Empress Effects ECM-519発表!天才エンジニアがデザインしたAPI500シリーズ用コンプレッサー・モジュール

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ハイエンドな楽器用エフェクターを発売し、国内外で評価の高いEmpress Effects(エンプレスエフェクト)から、初となるプロオーディオ/レコーディング製品であるAPI 500シリーズ互換 FET コンプレッサー「ECM-519」が発売されました。

カナダの天才エンジニア集団がデザインした傑作コンプレッサー

Empress Effectsの「ECM-519」コンプレッサーは、完璧な回路設計と斬新なアイデアによって、パーフェクトな仕上がりとなりました。

出力トランスと電子バランス回路を切替えてサウンドの質感を変化させられるxformer、サイドチェイン・フィルター、従来にないアイデアが投入されたオートモード、パラレル・コンプレッションの為のミックス機能など、幅広いアプリケーションに対応できる機能性が魅力です。

そして何よりもそのバリエーション豊かで『完成度の高い音質』は全てのエンジニアやミュージシャンを虜にするでしょう。

xformer機能について

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ECM-519は出力トランスフォーマーを搭載していますが、このトランスをバイパスして電子バランス出力に切り替えたり、トランスに適度に負荷を与える事でより大きなサチュレーションを得るなど、サウンドのバリエーションが楽しめます。3段階のxformerスイッチがoffポジションではトランス出力は、よりサウンドへの色付けの少ないクリーンなサウンドが特徴の電子バランス出力に変更されます。onポジションではトランス出力を有効にしてトランス特有のスムースで美しいハーモニクスがサウンドに加わります。loadedポジションではより倍音感が増して、ビンテージ機器のようなシルキーでリッチなサウンドの質感が得られます。

【xformer ポジションによるサウンド質感の違い】

off 出力トランスは使用せずにアクティブ・バランスの出力回路を有効にします。よりクリーンで透明感のある周波数特性の良いサウンドが特徴です。
on 出力トランスを有効にします。オーディオトランス特有のアナログ質感とサチュレーションが加わり、温かいトップエンド、太いローミッドが特徴です。
loaded  出力トランスに適度に負荷を与える事で、より大きなサチュレーションを得ることができます。ビンテージ機器のパンチ感と美しい倍音を再現できます。ボーカルやシンバルのサウンドコントロールにも最適です。

【アナログ・オプティマイザーとしての使用】

ECM-519を通すことで得られるトランスフォーマーによるアナログ質感のみをサウンドに適応できます。MIXノブを100%ドライにセットすることでをコンプレッサー回路の影響なく、原音にサチュレーションのみを加えるアナログ・オプティマイザーとして機能します。またoutputノブをより大きく設定することでアナログの質感をより原音に追加することができます。

オートモードについて

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オートモードでは入力信号に応じてリアルタイムでアタックタイムとリリースタイムを変化させ、その音楽のリズムやフレーズに対応したコンプレッション・コントロールを作り出します。

オートモードでは役割りを分けられた2つのディテクターが用意されており、それらは同時にプロセスを行いコントロール信号を生成します。一つは高域に対してとても高速で動作します、入力されたシグナルのピークを確実に捉えます。もう一つは低域に対してゆっくりと動作するディテクター、これにより全体のシグナルはスムースにトリートメントされます。

また各レギュレーターのスレッショルド、レシオも同時に周波数に応じて変化を持たせています。この2種類のディテクターの組み合わせから、確実なレベルコントロールと、極めて透明感の高いピュアサウンドを両立させたコンプレッションが得られます。これは従来のアタック&リリース・コントロールのコンプレッサーでは成し得ない芸当です。

  • Auto mode 1

このモードは一般的なダイナミクスコントロールに最適です。たとえばボーカル録音のトラッキング時にピークを調整しスムースな出力を得るのにも適しています。とても自然なサウンドコントロールを実現できます。また各トラックをミックスに馴染ませるような効果にも適していて、その場合にもサウンドの瑞々しさを一切失いません。

  • Auto mode 2

アコースティックギターなどに最適なモードです。アタックはよりオープンで、一切トランジエントを失うことなく、存在感のあるビッグサウンドを演出できます。トラックをミックスの中で前に出すことが可能です。ミックスバスに適応して全体のパンチ感を強調するのにも適しています。

High Pass Filterについて

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サイドチェインのハイパスフィルターを設定可能です。

  • 120Hz - 低域にコンプレッションが反応しすぎないように設定できます。ミッドレンジをスムースにする効果があります。
  • 220Hz - ギターなどに適しています。ローミッド系の楽器サウンドがコンプレッションで"ポンピング"しずぎないよう設定できます。

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ECM-519の主な特徴

  • オール・アナログ信号パス
  • 幅広いサウンドキャラクターを調整できる xformer搭載(トランス or トランスレス出力回路、トランスに適度に負荷をかけサチュレーションを得る loadedモード)
  • 3レシオ・コントロール(3:1、6:1、12:1切替)
  • MIXコントロール。ドライ音とウェット音をミックス可能(パラレル・コンプレッション)
  • 10セグメントの視覚性の良いLEDリダクションメーター
  • サイドチェイン・ハイパス・フィルター(120Hz/220Hz切替)
  • 最速50msecのアタックコントロール
  • 2タイプのオートモードとマニュアルモード
  • 付属のリンクケーブルによるステレオリンク(または電源ラックのリンク機能も使用可能)
  • アナログ・オプティマイザー(MIXを100%ドライに設定し、トランス出力を有効にすることで、コンプ回路を使用せずサウンドにアナログの温かさ(質感、倍音成分)のみをプラスすることが可能)
  • トゥルーバイパス・スイッチ

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ECM-519の仕様

Input Impedance 48 kOhm
Output Impedance 50 Ohm (600 Ohm with transformer)
Frequency Response (-3dB) 10Hz - 35kHz
Power Consumption 120mA per rail
Height 134mm
Width 39mm
Depth API準拠(170mm:突起物含む)
Form Factor API 500 Series 1U module
Output Level up to +22dBu
Input Level up to +22dBu
Attack Range (manual mode) 50us - 50ms
Release Range (manual mode) 50ms - 1s

発売日

2014年9月1日

販売価格

ECM-519
(税込) ¥108,900 (税抜 ¥99,000)
JANコード:4560482824496

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