MIDIクロックなどの同期信号の為の高精度クロックジェネレーター
アンブレラカンパニーは、ドイツを拠点にするE-RM(Erfindungsburo Rest & Maier)社が開発した、MIDI機器間の不安定な同期環境や、発音タイミングのズレを改善するMIDIマスタークロック・ジェネレーター、midiclock+を発売します。
音楽制作のセットアップを改善します。
midiclock+ は驚くほど高精度なMIDIクロックメッセージ、DINシンク&アナログクロック・パルスを生成する MIDIマスタークロック・ジェネレーターです。
クロックジッターを取り除くことで、機器間の不安定な発音タイミングを解決します。結果、同期環境の安定化はもちろん、シーケンスやリズムビートがよりタイトなグルーブ感を得られるようになります。
一般的なMIDIクロックではジッター成分の影響により、正確なタイミングでのBPM同期ができていないのが現状です。これによりテンポに曖昧な揺れが生じてしまい、さらにジッターが多く影響する場合には同期が不安定になる大きな要因にもなっています。
E-RM社の研究レポートによると、一般的なDAWでのMIDI同期より50,000倍もの精度をmidiclock+は達成しています。midiclock+には2系統のDIN出力が装備されており、各出力はMIDI、DIN Sync24またはアナログクロック・パルスに設定することが可能です。
クロック信号はMIDIスルーボックスやDIN Sync用のハブなどでディストリビュートすることが可能です。
NormalモードとLiveモード
E-RMのmidiclock+ は2つのモード(LiveモードとNormalモード)を備えています。
"Liveモード"ではロータリーエンコーダーで設定されたBPMがそのまま即座にシステムに反映されます(急なテンポ変化にもスムースに追従します)。
"Normalモード"ではロータリーエンコーダーで設定されたBPMは、ロータリーエンコーダーを一度押すことでシステムに反映されます。同じBPMテンポで安定したクロックを得たい場合に最適です。またうっかりノブを回してしまいテンポが不意に変わってしまう事も防げます。
2つのモードはロータリーエンコーダーをダブルクリックする事で簡単に切りかえることができます。
midiclock+により環境の安定化やサウンドの向上だけでなく、シンプルで使いやすい視覚性の良いBPM管理も可能になります。
Resync機能
midiclock+ ではプレイバック中に何時でもMIDI機器に対してのリシンクをかけることができます。
もし何らかの理由でスレーブ機器の同期が外れてしまった場合でも、Resync/Restボタンを一度押すことで、パフォーマンスを止めることなく次のストロークで同期を整えることが可能です。
この事でライブパフォーマンスでの同期についての心配事が解消されます。もしクロックスレイブの機器にアクシデントがあっても、元の同期に直ぐに戻ることができます。
新しい機能
midiclock+は従来モデルより以下がアップデートされています。
DIN Sync
MIDIクロックとDIN Sync/Sync24は背面のDIPスイッチで各出力ごとに設定することができます。DIN Sync/Sync2モードではDINシンク機器とMIDI機器を接続することが可能になります。midiclock+ ではStart/Stopを実行できます(多くの機器ではPause/Continue)。
Analog Clock
ロータリーエンコーダーを長押ししたまま電源を接続するとディスプレイに3秒間の間「Euro」と表示されます。このセッティングは電源をオフにするたびに初期設定にリセットされます。別売の"modular whip"を使用することでMIDIコネクターをミニジャックに変換できます。クロックレートは8ppq (pulses per quarter note)で、リセットパルスはポジティブの仕様です。
主な特徴
- 高精度なMIDIクロックメッセージ、DINシンク&アナログクロック・パルスを生成
- 同期環境の安定化によって、シーケンスやリズムビートがよりタイトに
- MIDI、DIN Sync24またはアナログクロック・パルスに対応
- 視覚性の良いディスプレイでBPMやプレイ・ストップなどのコマンドも一括で管理
発売日
2014年11月11日
販売価格
midiclock+
(税込) ¥41,800 (税抜 ¥38,000)
JANコード:4560482824595