Teenage Engineeringがガジェットライクなワイヤレス 16トラック マルチティンバーシンセサイザー「OP-Z」を発表しています。(写真中央がOP-Z、下はOP-1)
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内蔵音源はすべてのパラメータがシーケンス可能、また映像をVJのようにリアルタイムでシーケンスする機能を搭載しています。待ちに待った国内での発売は2018年を予定。詳細は後ほどお伝えいたします。
demo by Grant Smith (TeenageEngineering)
「OP-Z」は、完全にスタンドアローンで動作し、音楽&ビジュアル&ライティングを操作できるシーケンサーです。ディスプレイは搭載していませんが、iPhoneなどの液晶を使って表示できるため直感的に操作可能です。
USB-Cホスト/デバイス・ポート、BLEによるワイヤレス・コミュニケーション、4極 3.5mmステレオ・ヘッドフォン/ライン出力、加速度センサー、交換可能なバッテリ、内蔵マイク等、充実のハードウェア機能も備えます。
シーケンサー
OP–Zの特徴の1つは、各トラックを他のトラックに対し、完全に独立して再生・操作できるところにあります。異なるスピードでの再生、長さやループ・ポイントもトラックごとに設定できる自由度高いシーケンス機能となっています。さらに、トラックを個別にジャンプ・カットバック/フォワードさせる、といったイレギュラー/ランダムな動作をさせることも可能です。繰り返しの短いシーケンスでも変化を付け加えることができます。
各トラックは1〜144ステップの長さをトラックごとに設定できます。100%クオンタイズされたビートはもちろん、グリッドから完全に離れた状態にまで自在に操ることができます。また。リアルタイム・メロディ分析機能を利用すれば、6オクターブにおよぶシーケンス全体を、異なるスケールに自動でトランスポーズさせることも可能です。
サウンド・エンジン
OP-Zは8種類のシンセシス・サウンド・エンジンを搭載しています。さらに多くのエンジンが継続して提供される予定で、OP-Zアプリのコンフィギュレーターから入手できるようになります。
サンプル
OP-Zには、16種類のサンプル・パックが付属、各パックは24個のサンプルを収録します。基本となるコンフィギュレーションは、キック、スネア、パーカッション、そしてエフェクトで構成されています。もちろん、ユーザーオリジナルのサンプルも簡単に追加することができます。
エフェクト
OP-Zでは、2つの個別FXバスが用意されています。これらはすべてのインストゥルメント・トラックで共有することができます。内蔵エフェクトはディレイ、リバーブ、ビット・クラッシャー、ディストーションを収録。将来的なファームウェア・アップグレードにより、さらに多くのエフェクトがOP-Zに提供される予定です。
iOSデバイスへワイヤレス接続
OP–ZをワイヤレスでiOSデバイスと接続することもできます。BLEテクノロジーで実現した低消費電力モードにより同期したまま、何時間も動作させることが可能です。
OP-Zアプリを利用すれば、制作中の楽曲を数値とグラフでリアルタイムにチェックしたり、各インストゥルメントのミックスバランスや、割り当てているエフェクト量なども、ひと目で確認できます。
ピッチベンドとマイク
OP-Zのフロント部分は、ピッチベンド用の柔らかい感圧式ボタンを備えています。また本体を口元に向ければ、加速度センサーによってマイクが自動で起動。ファンクション・ボタンを押し続ければマイク設定を変更することができます。
メイン機能ボタンと拡張ポート
OP-Zのリアパネルには、プロジェクト、ミキサー、テンポ、そしてスクリーン接続ボタンを備えています。これらのボタンを押しながら操作することで、OP-Zの主要機能にアクセスできます。
曲制作を行うプロジェクトボタンを使用すると、10個のプロジェクトの選択を行えます。1つのプロジェクトは16パターンあり、1つのパターンは8トラックのインストゥルメントで構成されています。
ミキサーボタンはライブミキサーにアクセスして、トラックのバランスを調節することができます。また、このボタンを押すごとに、クリーン・ボイス(パス・スルー)とOP–Z の二つのリアルタイムFXバスを切り替えることができます。
ボタンと並んで備えられた拡張ポートはハードウェア機能の追加に使用します。今後発表される予定の、素晴らしいモジュールにご期待下さい。
フォトマティック
OP-Zはフォトマティック機能を搭載しています。これは数枚のスナップ写真を撮り、これらをビートに合わせて演出するといったミュージック・ビデオを、”あっという間に”作成することができます。フォトマティックは、24枚までの画像を使ったシーケンスを最大10個まで作成可能。さっと撮影して幾つかのフィルターを適用すれば、ミュージックビデオがその場で完成します。
Unity® 3Dを完全統合
OP-Zは、豊かな3Dアニメーションを、作成した曲やビートとリアルタイムで同期することができます。ビジュアルは、世界で最も人気のマルチプラットフォームのゲーム・エンジン Unity®で独自に作成することができます。Unity®にリンクしたOP-Zの内部コントロール・データを公開することで、ユーザーはUnity®内でさまざまな制作を行い、パフォーマンスをポリゴン単位にまでカスタマイズ、ライブセットに合わせたユニークなビジュアルを完成させることができます。
