ROLAND/VR-09試奏レビュー
バージョンアップモデル登場!
こんにちはサカウエです。突然ですが、昔は「マルチ・キーボーディスト」といって、ステージ上で何台ものキーボードに囲まれて弾きまくる・・というスタイルがありました。
Keith Emerson(ELP)
ピアノ、シンセ、オルガン、メロトロン、クラビを縦横無尽に操るこういった方々は今でも(少数)いらっしゃいますが、しかし、最近のバンド・キーボードというとどうも脇役、縁の下の力持ち的なイメージでございまして、主役はギターやヴォーカルに奪われておるではないですか、ああ嘆かわしい(・・というのは冗談です)
もっとみんなでキーボード弾きましょうよ〜・・・・と思っていた矢先、ローランドさんから出ました!
ライブ・キーボード「Roland V-Combo VR-09」
即戦力の「ピアノ/オルガン/シンセ音源」を搭載したリアルタイム・コントロール重視の「ライブ・キーボード」です。
それではさっそくチェック!
弾いてみました
即戦力のピアノ/オルガン/シンセ音源を凝縮
音源ごとにブロック化されたパネルで直感的操作性が可能ですね
パネル上、左から右のセクションにかけて
- バーチャル・トーンホイール音源を搭載した「オルガンセクション」
- 88鍵ステレオ・マルチサンプリングのアコースティック・ピアノ、往年のエレクト リック・ピアノ音色等々の「ピアノセクション」
- ビンテージ・アナログ・シンセから、D-50、JD-800等々のデジタル・シンセサイザーまでカバー「シンセセクション」
- ドラムパターン再生可能な「ドラムセクション」
といった構成になっています。わかりやすいです。
もちろん「左手ベース、右手エレピ」のスプリットや、「ピアノ+ストリングス」レイヤープレイも可能です。
オルガンセクションは特に素晴らしく、あの独特のキー・ノイズ、パーカッション・サウンドも忠実に再現されています。また鍵盤の発音位置を浅めに調整し、早弾き、グリッサンド(グリス)やパーカッシブに鍵盤を叩くオルガン独特の奏法にも対応した「Quick Firing 機能」も搭載しています。
確かにオルガン独特のトリルとかトレモロとかは普通の鍵盤では難しいのですが、これなら全然OKです。ワタクシ昔、ピアノ鍵盤で グリスしまくって怪我して以来グリス恐怖症なんですが、コレで克服出来ます!ありがとうございます。
これ一台で通常のバンド・キー ボードはOKですね。
リアルタイム・パフォーマンス重視の操作子が充実
パネル上にはステージ上で頻繁に使うであろうというパラメーターが整然と配置されております。フェイザー、トレモロ、エコー等はリアルタイムにパラメーターを変える機会が多いのですが、VR-09はプレイヤーの目線のノブ配置になっていますので、非常に操作しやすいですね。
テープ・エコーなどのビンテージ系エフェクトも良く出来ています。スピードを変えると音程もちゃんと変わってくれますです(※)
参考までに【オリジナルのテープエコー】
(※)内部はこうなっています。テープを使用し、再生スピードを変えてディレイタイムを変更します。したがって同時に音程も変化するわけですね。
ルーパー機能
最近流行りの「ルーパー機能」も装備、ワタクシもこれでいつかループステーションワールドコンテストに出場します・・あ、Bossじゃないとダメなんですか?・・・とても残念です。
軽量設計・電池駆動による可搬性
これだけの高機能にもかかわらず、VR-09はなんと5.5kg。一昔前のラップトップですよこれは。しかもこのとおり電池駆動も可能です。
ストリートにも最適ですね。「マルチキーボーディスト」はエコではなかったですね〜
内蔵シンセ・トーン/オルガンをエディットできるiPadエディター
無料のiPadアプリ「VR-09 Editor」を使用すれば、オルガン・トーンとシンセ・トーンのエディット機能を備え、より緻密な音づくりが可能です。
というわけで皆さんもっとキーボード弾きましょう!
販売価格
Roland V-Combo VR-09: (税込) ¥115,500 (税抜 ¥105,000)
JANコード:4957054503666