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【徹底検証】 電子ドラム におすすめの ヘッドフォン をレビュー。ドラムのポテンシャルを最大限に引き出す1台を! (Part 2)

こんにちは ! 札幌平岡店ドラム担当の 石橋です。

電子ドラム演奏に欠かせないアイテム「ヘッドフォン」ですが、数多くのラインナップがある中で「一体どれがオススメなの?」というドラマーさん達のお悩みにお答えすべく企画した前回の記事に引き続き検証してみました。今回も定番のヘッドフォンからハイエンド機種まで4台をセレクトし、ドラマー目線でレビューしていきたいと思います!!

 

検証の前に・・・

ヘッドフォンは3つのタイプがあります。密閉型(クローズド型)、開放型(オープンエア型)、そして中間に位置する セミオープン型 です。それぞれの特徴を簡単に説明します。

 

  • 密閉型・・・しっかりと低音が聞こえ、迫力のあるサウンドです。また、遮音性が高いため、音楽の世界に没頭できます。
  • 開放型・・・高音域がよく伸び、こもらず抜けの良い音です。奥行きや空気感も聞き取りやすく、聴き疲れしにくいのも特徴です。
  • セミオープン型・・・ハウジング(音を増幅する部分)に小さな穴が空いているタイプ。低音の「こもり」や高音の共鳴を防ぎ、鮮明で立体感に富んだサウンドを楽しむことができます。

 

今回の検証について

ヘッドフォンを検証する上で欠かせない要素が「スペック」になりますが、スペック一覧をみてもよく判らない、というドラマーさんもきっと多くいらっしゃるはずです(何を隠そう私がそうです!)。

そこで今回用意した比較表がこちら!!

5項目の中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。比較には「基準」が必要ですが、ヘッドフォンには様々なタイプがありますので、今回は比較する全てのヘッドフォンが収まる範囲での枠を設けました。それぞれの特徴を捉えていただければと思います。

 

  • 音量・・・電子ドラム本体の Volume つまみを固定にした時の、音量差を示します。
  • 輪郭・・・音の明瞭さをあらわします。細かく小さな音をひろっているかどうかも含まれます。
  • 音域帯・・・0の位置を中域帯とし、強調される音域帯を示します。
  • 遮断性・・・パッドを叩く生音や会話など、「外音」がどの位聴こえるかを示します。
  • フィット感・・・ホールド感の強さを示します。

 

検証機:Roland (ローランド) TD-50KV

Roland V-Drumsのフラグシップモデル。圧倒的な表現力と、プロの現場でも使われる機能性を兼ね備えたまさに電子ドラムの最高峰と言える1台です。内蔵キット「01 Jarrah Ply」のエフェクト音(リバーヴ等)をOFFにしての検証です。

今回、ワイヤレスのヘッドフォンはご紹介しておりませんが、ケーブルの仕様もストレートタイプかつ十分な長さを持ったタイプを選ぶ事によって、演奏の妨げにならない事もポイントの一つです。

それでは行ってみましょう!

 

YAMAHA HPH-MT5 (密閉型)

  • 販売価格 (税抜) ¥15,000 (税込) ¥16,200

原音のニュアンスを余すところなく再現する高解像度・高分解能スタジオモニターヘッドホン。上位モデルのコンセプト踏襲しながらも、全帯域ニュートラルでバランスのとれたサウンドが特長。シリーズ最軽量設計により長時間の作業にも最適。

  • CCAWボイスコイル採用の40mmカスタムドライバーを搭載し、幅広い帯域で正確なレスポンスを確保
  • オーバーイヤー、密閉型デザインにより高い遮音性を実現
  • 肌触りの良い合成レザーと余計な振動を吸収するクッションを採用した大型イヤーパッドにより快適な装着感と高い遮音性を両立
  • 3次元のアームピボット構造と長さ調整が可能なスライダーにより長時間の使用でも疲れにくい装着感を実現
  • 可動イヤーカップにより片耳モニターも可能
  • 肉厚ABSハウジングにより過酷な環境下での使用も安心
  • 様々な用途に柔軟に対応するストレートケーブル(3m) *φ6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプター付属
  • ヘッドホンの収納に便利なキャリングバッグを付属

(メーカーサイトより引用)

 

コメント

まず最初に目を引くのがモノトーンで組み合わせたそのルックスです。上品な白のハウジングにつや消しシルバーのアーム、ワンポイントのヤマハロゴも素敵で「使ってみたい!!」と思わせるデザインです。

サウンドは全体的にタイトでモニターヘッドフォンらしい堅実な印象です。特にきりっとした中域特性がドラムサウンドを聴き取りやすくし、細かいフレーズの練習などにもしっかり対応します。245g(ケーブル、プラグを含まず)という軽量さもオススメポイントの一つで長時間使用に適しています。リスニング目的の普段使いから、電子ドラム演奏まで幅広く使いたい方にオススメしたい1台です!!

