Nord Electro 7|上位機のエッセンスを継承。軽さと即戦力を磨いたステージキーボード

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Nord Electro 7|上位機のエッセンスを継承。軽さと即戦力を磨いたステージキーボード

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

Clavia の Nord Keyboards ブランドから「Nord Organ 3」由来のオルガン&ロータリーと新シンセ搭載のステージキーボード「Nord Electro 7」が発表されました。

注目ポイント
  • Nord Organ 3直系のオルガン&ロータリーで、オルガン音色が進化
  • 新シンセ・セクション追加:アナログ波形+FM+サンプルと、より柔軟対応できるパラメーターを追加
  • 新パネル+大型カラーディスプレイ、ペダルアサイン、LED付き物理ドローバーにより、表現操作を素早く直感的に行える

Nord Electro 7

「Nord Electro 7」は、ピアノ/オルガン/シンセを一台に集約しつつ、ステージでの即応性をさらに押し上げた「Nord Electro 6」の後継機です。オルガン・セクションには「Nord Organ 3」譲りのエンジンとロータリースピーカー・エミュレーションを投入し、マイクポジションの選択まで含めてオルガン特有の鳴り方を作り込むことができます。

また、Nord Sample Library対応サンプルを扱える従来の方式に加えてアナログ波形とFM方式を新シンセ・セクションを搭載。専用エフェクトをセクションごとに備え、カラー表示の新パネルと相まって、ライブのセッティングから表現の追い込みまでを素早く完結させることができます。

ラインナップは前モデル同様、セミウェイテッドのウォーターフォール鍵盤を採用した73鍵の「Nord Electro 7 73」と61鍵の「Nord Electro 7 61」、そしてハンマーアクション鍵盤を採用した73鍵の「Nord Electro 7 HP」の3モデルです。HPモデルにはKawaiと共同開発した軽量トリプルセンサー鍵盤が新たに採用され、アコースティックピアノの打鍵ニュアンスを重視したいプレイヤーに適した仕様となっています。

新パネル&カラー表示で、ライブの「迷い」を減らす操作設計

「Nord Electro 7」はパネルデザインを刷新し、高解像度の大型カラーディスプレイを採用。音色選択や各種設定、演奏中に触れるパラメーターへ、これまで以上に分かりやすくアクセスすることができます。カテゴリー/サウンド選択に使えるプッシュエンコーダー(ピアノ/シンセ側)の採用もポイントで、片手のノブ操作だけでスムーズに音色を呼び出せます。

さらにエクスプレッションペダルのアサイン機能により、シンセのフィルターやエフェクトの要所を足元でコントロール可能。両手が演奏に集中したままでも、サウンドの質感を変えたり、盛り上げどころで動きを付けたりと、ライブでの表現力を高められます。

また全モデルにLED付き物理ドローバーを搭載。視認性と手触りを両立し、オルガンらしい操作感を損なわない設計です。

Nord Organ 3譲りのオルガン&ロータリー。定番音色をさらに進化

オルガン・セクションは「Nord Organ 3」をベースに、トーンホイールオルガンの代表格であるB-3を再現した「B3」「B3 Bass」「Soft B3」、トランジスター式オルガンをモデルにした「Vox」「Farfisa」、そして優雅なパイプオルガンの音色を再現する「Pipe」をカバーします。B3はトーンホイール・モードを3種備え、すっきりとしたクリーンな音色から、クロストークやリーケージが増したヴィンテージ感のある音色まで、キャラクターを選択可能です。

第2倍音または第3倍音によるアタックを付加するパーカッションにはポリ・モードも用意。コードを押さえたまま、あるいはレガート奏法でもパーカッションが発音でき、フレーズにパーカッシブなメリハリを加えられます。ロータリースピーカー・エミュレーションもNord Organ 3由来で、アンプとスピーカーの挙動まで含めた再現を狙っています。さらに3つのマイクポジションを選択でき、パンチの効いた前に出る音から、滑らかで開放的な鳴りまで、曲調やPA環境に合わせた作り込みが可能です。

