アコギの弦高調整応用編 ”ブリッジを削る”とは?
皆さんこんにちは!
夏でも食欲が変わらない男、ギターリペア工房の中澤です!
さて、今回はアコースティックギター(以下AGと表記)の弦高調整なのですが、
タイトルの通り、ただの弦高調整ではありません。
通常、AGの弦高調整は、サドルの高さを変えるのみの場合がほとんどですが、
サドルの高さのみの調整では一般的に弾き易いとされる弦高に出来ない場合もあります。
今回がまさにそのパターンでしたので、ブリッジ(黒や茶色の木材等で出来ている物)もろとも削ります。
まずは元の弦高・目標値等を把握し、サドルやブリッジを何mm削れば良いのかを計算したところ、
サドルの頂点を1弦側は3mm・6弦側は4mm下げなければならない事が判明。
サドルの高さを変えるのみでは、溝の中に完全に入ってしまう上、サドル自体の高さがあまりにも無さ過ぎて不安定になりますので、サドル溝の掘り下げ込でのブリッジ削りが必要になる訳です。
まずは、サドル溝の掘り下げビフォーアフターになります。
この時点ではサドル自体の高さは変わっていません。
この工程で全体の高さが2mm下がりました。
残りの数値をサドルで調整しますが、その後はブリッジ上面から出るサドルの高さが低くなりますので、
そこで遂にブリッジ削りの行程に入る訳です。
削り過ぎと余計な傷にさえ気を張っていれば、特別難しい事ではありません。
ブリッジの上面を鉋で削るのみです。
そして、削り終えた様子がこちら。
ブリッジピン穴の周りの面取りや、サドル頂点まで弦がスムーズな角度で張れる様に溝の加工を済ませ、
着色も済ませた様子がこちら。
そして、サドル側で弦高が下がった事で、開放でのビビリが出やすくなりますので、
同時にナットも交換。
私がナット交換の仕上げの磨きの際に目指しているのが、「舐めたら美味しそうな程ツヤツヤに」です。
・・・いや舐めませんけどね?
以上で今回の内容は全て終わりました。
気になる方は是非!と言った内容ではないのですし、すべてのAGの弦高調整に対して必ずしもこの工程が必要な訳ではありませんが、ともかくAGの弦高にお悩みの方は是非ご相談下さい!
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