 

スペック

  • モデル:HPH-MT5 (ブラック) / HPH-MT5W (ホワイト)
  • 形式:密閉型 オーバーイヤー
  • 再生周波数特性:20Hz – 20kHz
  • インピーダンス:(1kHz) 51Ω
  • 最大入力: 1,600mW
  • 出力音圧レベル:(1kHz) 100dB SPL/mW
  • ドライバー: Φ40mm、ダイナミック、CCAWボイスコイル
  • ケーブル: 3.0m ストレート(脱着式)端子 3.5mm ステレオミニプラグ、6.3mm ステレオ標準プラグ
  • 寸法:(W×H×D、ケーブル、プラグを含まず) 165 × 203 × 88 mm
  • 質量: 245g (ケーブル、プラグを含まず)
  • 付属品: 6.3mm ステレオ標準プラグ変換アダプター、3.0m ストレートケーブル(脱着式)、キャリングバッグ(ナイロン)

 

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) HD599 (開放型)

  • 販売価格 (税抜) ¥32,000 (税込) ¥34,560

 

多くのノウハウと実績のあるSENNHEISER開放型ヘッドフォンHD500シリーズのトップモデル「HD599」は、人気機種「HD598」の後継機となるオープン型オーバーイヤーヘッドホンです。

「パーフェクト・サウンド」を理念とし、世界で初めてオープン型を採用するなど、「オーディオ機器としてのヘッドフォン」を確立したメーカーの最新機種と電子ドラムの相性はいかに!?

コメント

上品でレトロなルックスと、耳全体をやさしく包み込むような上質な装着感は、音出し前の時点から既に期待値MAXです!!サウンドの印象は、指を使ったスネアドラムのタップからクラッシュシンバルのフルショットまで、明瞭かつ全ての音域帯に伸びが感じられ、TD-50の売りでもある「ドラムの自然な鳴り方」を存分に再現しています。

多くのドラマーが選ぶポイントとなるであろう中低域については濃厚なサウンドで、かつ「やりすぎ感」が全く無いところも好印象です。高域帯に関してはかなりハッキリと出ていますが、説明書にもあるとおり「50時間のエージング」をする事で、ヘッドフォン(新品)試奏時に感じたシンバルの少し耳に刺さるサウンドはまろやかになるようですので、ある意味発想を変えるとシンバルエージングが電子ドラムでも楽しめる、とも言えますね (笑)

 

スペック

  • 型式 : ダイナミック・オープン型
  • 周波数特性 : 12 ~ 38,500 Hz
  • インピーダンス : 50 Ω
  • 感度 : 106 dB
  • 本体重量(ケーブル、プラグ除く) : 約 250 g
  • ケーブル形状 :

    ケーブル1 / 3.0 m (左側片出し)6.3mmステレオ標準プラグ(ストレート型)

    ケーブル2 / 1.2 m(左側片出し)3.5 mm ステレオミニプラグ(ストレート型)

  • 付属品 : 3.5mm 変換アダプター、ケーブル2

 

Roland ( ローランド ) RH-A30 (開放型)

  • メーカー希望小売価格 (税抜) ¥16,800 (税込) ¥18,144
  • 販売価格 (税抜) ¥16,800 (税込) ¥18,144

 

RH-A30は、シンセサイザーやデジタルピアノをはじめ、最新のデジタル・サウンドに最適なオープンエア型モニター・ヘッドホン。好評のRH-300同様、高性能45mmドライバーを採用し、幅広いレンジで立体感のあるハイ・クオリティ・サウンドを得ることができます。

 

  • ワイド・レンジでバランスのとれたハイ・クオリティ・サウンドを実現
  • オープンエア型のナチュラルなサウンド。装着感の良いイヤーパッドを採用

(メーカーサイトより引用)

コメント

小振りでシンプルなデザイン、気持ちよいベロア素材イヤーパッドの装着感、250g(コードを除く)の軽量設計、3.4mと長 めにとったストレートケーブルと毎日の電子ドラム練習の相棒として最適な1台です。サウンド面は基本フラットながら、煌びやかで伸びのある高音と引き締まった低音のバランスが抜けの良いドラムサウンドを引き出しています。

「自然」というか普段の電子ドラム演奏時のリスニング環境と違和感が無かったのは、V-Drums専用モニター「PM-10」に音質が近い事が理由でした。普段ROLAND電子ドラム用スピーカーをお使いの方で、ヘッドフォンで聴く時にもあまり音質を変えたくない、という方にもオススメ出来ます!!