弱音でも埋もれない。ライブ向けに進化したピアノ・セクション

ピアノ・セクションはNord Piano Library互換で、グランド/アップライト/エレクトリックピアノを中心に、ステージで使える音色を幅広くカバーします。注目は新機能の「Dynamic Compression」「Unison」と、従来から搭載されていた「Timbre」の改良です。Dynamic Compressionは、ピアノサウンドの最小レベルを底上げしてダイナミックレンジを抑える機能。極端に弱いタッチから大きく弾き込む場面まで、聴感上の輪郭と聴き取りやすさを保ちやすく、バンドアンサンブルの中で埋もれがちな繊細なニュアンスを支えてくれます。

Unisonは、隣接キーからトランスポーズして生成したボイスを用い、ステレオのユニゾン効果を生み出します。モノラルソースになりやすいエレクトリックピアノを自然にステレオへ拡げたり、アコースティックピアノにコーラスのようなきらめきを足したりと、存在感の方向付けに有効です。強さは3段階で、繊細な広がりから明確なデチューニング感まで狙いどころを選べます。

Timbreは、周波数特性とキャラクターを素早く切り替えるための機能です。アコースティックピアノでは、SOFTが高域を抑えて低域を強調し、しっとりメロウな質感に。MIDは中域にフォーカスしたふくよかな鳴りを作り、BRIGHTは中高域を持ち上げて明るくきらびやかなサウンドへ導きます。エレクトリックピアノ選択時は専用チューニングが適用され、SOFTはメタリックさを整えつつ芯を残し、MIDは中高域をブーストして前に出る鋭さを付加、BRIGHTはトレブル感ときらめきを強化。加えてDYNO 1/DYNO 2は、70年代〜80年代初頭に流行したTine系エレピのプリアンプ/EQ改造を踏まえた設定で、「ベル」成分を大きく押し出します。特にDYNO 2は低域もブーストされ、派手さのある“ドンシャリ”傾向のサウンドが得られます。

新シンセ+セクション別FXで、1台完結の幅が広がる

「Nord Electro 7」の大きな進化と言えるのが新シンセ・セクションです。Nord Sample Library対応のサンプルに加え、アナログ波形とFMシンセシスを搭載し、Mono/Legato/Glide、Unison、レゾナンス付きローパスフィルター、AmpとFilter/FM用のデュアルADRエンベロープまで、ライブで触りたい要点を押さえています。ビブラートもレート/アマウント/ディレイを調整でき、各音色にあった作り込みも行えます。

エフェクト面では、セクションごとに専用エフェクトを持てる構成が魅力で、レイヤーごとに送る量を調整できるグローバルリバーブ、Rate/Amountを直接追い込めるモジュレーション、新スプリングリバーブ、新アンプ(Brit/Suitcase)、フィードバックフィルター付きディレイなど、さらに進化しています。

