APOGEE ( アポジー )社よりThunderboltのパワー、そのシンプルさを、ワイヤレスでコントロールできるオーディオ・インターフェイス「Element シリーズ」3機種が発表されました。macOSsierra にいち早く対応済!
Thunderboltのパワー、そのシンプルさを、ワイヤレスでコントロール
Apogee Elementは、音楽制作のためのMac対応Thunderbolt オーディオI/Oです。Symphony I/O Mk II、Ensemble Thunderbolt、そしてGrooveで培われた数々のApogeeの技術が、シンプルなフォーム・ファクターに収められています。合理的なハードウェア機能と先進のソフトウェア・コントロールにより、Elementはかつてないクオリティのオーディオインターフェースを、驚くべきコストパフォーマンスで実現しました。
Element 24
10 IN x 12 OUT Thunderbolt Audio I/O Box for Mac
Element 24は、2チャンネルまでの録音をメインとする、シンプルなセットアップを組みたいミュージシャンの方にぴったりのレコーディング・ボックスです。
Element 46
12 IN x 14 OUT Thunderbolt Audio I/O Box for Mac
Element 46は、自宅スタジオから小規模なプロジェクトスタジオまで、コラボレーションを重ねるミュージシャンに最適なインターフェースです。マイクプリを搭載した4つのアナログ入力と2つのヘッドフォン出力とステレオ・スピーカ出力を備えたElement 46は、ワンランク上のインターフェースとして素晴らしいアップグレード・バリューを提供します。
Element 88
16 IN x 16 OUT Thunderbolt Audio I/O Box for Mac
ドラムからフルバンドまで、録音に必要とされる入出力に対応するElement 88は、プロデューサー、エンジニアはもちろんミュージシャンにとっても必須の『元素=Element』となるはずです。
意のままに、サウンドを操る。
最高品質のオーディオを形作る『元素=Element』
アナログ-デジタル変換
高い品質を持つA/Dコンバータは、あらゆるディテールをコンピュータに録音するために必須の要素といえます。Elementシリーズは、Apogeeが作り上げてきた中でも選りすぐりのA/Dコンバータを搭載しています。Elementを通じてレコーディングを行うことで、不要なノイズを極小まで抑えつつ、音声信号のクオリティを最大限に保つことが可能になります。素晴らしいサウンドのトラックがあるだけで、その後のミックスやプロジェクト進行もより容易になるでしょう。
マイク・プリアンプ
パワフルなドラムから、ダイナミクスのあるボーカル、繊細なストリングスまで、レコーディングにおいては優れたマイク・プリアンプが欠かせません。Elementシリーズに搭載されたマイクプリは、Apogeeによる先進のAdvanced Stepped Gain Architecture™を採用しています。0〜75dBという幅広いゲインレンジに対し、動的に最適化するよう設計されたアナログ回路が、優れたバンド幅と限りなく低い歪みを実現します。
デジタル-アナログ変換
(写真はElement88)
高品質なD/Aコンバータにより、 レコーディングだけでなく、ヴァーチャル・インストゥルメントなどのトラックも、より高解像度での聴取が可能になります。その明瞭さが正確な微調整をしやすくし、最も望ましくバランスの良いミキシングにつながります。瑞々しくクリアな高域と、タイトかつ輪郭のある低域を持つElementを通じてリスニングすることで、トラック同士の馴染みや調和の取れたミックスを得やすくなるでしょう。
クロック
オーディインターフェースは、オーケストラが指揮者を必要とするように、適切なクロックソースを必要とします。デジタルオーディオ・クロックは、システムの全パートに適切なタイミング信号を供給し、これによりAD/DAの各プロセスの同期が可能となります。Elementは、自身も非常に優れたクロックソースを内蔵しているだけでなく、Word Clock In/Out端子により外部デジタルオーディオ機器との同期も可能です。Elementをマスタークロックとすることで、Apogeeが長年をかけ積み上げてきた、優れたクロック技術のアドバンテージを最大限に利用することができます。
Thunderbolt接続
Elementシリーズは、ラウンド・トリップで1.41msという圧倒的な低レイテンシーかつ堅固な安定性を誇るThunderboltドライバを有します。Apogeeによるカスタムドライバは、独自のDirect Memory Access (DMA)によりCPU負担の軽減を実現しており、多くのプラグインを使用しつつ低いバッファ設定でのDAWモニタリングも可能でしょう。Elementの低レイテンシー・ドライバは、マシンパワーとモニターの二択、という長年の悩みから解放してくれるはずです。
Apogee Control Remote (別売)
時としてハードウェアからのコントロールが一番しっくりくることもあるでしょう。もちろん、ApogeeはDuetを始めとして、このアプローチを開拓し続けてきました。 Apogee Controlに備えられた8個のボタンとコントロールノブには、様々な設定を割り当ててコントロールすることができます。また、USBケーブルで簡単にMacへ接続できます。
Logic Pro X Integration
