Empirical Labsの「Distressor」は、創設者Dave Derrが1176やLA-2Aといったクラシック・コンプレッサーに着想を得て開発した、デジタル制御のアナログ・コンプレッサーです。カスタム設計のゲイン制御回路により、温かくヴィンテージ感のあるトーンを狙える点も特徴で、世界中のエンジニアに定番機として使われています。
そして「Distressor EL-8/EL-8X」の発売30周年を記念し、期間限定モデル「EL8-XXX」が発表されました。詳細はこちら

- 8種類のコンプレッション・カーブ(Nuke/Opto含む)で、レベリングからピークリミッティングまで対応
- 3種類のDistortion(Distort 1/2/3)を備え、倍音成分(0.02%〜20%)の付加やDistortion Indicatorによる目安確認が可能(EL-8/EL-8X)
- サイドチェインEQ(HPF)を搭載し、素材に応じたコンプレッションを設定可能
- EL-8XはBritish ModeとStereo Image Linkに対応し、1176由来のキャラクター付加とステレオ運用を拡張
Distressor EL-8
Distressor「EL-8」「EL-8X」は、ダイナミクス・コントロールとトーン・シェイピングを1台で行えるアナログ・コンプレッサー/リミッターです。
8種類のコンプレッション・カーブ(Nuke/Optoを含む)により、透明感のあるレベリングから過激なピーク・リミッティングまで、素材と目的に応じて切り替えられます。さらにDistort 1/2/3の3種類のディストーション・モードを備え、コンプレッション量とは独立して倍音を加える運用にも対応。倍音成分(2次/3次を含む)を0.02%から20%まで付加でき、トランス、真空管、テープコンプを想起させる質感づくりを狙えます。
EL-8はオプション無しのノーマルバージョンで、EL-8XはBritish ModeとStereo Image Linkを標準搭載します。トラッキングからミキシング、マスタリングまで幅広い現場で使いやすい構成です。
8種類のコンプレッション・カーブで、狙いに合わせて切り替え
Distressor EL-8/EL-8Xは、8種類のユニークなコンプレッション・カーブを搭載し、音楽的にレベルを穏やかに整える方向から、ピークを強く抑え込むリミッティングまでカバーします。これらのカーブはディテクターの挙動を変化させ、音量変化の追従や戻り方といった要素を切り替えられるのがポイントです。10:1のOptoレシオでは独立したディテクター回路を用い、ビンテージのオプティカル・コンプレッサーをエミュレートする滑らかなコンプレッションを実現します。一方でNukeモードは、ドラム処理を想定した強いリミッティング特性を得られるモードです。

3種類のDistortionモードで倍音付加
Distressorの個性を形作る要素として、コンプレッションをかけなくても倍音付加ができる3種類のディストーション回路(Distort 1/2/3)を備えます。Distort 1はダイナミクスや周波数特性を大きく変えずに繊細な倍音を加える設計で、素材の輪郭や存在感を崩しにくい方向を狙えます。Distort 2はClass Aチューブの温かみ、Distort 3は磁気テープ特有のサチュレーション感を再現するキャラクターとして用意されています。これにより「ダイナミクスは大きく動かさず倍音だけを足す」「コンプレッションと歪みを別々に追い込む」といった作業を組み立てやすく、狙ったキャラクターへ整えやすくなります。

British Mode(EL-8X)で、1176全押しのキャラクターを付加
「EL-8X」で利用できるBritish Modeは、UREI製「1176LN」のオール・ボタン(4つ押し/全押し)テクニックに着想を得たモードです。通常とは異なるニー特性とエンベロープ特性を伴う、アグレッシブなリミッティングの方向性を作れます。過激なサウンド・メイクだけでなく、パラレル・コンプレッションのようにキャラクターを混ぜて使う運用にも対応します。EL-8Xでは、専用のBritish Modeスイッチを有効にすることで、任意のレシオにこのキャラクターを付加できます。素材に対してトランジェントや押し出し感を設計したい場面で、レシオ選択と組み合わせて狙いを具体化できます。

Stereo Image Link(EL-8X)で、ステレオ定位を保ったリンク動作を狙う
EL-8XはStereo Image Linkに対応し、3種類のリンク方式(従来の「フェーズ」リンク、新しいImage Link、フェーズとImage Linkを組み合わせたリンク)を選択できます。オリジナルのEL-8が採用するサミングとフェイズ検出方式のステレオリンクは、ステレオイメージがわずかにシフトする特性があり、厚みが加わる効果として好まれる場合もある一方、左右バランスを厳密に維持したい素材では選択が分かれます。ステレオ用途のために設計されたStereo Image Linkは、正確なステレオ定位を維持しながらLRを自然にリンクすることを目的とした機能です。ドラム・バスやマスタリング・チェインといったステレオ処理で、2台のDistressorをペア運用する際の選択肢を広げます。

主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 周波数特性 | 2Hz ~ 160kHz(クリーン・オーディオ・モード、+0 / -3 dB) ※Distort 2 / Distort 3 使用時は特性変化あり |
| ダイナミックレンジ | 110 dB(1:1 モード時) |
| 入力インピーダンス | 20kΩ |
| 出力インピーダンス | 75Ω 以下 |
| アタックタイム | 50µs ~ 50ms |
| リリースタイム | 0.05 ~ 3.5sec(通常モード) 最大20sec(Opto モード) ※タイムコンスタントはレシオの設定に依存 |
発売日
2026年7月
販売価格・ご購入はこちら
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
数量限定モデル Distressor EL8-XXX

30周年リミテッド「EL8-XXX」は、EL-8Xをベースに入力トランスを追加した特別仕様
「EL8-XXX」は、Distressor EL-8の発売30周年を記念して製作されたリミテッド・エディションです。ベースとなる機能面はEL-8Xの流れを汲み、Stereo Image LinkとBritish Modeを備えます。そのうえで入力段にTRIAD MAGNETICS HS-56トランスを新たに搭載し、Pultec EQに採用されていたことでも知られるトランスのキャラクターを取り込める点が通常モデルとの違いです。この追加により、サチュレーションや質感の付加に加えて入力インピーダンスを600Ωまで低減します。さらに新しいディスクリートパーツの採用により、クラシックなEL-8よりも早い段階でサチュレーションと色付けが得られる設計を狙っています。
~2026年12月まで
- オンラインストア等、一部店舗では取り扱いできない場合がございます。
- キャンペーンは早期終了する場合がございます。
| 品名 | 販売価格 | リンク |
|---|---|---|
| EL8-XXX JANコード:4573633582022 | ¥429,000(税込) | オンラインストア |