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主な仕様

仕様を見る
  • 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
ディスプレイ カラーディスプレイ
サウンドセクション オルガン/ピアノ/シンセ
シームレストランジション 対応
スプリット スプリットポイント・クロスフェード
スプリットポイント選択(LED表示、9ポジション)
プログラムメモリー 20バンク×25プログラム(計500ロケーション)
ライブモード Live Mode:5 Live programs
プログラム管理 Organize for programs
トランスポーズ/チューニング グローバルトランスポーズ:±6 semitones
グローバル・ファインチューン:±50 cents
プログラムトランスポーズ:±6 semitones
MIDI USB MIDI(MIDI over USB)
鍵盤(モデル別)
  • Nord Electro 7 61:61鍵(5オクターブ、C-C)セミウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤
  • Nord Electro 7 73:73鍵(6オクターブ、E-E)セミウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤
  • Nord Electro 7 HP:73鍵(6オクターブ、E-E)トリプルセンサー Kawai ハンマーアクション・ポータブル鍵盤
外部鍵盤機能 External keyboard feature(Aux KB)
エクスプレッションペダル ペダルアサイン(シンセ・フィルターおよび多数のエフェクトパラメーターをコントロール可能)
オルガン B3/B3 Bass/Soft B3/Vox/Farfisa/Pipe(フルポリフォニー)
B3パーカッション・コントロール(Polyオプション)
Vibrato/Chorus(B3 Deepモード)
パーカッション・レベル/パーカッション・ディケイ調整
トーンホイール・モード:3種類(ヴィンテージ感の選択)
2オルガン・マニュアルプリセット/Live Drawbars
LEDインジケーター付き物理ドローバー
ハーフムーン・スイッチ取付対応(Electro 7 61/73)
ピアノ カテゴリー:グランド/アップライト/エレクトリック/デジタル/レイヤー/クラビネット/ハープシコード/Misc/マレット
Nord Sound Managerでピアノ音色の追加/入替/整理が可能
ストリング・レゾナンス
Timbre設定(アコースティック/エレクトリック/クラビネットに個別最適化)
鍵盤タッチ設定:3種類(3 KB Touch settings)
Dynamic Compression(音色キャラクターを大きく変えずに音量感を均一化)
Unison(3段階)
ポリフォニー:120 voices(Nord Piano Libraryサウンド)
シンセ サンプル/アナログ/FMシンセシス
Nord Sound Managerでサンプルの追加/入替/整理が可能
アナログ/FM用プリセットライブラリー
AmpおよびFilter/FM:ADR/ASRエンベロープ
Filter/FMエンベロープ:Velocity/Amountコントロール
ローパスフィルター(Cutoff/Resonance:アナログ波形およびサンプルに対応)
FM:Amount/Partialコントロール
Mono/Legato/Glide
Unison(3段階)
ダイナミクス/アンプ・ベロシティ:3種類(3 Dynamics/amp velocity options)
Vibrato(rate/amount/delay調整)
Synth Vibratoボタン(リアルタイム操作)
ポリフォニー:30+ voices
ロータリースピーカー Nord Organ 3由来ロータリースピーカー・エミュレーション
マイクポジション:Close/Wide/XY
Bass Wide(ステレオ)オプション
チューブDrive専用コントロール
Stop時のFix Angleオプション(ユーザー調整可能)
エフェクト(共通) オルガン/ピアノ/シンセに専用エフェクトを搭載
FX Focus(FX Bypassオプション)
エクスプレッションペダルで多くのエフェクトパラメーターをアサイン可能
Mod 1 Pan1(Soft)、Pan2(Hard)、Tremolo、Wah、Ring Modulator
Rate/Amountコントロール
Mod 2 Phaser、Flanger、Chorus、Vibe、Ensemble
Wideオプション(ステレオ幅)
Rate/Amountコントロール
EQ/アンプ・シミュレーション Twin、Small、Suitcase、JC、Brit(アンプモデル)
Drive
3バンドEQ(ミッド周波数スイープ対応、±15 dBゲイン/カット)
ディレイ テンポ(Tap機能)
Feedback/Dry/Wetコントロール
Feedbackフィルター:Low Pass/High Pass/Band Pass
Ping Pong(3段階)
Analogモード
Globalモード
コンプレッサー Amountコントロール、Globalオプション
グローバルリバーブ リバーブタイプ:Spring/Room/Stage/Hall/Cathedral
Spring Reverb(ロータリー手前に配置)
Choraleオプション(全リバーブタイプ)
Bright/Darkオプション
Dry/Wetコントロール、Layer Sendモード(セクションごとのリバーブ量を個別調整)
接続端子 オーディオアウト:2(L/R、¼” 6.35 mm TSアンバランス)
モニター入力:1(1/8″ 3.5 mm ステレオ)
ヘッドホン出力:1(¼” 6.35 mm ステレオ)
エクスプレッションペダル入力:1(¼” 6.35 mm TRSステレオ)
サステインペダル:1(¼” 6.35 mm、Nord Sustain Pedal 2(連続センサー)、Nord Triple Pedal 1、スイッチ式ペダル対応)
ロータリーコントロール/フットスイッチ:1(¼” 6.35 mm、モーメンタリー/スイッチ式ペダル対応)
MIDI In(5ピンDIN)
MIDI Out(5ピンDIN)
USB Type-B(USB MIDI、ソフトウェアアップデート、サウンド転送)
電源:IEC C14(Power Cord)
付属品 ユーザーマニュアル
電源コード
外形寸法(モデル別)
  • Nord Electro 7 61:901 mm × 104 mm × 294 mm
  • Nord Electro 7 73:1066 mm × 104 mm × 294 mm
  • Nord Electro 7 HP:1070 mm × 130 mm × 341 mm
重量(モデル別)
  • Nord Electro 7 61:8.3 kg
  • Nord Electro 7 73:9.5 kg
  • Nord Electro 7 HP:13 kg

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サウンドデモ

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発売日

2026年秋頃を予定

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