VJにおける最大の弱点は常にコンテンツ作成だったといえます。もし、アイデアが浮かばないのなら、Teenage Engineering videolabのgithubにアクセスし、いくつも用意された素材をダウンロード、3Dの世界を味わってみてください。
予定される仕様
- シーケンス:アドバンスド・マルチスピード16トラック・シーケンサー
- ステップ・コンポーネントによる楽曲制作
- エンドレス・シーケンスステップ
- トラックごと独立した長さに設定可能
- トラックごと独立したスピードに設定可能
- パラメーターロック
- ステップ・レコーディング
- ライブ・レコーディング
- MIDI、CVおよびトリガートラックによるシーケンス
- イメージ/3Dグラフィックシーケンス
- DMXライティング・シーケンス
- インストゥルメント・トラック:16の個別に独立したシンセシス、サンプラー、コントロールトラック
- キック
- スネア
- パーカッション
- サンプラー
- ベース
- リード
- アルペジオ
- コード
- FXスロット1
- FXスロット2
- テープ
- ミキサー
- MIDI
- cv & trig
- ライティング
- モーション
- パターン
- 160のユーザープログラミング・パターン
- エンドレスパターンのチェーンが可能
- エフェクト
- アップグレード可能なモジュラーエフェクト・アーキテクチャ。内蔵エフェクト: ディレイ、リバーブ、フィルター、トレモロ他。
- ステップ・コンポーネント
- 14のマルチプログラム・ステップ・コンポーネントによる先進のステップシーケンス。
- スクリーン
- iOSとペアリング接続することでiOSデバイスをOP-Zのディスプレイとして使用可能。
- iOSアプリ
- OP-Z iOSアプリがApp Storeから無償ダウンロード可能に
- 対応
- Apple Metalグラフィック規格に対応するiOSデバイスで使用可能
- デュアルドメイン・シンセシス
- デュアルドメイン・シンセシスによる超低レイテンシー・パフォーマンスを実現
- ハードウェア
- analog devices blackfin 70X DSP
- cirrus logic audio co-processor
- 1250 MMACS
- 48kHz 24-bit DAC
122 dB SNR- 115 dB ダイナミックレンジ
- センサー
- 6軸モーションセンサー(G-Force)にあらゆるシンセ・パラメータをアサイン可能
- ワイヤレス
- bluetooth 5.0 LE
- バッテリ
- スタンバイモードで1年間
- 最大6時間の動作時間
- 交換可能
- コネクタ
- usb type c
- 3.5 mm 4-poleジャック
- 入力
- 2オクターブ・鍵盤キー
- 51 メカニカル・キー
- 感圧式ピッチベンド
- 4 つのマルチ高解像度カラーエンコーダー
- ボリュームノブ/電源スイッチ
- ペアリング・ボタン
- UI
53 LEDインジケータ- 29個のRGB+W LEDインジケータ
- 24個のW LEDインジケータ
- マイクロフォン
- MEMSマイクロフォンを内蔵
- 堅牢な設計
- 高硬度のプラスチック筐体
- IXEF 1022 PARA + グラスファイバー50%
- ユニークなエンコーダ設計
- 独自設計のフローティングボール・ベアリングホールセンサー・エンコーダで高さと使用による劣化を最小限に
- 寸法 *ボリュームノブ部 6mmは除外
- L 212.5 mm
- H 57.5 mm
- D 10 mm
- 付属品:
usb t充電およびコントロール用USB C - USB-Aケーブル。
こんなプリセットグラフィックもあるようです(なぜか日本のデコトラ)。
OP-Z(TE012AS001)
発売日
2018年11月26日
販売価格
(税込) ¥72,600 (税抜 ¥66,000)
JANコード:4533940089751
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関連アクセサリー(別売オプション)
oplab module
oplab module | OP-Zに楽器をリンクさせるモジュール
oplabモジュールは、OP-Z用の初めてのハードウェア拡張モジュールです。OP-Zの背面にoplabをセットするだけで、ポケットオペレーターやモジュラーシンセサイザーを含むあらゆるハードウェア・シンセサイザー、標準的なCVとゲートを使用するあらゆる機器と接続することが可能になります。搭載されている3つのCVアウトと1つのゲートアウトは、すべてOP-Zから設定/コントロールすることが可能です。
例えば、手のひらサイズのPOシリーズをoplabモジュールを通してOP-Zに接続すれば、ポケットオペレーターから出力されるpo sync out信号に同期させて演奏することも思いのまま。
