Korg 「KingKorg」 レビュー パート2

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こんにちは。ハセベです。

前回より間が空いてしまいましたが、「ライブ向きシンセサイザー」という視点から「KingKorg」をレビューしたいと思います。

2016年11月 ブラックモデルが登場!!


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Korg KingKorg レビュー パート1

アナログ・モデリング・シンセでは珍しいライブ向き

”ライブ向き”のアナログ・モデリング・シンセはどれくらいあるのでしょうか。

そして、ライブ向きに作られると通常とどう違うのでしょうか。

さっそく見ていきましょう。

61鍵盤の採用と軽量化

kingkorgKeybord

ライブで使うとなると61鍵のシンセが便利です。それ以下の鍵盤数ですと毎回オクターブが動く演奏時はシフトキーを使う必要性が出てきますし、両手で弾くのには少なすぎます。また、片手弾きの時もスプリット(任意の鍵盤に異なる音色を分割)するのが難しくなるので、毎度音色を切り替えないといけませんよね。

「KingKorg」は61鍵盤を採用しております。アナログ・モデリング・シンセで現在発売されている61鍵盤は少なく以下の機種になります。

61鍵のアナログ・モデリング・シンセ

ブランド 品番 寸法(W x D x H) 重量
Access Virus TI2 Keyboard 995 x 370 x 115 mm 約 13.9kg
Dave Smith Poly Evolver PE Keyboard 978 x 356 x 102 mm 約 10.5kg
John Bowen Synth Design Solaris 980 x 425 x 150 mm 約 15Kg
Radikal Technologis Accelerator 990 x 350 x 115 mm 約 9Kg
Studiologic Sledge 970 x 405 x 110 mm 約 8.3 kg
KORG kingKorg 1,027 x 313 x 96 mm 約 7.0kg

61鍵も意外とありましたね。

けれど、持ち運びは容易とはいえない重さのモノもあるので選択肢はさらに狭まります。

KingKorg10

「kingKorg」は重さが7kgと持ち運びが簡単なモデルです。ライブとあらば練習や本番に持ち運ぶのはもちろんのことですので、重量はライブシンセのバロメーターになります。

 

PCM音源とアナログ・モデリング・シンセ音源

KingKorg_PCM

シンセにはPCMシンセとアナログ・モデリング・シンセの2種類があります。

2つの違いを、ものすごーく簡単に説明すると、

  • PCM…ピアノ / 弦楽器 / 管楽器 など実際にある楽器の音が得意。
  • アナログ…生楽器以外の音が得意。

です。 (普通に説明するとややっこくなるのでまたの機会に)

よく、ピアノの音が欲しいのにシンセの種類を間違って買ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

(良く間違われるシンセ:microKORG / NordLead / micron など)

ライブをする時、ピアノやエレピなど生楽器の音もたまには使われますか?

そういう時アナログモデリングシンセだけだと不便になってしまうのですが、「kingKorg」はPCMとアナログモデリングが合体した新世代シンセサイザーです。

KingKorg12

生楽器サウンドと生楽器以外のサウンド(いわゆるシンセサウンド)の両方を併せもつシンセなので、1台で楽曲に合わせて音を使い別けることができるのです。

 操作パネル

KingKorg11

次に操作パネルです。上記はカテゴリーから音色を呼び出そうとしているのではなく、自分で登録した音色を呼び出そうとしております。そう!フェイバリット機能です。ROLAND JUNO-Dがとてつもなく人気になった原動力の一つですね。ご存知、自分で作った音やプリセット音色をすぐに呼び出せるボタンでライブでは必須機能ともいえます。

1つのバンクで8個ボタンに配置可能で、保存数は5バンクの合計40個になります。

曲中に音色を変えたり、曲転換で変えたりする時は忘れないようテープなどで目印をつけておくと便利ですね。

声のシンセサイザー「ボコーダー」

KingKorg15

ステージといったらボコーダーですよね。ボコーダーはご存知ですか?

よくバック・コーラスやメイン・ボーカルで歌っているのにも関わらず機械的な声になっている楽曲を聞いたことがあるかと思います。

有名曲ですと…

U.S.E - Emerald City動画

他にも

KraftwerkやYMO、Earth, Wind & Fireなどがボコーダー楽曲のアーティストとして有名ですよね。

ボコーダーは簡単に言えば声をオシレーターにしてます。

おさらいですが、オシレーターは基本となる波形を決める場所。(パート1のオシレーターを参照)ですので、マイクから声を入力してそれをオシレーターにしています。

KingKorg13

そのボコーダー機能を「KingKorg」は内蔵しております。ボコーダーの音色に設定し、あとは鍵盤を押しながら歌うと、とっても不思議な声になりまのでぜひ試してみてください。

以上が「KingKorg」がステージに向けられて作られたという証拠?です。

あっ…とっておきのを忘れました。

光るリアパネル

KingKorg14

上記はリアパネルです。

そう! ”R”の中が鍵盤を弾いたら光るのです!…まあ、それだけの機能なんですけれども、コルグさんの遊び心を感じますよね。

これがステージ用に作られた徹底的な証拠かも知れません笑

まとめ

二回に別けてレビューさせていただきましたが「KingKorg」はあなた好みのシンセサイザーでしたか?

ファースト・シンセでいったら少々アナログ・モデリングはとっつきにくいといわれております。

ただ、この「KingKorg」はその常識を覆したシンセなんです。

そんな「KingKorg」をおすすめしたい方は…

ファースト・シンセサイザーを探している方

  • ダンス系の音楽が好きな方
  • 変わった音色が好きな方
  • バンドでシンセサウンドとアコースティックサウンドどちらも使う方

既にPCMシンセを持っていて2台目以降をお考えの方

  • ”音色選び”から”音色作り”にステップアップしたい方
  • 想像している音色が無かった方
  • リード音色などPCM音源より太いサウンドが欲しい方

です。もし、ひとつでも当てはまっていたらぜひ店頭まで見にいってください!また、今回は入門部分の紹介だけでしたが、マニアな方にも気に入っていただける機能がこのシンセにはあります。

ぜひ、一度は触ってもらいたいシンセサイザーです。


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