もしLogic Pro Xをお使いなら、入力ゲイン、入力ソースといったElementの入力設定を、Logicのチャンネルストリップから直接変更することができ、Logicシステムの一部として統合することが可能です。Elementの入出力設定はLogicセッションに保存されるため、リコールも簡単です。
これらのパラメーターは、Logic Remote App for iPadからもアクセス可能です。これによりスタジオのどこからでも、入力レベルをはじめとする設定をワイヤレスで調整することができるのです。ドラム・キットから離れることなくマイクゲインを調整する、マイクを立てたままラインチェックをする、ホームレコーディングのときにコンピュータに引き返すことなくマイクから他の楽器に入力を変更する、こうした作業が簡単に行えるようになります。
動作環境(Element 24,46,88共通)
Mac OS:
- Thunderbolt搭載のMacモデル(iMac、Macbook Pro、Macbook Air、Mac Pro)
- メモリ: 4 GB RAM, 8 GB以上を推奨
- OS: 10.10-10.12
- 接続: Thunderboltポート※
- 電源: 専用電源アダプタ付属
※Thunderboltケーブルは製品に含まれません
対応ソフトウェア(Element 24,46,88共通)
CoreAudio対応Macアプリケーション
推奨アプリケーション:Logic Pro, Pro Tools, Ableton Live, GarageBand, MainStage, Final Cut, Digital Performer, Studio One, Cubase, Nuendo
仕様比較
ELEMENT 24 | ELEMENT 46 | ELEMENT 88 |
10 入力 x 12 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス | 12 入力 x 14 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス | 16 入力 x 16 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス |
最高192kHz/24-bit対応AD/DAコンバータ搭載 | 最高192kHz/24-bit対応AD/DAコンバータ搭載 | 最高192kHz/24-bit対応AD/DAコンバータ搭載 |
2 アナログ入力、48vファンタム対応マイクプリアンプも搭載、マイク/ライン/インストゥルメント・レベルまで多彩な機器を接続可能 | 4 アナログ入力、48vファンタム対応マイクプリアンプも搭載、マイク/ライン/インストゥルメント・レベルまで多彩な機器を接続可能 | 8 アナログ入力、48vファンタム対応マイクプリアンプも搭載、マイク/ライン/インストゥルメント・レベルまで多彩な機器を接続可能 |
2 TRS/XLR入力 | 4 TRS/XLR入力 | 4 TRS/XLR入力+4 XLR 入力 (計8) |
4 アナログ出力 | 6 アナログ出力 | 8 アナログ出力 |
2 バランス L/R XLR 出力 | 2 バランス L/R XLR 出力 | 2 バランス L/R XLR 出力+2 バランス 1/4” 出力 |
1 1/4” ステレオ・ヘッドフォン出力 | 2 1/4” ステレオ・ヘッドフォン出力 | 2 1/4” ステレオ・ヘッドフォン出力 |
1 Thunderboltポート、Macとの超低レイテンシー接続・パフォーマンスを実現 | ||
ラウンドドリップで1.41ms@96kHz, 32バッファ設定時 | ||
Optical 入力: ADAT、SMUX、S/PDIFをサポート | ||
ADAT: 8 チャンネル 44.1-48 kHz 、1 Toslink接続 | ||
SMUX: 4 チャンネル 88.2-96 kHz 、2 Toslink接続 | ||
S/PDIF: 2 チャンネル, 最高192 kHz 、1 Toslink接続 | ||
Optical 出力: ADAT、SMUX、S/PDIFをサポート | ||
ADAT: 8 チャンネル 44.1-48 kHz 、1 Toslink接続 | ||
SMUX: 4 チャンネル 88.2-96 kHz 、2 Toslink接続 | ||
S/PDIF: 2 チャンネル, 最高192 kHz 、1 Toslink接続 | ||
Word Clock IN/OUTが可能なBNCを搭載、外部オーディオ機器との同期が可能 | ||
Element Control Software for Mac: 入出力レベルをはじめとする、すべてのハードウェア・パラメーターおよび低レイテンシーモニタリングを設定可能 | ||
lement Control Mobile App: iPad、iPhone、iPod touch対応のiOSアプリ、ワイアレスでElementハードウェアのリモート・コントロールが可能 | ||
Apogee Control ハードウェア・リモート(別売) – Element用デスクトップ・コントローハードウェア | ||
複数ユニットのサポート – 2台までのElementユニットをMacにThunderbolt接続することで入出力数を追加可能 |
Apogee社インターナショナル・セールスマネージャー Rob Clark 氏
Elementシリーズのリリースに伴い、ちょうど来日中のApogee社インターナショナル・セールスマネージャー「Rob Clark 氏」にメッセージをいただきました!