 

スペック

  • 型式:オープンエア型、ダイナミック
  • ドライバー: 45mm、ネオジウム・マグネット、CCAWボイスコイル
  • 感度: 95.5dB/mW
  • 再生周波数帯域: 10~25,000Hz
  • 最大許容入力: 1,600mW
  • インピーダンス: 40Ω
  • 質量: 250g(コードを除く)
  • プラグ: ステレオ2ウェイ(標準/ミニ)、金メッキ
  • コード: 3.4m(OFCリッツ線)
  • 付属品: キャリング・ポーチ

 

SHURE ( シュア ) SRH1840 (開放型)

  • 販売価格 (税抜) ¥54,800 (税込) ¥59,184

 

SRH1840は、Shure のフラッグシップモデルとなるプロフェッショナル・オープンバックヘッドホンです。左右のドライバー特性を揃えることで、スムーズに伸びる高域と正確な低域を実現。これにより圧倒的な音響性能を提供します。プレミアム素材を使用し、精密なエンジニアリングを施すことで丹念に作り込まれたデザインは、極めて軽量かつ耐久性に優れています。保管ケース、ベロア素材イヤパッド1組と交換用ケーブルが付属しており、長期に渡りヘッドホンをお楽しみいただくことができます。

 

  • 40mmダイナミック型ネオジム磁石を採用した左右のドライバーの特性を揃えることでスムーズに伸びる高域と正確な低域を実現。これにより圧倒的な音響性能を提供。
  • 極めてナチュラルなサウンド、奥行きと拡がりのあるステレオイメージを提供するオープンバック、サーカムオーラル・デザイン。
  • エアクラフト・グレードのアルミ合金ヨークを採用した軽量設計により、快適性と耐久性を強化。
  • 通気孔のあるセンター・ポールピースを備えたスチール・ドライバーフレームがリニアリティを改善し、内部での共鳴を抑えることで、どんな音量でも一貫した性能を実現。
  • 調整可能なプレミアムパッド入りのスチールフレーム・ヘッドバンドは、人間工学に基づいたデザインにより長時間の快適性を提供。
  • ケブラー™素材強化ケーブル(OFC)による、極めて優れた性能と耐久性。
  • 金メッキMMCXコネクターを採用した両出しケーブルは、着脱を確実にし、保管や交換が容易。
  • 高密度の交換用ベロア素材イヤパッドは、形状復元性が高くゆっくりと柔らかく耳にフィットし、格別な快適性を提供。
  • 交換用ケーブルとジッパー式保管ケースにより、長期間使用を可能にし、保管にも便利。
  • 製品1つ1つテストし、シリアルナンバーを付与。
  • 数々の伝説を生み出したShure クオリティーによる日々のハードな使用にも耐えうる耐久性。

(メーカーサイトより引用)

コメント

「レトロな雰囲気」のSENNHEISER・HD599に対して、こちらはステンレス製のグリルが印象的な「クラシカルな雰囲気」を持ったルックスです。ベロアのイヤーパッドや二列型のヘッドバンドが装着感を上げています。今回、このモデルのみ着脱式の両出しケーブルを採用していますが、背面から取り回す事でドラム演奏の妨げにはなりません。

サウンドはこれ以上無いほど「直線的」で「素早い」印象です。モニターヘッドフォンとしての圧倒的な再現力は勿論ですが臨場感も素晴らしく、各楽器の距離感まで分かってしまうような聴こえ方です。お気に入りの音楽を改めてこのヘッドフォンでも聴いてみたい!と思わせてくれる1台です。

 

スペック

  • 形式: ダイナミック型ネオジム磁石採用
  • ドライバー口径: 40
  • 感度: 96 dB SPL/mW
  • インピーダンス: 65 Ω
  • 最大入力: 1000 mW
  • 再生周波数帯域: 10 Hz – 30 kHz Ω
  • 総質量: 268 g
  • ケーブルの長さ: 2.1 m
  • ケーブルの種類: 両出し、 着脱可能 OFCケーブル
  • プラグタイプ: 3.5 mmステレオミニプラグ(金メッキ)

 

最後に

今回も様々なヘッドフォンを楽しく検証できましたが、もう一つの密かな楽しみは「パッケージの雰囲気」です。ヘッドフォンに「ジャケ買い」というのはあまり無いと思いますが、気に入ったモノは必ず箱を残す私にとって商品価値は外箱込みで判断してしまう癖があります。豪華ならば良いという訳ではなく、製品の持つ特性とパッケージ外観とのマッチングを重視します。良い意味で裏切りを期待しましたが(笑)、今回は全てパッケージどおりでした!!

最後は企画の趣旨と大幅にそれてしまいましたが、記事をご覧頂きましてありがとうございます。次回は電子ドラム演奏での愛用者急増中、要注目のイヤフォンを取り上げたいと思います。ご期待下さい!!

 


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こちらの記事もどうぞ:電子ドラム におすすめの ヘッドフォン Pt 1 (audio technica, SONY, Roland, AKG)

 

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この記事を書いた人

イオンモール札幌平岡店 ドラム担当 石橋

こんにちは、ドラムバイヤー兼ドラムコーナー担当の石橋トラストです。初心者~プロの方までドラムを楽しんで頂けるよう全力でサポートいたします!愛用ヘッドフォンはSONY・MDR-CD900STとbeyerdynamic・DT990(PROでない方)です。

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