態で保管する事が大事になります。


ただ、裏を返すとどんなに完璧な対策をしていても症状が発生してしまう可能性はあります。

(外国産の楽器は日本との湿度変化の差が異なり、ケアしていても症状が発生してしまうことがややあります)


もしそれでも、症状が発生してしまったらまずは島村楽器へ是非ともご相談くださいませ。

専門知識、技術を持ってベストな対処をさせて頂きます。


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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店井上

店頭で勤務していた経験を活かし、お客様に寄り添ったリペアをモットーとしております。楽器を介してお客様とお会いできる日を心よりお待ちしております!

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