Apogeeは30年に渡りデジタルオーディオ界を牽引してきたという自負があります。Element シリーズはThunderboltという優れた I/OインターフェイステクノロジーとApogeeの持つノウハウが合体し、優れたワークフローを実現している製品です。「Element シリーズ」で使用しているドライバは、ApogeeとAppleが共同開発したもので、非常にクオリティーが高く、96kHzでラウンド・トリップ1.4msecというレイテンシーを実現しています。
3種類のElementシリーズは入出力数が異なるだけで基本仕様は同一で、上位モデルのEmsemble(¥298000)と同じAD/DAコンバーターを使用していおり、DAには32bitのSABRE(セイバー)社製の、音楽関連では最高峰のDACを採用しています。これはおそらくこの価格帯では最高級のクオリティーだと思います。マイクプリは先進の「Advanced Stepped Gain Architecture」による、0〜75dBという幅広いゲインレンジに対し、最適化するよう設計されたアナログ回路により、優れたバンド幅と低い歪みを実現しています。ヘッドホンアンプは常に電流が一定になるような動作を行う仕組みになっており、最高のパフォーマンスを得ることができます。
ご覧頂いておわかりの通りElementの本体には一切のノブがありません。タブレットやパソコンのソフトウエアでElementのすべてをコントロールすることができます。これはレコーディング関連デバイスでは非常に画期的なことだと思います。
Mac用のコントロールソフト「Element Control App for Mac」
Element Control AppのEssentialsウィンドウは、DAW画面の上下左右へ自由に配置することができます。これで最小限のスクリーン・スペースで必須となるハードウェア設定を一覧することが可能になります。これでコンピュータでの作業に集中することができるようになります。
また iOSアプリ「Element Control Mobile for iOS」を使えば、iPad、iPhone、iPod touchなどを使用してElement Essentialsに含まれるハードウェア設定にワイヤレスでアクセス、コントロールできるようになります。パソコンから離れたレコーディングブース内でも自由にElementを操ることができるわけです。
Element Control Mobile for iOS
Element Control Appにはとても面白い機能があるのですが、Element Control AppのEffect Send Channelを使用することで、ソフトウエアベースのオーディオ信号をミックスすることができます。これでたとえばApple MusicやSkype、Spotifyといったサービスのオーディオと自分の演奏や声をミックスするといったこともできるようになります。
なおソフトウエアとは別に「Apogee Control リモート」という専用ハードコントローラーも発売します。このコントローラーはUSBケーブルでMacへ接続することができ、8個のボタンとコントロールノブには、様々な設定を割り当ててコントロールすることができます。ハードウエアがしっくり来るという方にはおすすめです(11月発売予定)。ご期待下さい!
発売日
ELEMENT 46
2016年10月29日(土)
ELEMENT 24
2016年12月8日(木)
ELEMENT 88
2016年11月15日
Apogee Control ハードウェア・リモート
2017年2月3日
販売価格
ELEMENT 24 生産完了(在庫限り)(10 入力 x 12 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス)
(税込) ¥88,000 (税抜 ¥80,000)JANコード:0805676301815
ELEMENT 46 生産完了(在庫限り)(12 入力 x 14 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス)
(税込) ¥126,500 (税抜 ¥115,000)
JANコード:0805676301822
ELEMENT 88 (16 入力 x 16 出力 Thunderbolt Audio I/Oボックス)
(税込) ¥191,482 (税抜 ¥174,075)
JANコード:0805676301839
Apogee Control Remote
(税込) ¥38,500 (税抜 ¥35,000)JANコード:0805676301938