Sonarworksが自分のスタジオの音響特性をヘッドホンで再現できるヘッドホン向けバーチャルモニタリングソフトウェア「SoundID Reference Virtual Monitoring PRO」を発売します。
- 自分のスタジオやクライアントルーム、車内など任意のステレオ環境を計測し、その音響特性をヘッドホンで再現
- 約15分の計測と専用バイノーラルマイクで、専門的な測定スキルがなくてもパーソナライズされた仮想モニタリング環境を構築
- VST / AU / AAXプラグインとシステムワイド再生に対応し、低レイテンシー・広いサンプリングレート対応
SoundID Reference Virtual Monitoring PRO
SoundID Reference Virtual Monitoring PROは、スタジオや自宅の制作用ルーム、クライアントルーム、さらにはカーオーディオなど、任意のステレオ再生環境を計測し、その音響特性をヘッドホン上に再構築する「ヘッドホン向けバーチャルモニタリング環境」です。
付属のイヤホン型バイノーラルマイクを用い、ガイドに従って約15分の計測を行うだけで、自分の耳で聴いたそのままの音場をプロファイル化。生成されたプロファイルをSoundID Reference上で読み込むことで、DAWプラグインまたはシステムワイド再生を通じて、どこにいても“いつものスタジオ”と同じ空間認識・定位・トーンバランスでミックスやチェック作業を行えます。
夜間や移動先でヘッドホンミックスを行うクリエイターや、複数のスタジオ間でモニタリングリファレンスを統一したいエンジニアに向けて、安定した「信頼できるモニター環境」を持ち歩くという新しいワークフローを実現します。
自分のスタジオや生活環境をそのままヘッドホンにコピー
SoundID Reference Virtual Monitoring PROは、ご自身の部屋やお気に入りのスタジオの音響特性を測定、キャプチャーし、それをヘッドホンで再現可能にするヘッドホン向けモニタリングシミュレーターです。一般的なバーチャルモニタリングプラグインが有名スタジオや汎用的なルームモデルをシミュレートするのに対し、本製品は、ユーザー自身の部屋、スピーカー、耳の組み合わせを計測し、それをもとに専用プロファイルを生成します。
計測はステレオ環境に対応しており、スタジオコントロールルームはもちろん、クライアントルーム、車内、リビングなど、日頃リファレンスとしてよく使う空間をバーチャルコピーすることができます。こうして作られたプロファイルはユーザーおよび環境固有のものとされ、他者や別の部屋には転用できない設計のため、自身の聴覚と環境に最適化された、極めてパーソナルなモニタリング精度を得られます。

15分のガイド計測で誰でも扱えるワークフロー
高度な測定技術を必要としない、明快な4ステップワークフローも大きな特徴です。まず、付属のUSB接続イヤホン型バイノーラルマイクをPCに接続し、計測したい部屋に設置したステレオスピーカーと、後で再生に使うオーバーイヤーヘッドホンを準備します。次に、Virtual Monitoring PROの測定ウィザードを起動すると、オーディオインターフェイスのルーティング設定からマイク入力確認までを案内してくれるため、測定の専門知識がなくても迷うことはありません。
計測は44.1kHz/24bitで行われ、テストトーンとスイープ信号がスピーカーから再生される間、耳元で収音されたデータをもとに、頭部伝達特性や部屋の反射、スピーカーのステレオ挙動が解析されます。所要時間は約15分とされており、完了後はオーバーイヤーヘッドホンでバーチャル再現を確認し、現実のスタジオとの聴感を合わせ込むための微調整を行うことができます。

プラグイン/システムワイド対応と高音質・低レイテンシー設計
作成したバーチャルルームプロファイルは、SoundID Referenceに読み込んで使用します。DAW内ではVST / AU / AAXプラグインとして、マスターバスやヘッドホンモニターバスにインサートすることで、既存制作のワークフローを崩さず導入できます。また、スタンドアロンアプリとしても動作するため、DAW以外の音源再生に対しても同じモニタリング環境を適用できます。再生サンプリングレートは44.1〜192kHzに対応し、プラグイン使用時にはほぼゼロに等しいレイテンシーを実現。システムワイド再生でも20ms未満に抑えられているため、音ズレや違和感の少ないモニタリングが行えます。
さらに、特定モデルのキャリブレーションプロファイルがなくても任意のオーバーイヤーヘッドホンで利用可能な設計のため、普段使い慣れたヘッドホンをそのまま活かしつつ、空間的な再現構築ができるようになります。

3つのラインナップで用途に応じた導入が可能
SoundID Reference Virtual Monitoringシリーズは、導入状況やニーズに合わせて選べる3ラインナップで提供されます。フルパッケージとなる「SoundID Reference Virtual Monitoring PRO with Binaural Measurement Microphone (EREF)」(SW5VMPE)は、SoundID Reference for Speakers & HeadphonesとVirtual Monitoring PROの両方のライセンスに加え、計測専用のイヤホン型バイノーラルマイク、USB-C接続プリアンプ、USB-Cケーブル、キャリングケースを同梱したオールインワン構成です。
すでにSoundID Referenceシリーズ(SW5HD / SW5SD / SW5SX / SW5MD / SW5MX)を所有しているユーザー向けには、「Upgrade from SoundID Reference to Virtual Monitoring PRO with Binaural Measurement Microphone (EREF)」(SW5UVMPE)が用意され、既存環境にVirtual Monitoring PRO機能を追加するライセンスと同じEREFバイノーラルマイク一式が付属します。
ハードウェアを必要とせず、主に仮想スタジオモニターのプリセットライブラリで環境差をチェックしたいユーザーには、「SoundID Reference Virtual Monitoring」(SW5VMS)が適しており、こちらはSoundID Reference for Headphones (SW5HD)とVirtual Monitoring Add-on (SW5VM)をバンドルしたダウンロード専用ライセンスとして提供されます。
主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| SW5VMPE | SW5UVMPE | SW5VMS | |
|---|---|---|---|
| 対応OS |
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| プラグイン形式 / 動作形態 |
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| 再生サンプリングレート | 44.1kHz ~ 192kHz | ||
| 測定サンプリングレート | 44.1kHz / 24bit(測定時、オーディオインターフェイスの入力設定) | -(専用測定機能は含まず、仮想スタジオモニターシミュレーション用プリセットライブラリーを提供) | |
| 対応モニタリング環境 | ステレオ再生環境 | ||
| 対応ヘッドホン | 任意のオーバーイヤーヘッドホンで使用可能 | ||
| レイテンシー |
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| 含まれるソフトウェア / ライセンス |
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| 同梱ハードウェア |
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同梱ハードウェアなし(デジタルダウンロードライセンスのみ) |
| PC以外の必要ハードウェア |
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| 主な機能 |
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発売日
2025年12月6日
販売価格・ご購入はこちら
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
| 品名 | 販売価格 | リンク |
|---|---|---|
| SoundID Reference Virtual Monitoring PRO with Binaural Measurement Microphone (EREF) 型名:SW5VMPE JANコード:4533940371955 | ¥49,500(税込) | オンラインストア |
| Upgrade from SoundID Reference to Virtual Monitoring PRO with Binaural Measurement Microphone (EREF) 型名:SW5UVMPE JANコード:4533940371962 | ¥37,400(税込) | オンラインストア |
| SoundID Reference Virtual Monitoring 型名:SW5VMS JANコード:4533940371948 | ¥23,000(税込) | オンラインストア |




