
本番に限ってスティックが飛んでいく人いませんか?

こんにちは!熊本店、ドラム担当の坂田です。
先日、PROMARKからの新製品、アクティブグリップ (Active Grip) フィニッシュが施されたスティックが発表されました!なんとこのスティック、「手の熱に反応しグリップ力が増す特殊な塗料を施している」そうですが、はたしてどのくらい効果があるのでしょうか? 気になる!
と、言うわけでさっそくトライ!
私もプロマークユーザーですので、今回ばかりはいつも以上に気になります。。早速触る機会を得られましたのでレビューしたいと思います!!

プロマーク — SELECT BALANCE F5BAG (AG は Active Grip の略)
現行のセレクトバランスモデル、FBH595TW と並べてみました。

上:F5BAG(Active Gripモデル) ¥1,944 (税込) (ペア価格)
下:FBH595TW(通常モデル) ¥1,836 (税込) (ペア価格)
サイズ、重心は同じです。(406 × 15.1(mm)) 気になるペアのお値段差は¥100(税抜) ですね。
特徴その1:加工

全体にフィニッシュが施されており、文字は基本的に黄色い塗料で書かれています。左にはサンプルであることを示す “BETA SAMPLE” という文字が。(こちらの写真は5Aです)
特徴その2:チップ

今回、大きく変わったのが、「チップ」。従来の俵型から おむすび型(Acorn)のチップに変更されています!どのような違いが出るのか気になりますね・・
実際に叩いてみた
ドラムセットを使って結構ハードに叩いてみました!

個人的に気になるのはやはり、黒いスティックですので「色移り」。。試してみました。

スティックを裏返してコーテッドヘッドに思いっきり横殴りストロークで色を付けます!

案の定黒い打痕が残っています・・・が、なんか様子が少しおかしいですね・・・

なんとこれ、手で擦ると簡単に取れました!
この塗料、全く色移りしないようです・・・恐るべし。

スティックは木が見えるまでしっかりと削れています。
HHも叩いてみた

シンバルエッジにも全く色移りなし、ショルダーでガシガシやりましたが全く問題ありません。
パッドを叩いてみた

いろいろ試して見ましたが、色移りに関しては、全く心配しなくてよいレベルです!黒スティックなのにスゴイ!
最後にもう二人登場
そうはいいましてもスティックを握る手は人それぞれ。滑りやすいスティック、滑りにくいスティック、人それぞれ本当に違うと思います。色々と聞いてまわったところ、どうやら川崎に汗っかきドラマーが二人いるらしいので、このActive Gripの効果のほどを計るべく、それぞれのドラマーにそれぞれお気に入りのモデルを叩いてもらいました。

ラゾーナ川崎店の鶴田さんと柴山さんです。
鶴田さんコメント:
5B Rebound Balanceについて
私、いつもライブ後半に疲労でグリップ力がなくなりアタックにムラが出てしまうのが悩みの種でした。そこを気にして余計に力を入れる、硬くなる、という悪循環が生じていました。(しかも私はかなりの手汗をかき)ですが!この塗装により叩けば叩くほどスティックが手に吸い付く感覚があり、びっくりするほどグリップが安定しました! 最高!!
ちなみに私はブンブン振り回すスティックのグリップエンドギリギリで握り音量を稼ぐ振り方をするんです。(癖です)重心が意図的に後ろにある、このRebound Balanceはスティックの重さを感じさせないため、コントロールがし易く安定感が増し、プレイアビリティも向上した気がします!!
柴山さんコメント:
7A Forward Balanceについて
僕も手汗をかく方なので以前はグリップテープを巻きグローブをつけていたのですが、新しくなったこのグリップは汗をかいてもしっかりグリップしてくれるのでとても安心してプレイ出来ました。7A Forward Balanceは適度な太さで前よりの重心なのでより音量も出しやすく叩きやすいモデルだと感じました。
7A Rebound Balanceについて
こちらのモデルは7Aの太さは変わらず、Forward Balanceと比較するとグリップ寄りの重心の為リバウンドをえやすくよりスピーディーなプレイにも向いていると感じました。もちろん滑りにくい仕様も変わらないので気持ちよく思い切った演奏も可能です。どのモデルもチップまで塗装は塗っていないのでヘッドに黒い打痕が付く事もありません!

実はこう見えて鶴田さんは少し前まではドレッドヘアを振り回してバンドでドラムを叩いていたそうです。そして柴山さんはなんと元プロのドラマーでした。ドラムトークをしたい人は是非、二人がいるラゾーナ川崎店に遊びに行ってみてくださいね。
まとめ

基本的なバランス、叩きやすさに関しては、既存のモデルと殆ど違いは感じませんでしたが、グリップ面、サウンド面では大きく違いを感じることができました。
① 叩けば叩くほどグリップ力があがっていく
私はほとんど手に汗をかきませんが、やはり摩擦や熱によってグリップは確実にあがります! 高速ストローク時の指でコントロールして叩くときの安定感は抜群にあります!
② おむすび型チップでピング音/チック音の表現力アップ、スネアのアタックにパンチ力アップ
「表現力アップ」というと少し語弊があるかもしれませんが、いままでのプロマークに欲しかった芯のある音が出しやすくなったように感じます。 シンバルの音もかなり違いが感じられました。
③ 塗料の分だけひと回りスティックが太く感じる
やはり、塗料分だけ太く感じます。ただ、今回手元にあるペアに関しては重くなったような感覚はあまり感じませんでした。
④ リムショットや、クローズドリムショットの音が少し柔らかくなる
通常の塗料に比べ、割とふわふわとした柔らかめの塗料なのでリムショットなどのチップ以外に当たる奏法は少し丸い音になる印象を受けました。
⑤ 意外とスティック回しにも最適!
回している時、スティックがどんどん前に行ってしまうことってないですか?この塗装だと思いのほか回しやすいですよ。
全部で6機種ありますので、みなさん是非いろいろ試してみてください!
商品ラインナップ

おまけ
Mike Portnoyモデルも発売中です。レビュー記事はこちらからどうぞ。
こんな面白い動画もあります。
きっとマイキーもスティック回しやすい!と思っているはず。。
この記事を書いた人
熊本パルコ店 ドラム担当 坂田

吹奏楽、マーチング等のコンサートパーカッションからラテンパーカッション、ドラムセットのチューニングや奏法、ルーディメンツなど、打楽器に関する事はは全てお任せ下さい!ドラマーの皆様を全力でサポートします!
私、坂田はドラムセットではプロマークのTX5BW、マーチングではTXDC17W (スコットジョンソン・モデル) を愛用中。TX5BWは程よく乾燥した木の感触と耐久性の良さが気に入っています。TXDC17Wは小手先で扱えない程よい重さ、そして他の楽器に負けない音量がマーチングに最適です!

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