標準MIDIデバイスとの接続には、3.5mmジャックのMIDIケーブル、もしくは付属のMIDI over dinアダプタケーブルを使用可能。oplabはMIDI IN/OUTとTRIG IN/OUTの両方の入出力を装備しているので、様々なシンセサイザーやシーケンサーとの接続が可能。また、モバイルやPCの専用アプリケーションを通して、様々なパラメータを確認しながら、簡単に設定の変更/コントロールが行えます。
スペック
- CV 出力: 最大電圧: 0 to +5V
- CV 2 / 3 出力: 最大電圧: -5 to +5V
- gate 出力: 最大電圧: 0 to +5V
- midi 出力: 最大電圧: 0 to +5V
- trig 出力: 最大電圧: 0 to +5V
- po 出力: 最大電圧: 0 to +5V
- midi 入力: 最大電圧: -10 to +10V
- trig 入力: 最大電圧: -10 to +10V
OP-Z oplab module(TE015AS001)
発売日
2019年8月26日
販売価格
(税込) ¥13,200 (税抜 ¥12,000)
JANコード:4533940103426
rumble module
rumbleはOP-Zのハードウェア拡張モジュールです。内蔵の触覚サブウーファーで、高解像度の振動触覚フィードバックと心理音響技術を使用して、音楽を感じることができます。周波数応答10 – 150 hz。サイレントメトロノームモードも備えており、ライブを行うときにビートを正確に把握できます
発売日
2019年10月25日
販売価格
OP-Z rumble module
(税込) ¥7,700 (税抜 ¥7,000)
JANコード:4533940109206
専用ヘッドホン「M-1」
30mmドライバ内蔵、32Ω、100dB SPL ± 3dB@1kHzというスペック
Teenage Engineering M-1 headphones | マイク付き折りたたみ式ヘッドフォン
アクセサリーOP-Z 専用ケース
OP-Z pvc roll up yellow bag
(税込) ¥2,640 (税抜 ¥2,400)
JANコード:4533940089768
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OP-Z pvc roll up grey bag
(税込) ¥2,640 (税抜 ¥2,400)
JANコード:4533940089775
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OP-Z pvc roll up red bag
(税込) ¥2,640 (税抜 ¥2,400)
JANコード:4533940103464
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OP-Z pvc roll up green bag
(税込) ¥2,640 (税抜 ¥2,400)
JANコード:4533940103471
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OP-Z pvc roll up blue bag
(税込) ¥2,640 (税抜 ¥2,400)
JANコード:4533940103488
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アクセサリー OP-Z ケーブル
OP-Z cable reg right angle150cm
(税込) ¥2,750 (税抜 ¥2,500)
JANコード:4533940101996
OP-Z audio cable reg 750mm
(税込) ¥2,200 (税抜 ¥2,000)
JANコード:4533940102009
OP-Z cable reg curly 1200mm
(税込) ¥2,750 (税抜 ¥2,500)
JANコード:4533940102016
USB cable type C to type C生産完了 (税込) ¥2,750 (税抜 ¥2,500)
JANコード:4533940101439
後継機種:Field USB C to C cable
(税込) ¥3,520 (税抜 ¥3,200)
JANコード:4533940217758
oplab midi cable kit
(税込) ¥1,980 (税抜 ¥1,800)
JANコード:4533940103433
OP-Z ファームウェア OS 1.2.5リリース
OP-Zでサンプリングができるようになりました!!このOSには新たにサンプリングモード機能が搭載されており、マイク、ヘッドセット、USBから直接OP-Zにサンプリングができます。
新しいOSは2チャンネルオーディオインターフェイスを搭載しており、デジタルオーディオをサンプリング用としてOP-Zに送信したり、OP-Zからデジタルオーディオを受信したりして簡単に録音することができます。また、ピッチ、ゲイン、再生モード、再生方向をサポートした完全なOS-1サンプルフォーマットを使用できるようになりました。さらに、安定性が向上し、バグが修正されています。
OP-Z ファームウェアアップデート方法特設ページ:https://www.minet.jp/contents/info/op-z_firmware-update/