Heritage Audioが、“On Slot Technology”を搭載した500シリーズモジュールラックシャーシ2機種「OST-6 v2.0」「OST-4 v2.0」を発売します。
OST-6 v2.0
OST-4 v2.0
スペインのHeritage Audio社は、高品位なパーツを使い妥協のないクォリティーのサウンドを実現しながらも、たいへんリーズナブルな価格のラインナップで注目されています。今回登場の2機種は、いずれも500シリーズのモジュールをマウントできるラックシャーシで、独自の“On Slot Technology”を搭載することにより各スロットに独立して安定化した電源が供給できるモデルです。OST-6 v2.0は6ユニット、OST-4 v2.0は4ユニットをマウント可能で、「ダブルワイド」仕様のモジュールや高品質なクラスAおよび真空管の設計を含む、あらゆるタイプの500シリーズモジュールに対応します。
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OST-6 v2.0/OST-4 v2.0の製品概要
500シリーズフォーマットのモジュールの人気はますます高まっており、様々なモデルが多くのメーカーからリリースされています。それらのモジュールのパフォーマンスを最大限に活かすには、プロフェッショナルスタジオ/ホームスタジオを問わず、確かな品質のスロットを用意することが必須となっています。
たいへんコンパクトでお気に入りの4つのモジュールを外に運び出せるOST-4 v2.0は、しっかりした電源と耐久性の高い堅牢なボディーを備えており、少ない数の500シリーズモジュールを所有する方には最適です。また6つのモジュールをセットでき、取り外し可能なラックイヤーとハンドルが付属する OST-6 v2.0 は、まさに究極のポータブルソリューションの域に達しているといえます。もちろん電源と高耐久性のエンクロージャーは、OST-4 v2.0同様です。
マウントイメージ
クラスAあるいは真空管ベースのモジュールでは、多くの電源容量を必要とします。それらはバンクの電圧を低下させ、動作が不安定になる原因となったり、単純に標準的な電源ラックでは動作しない場合すらあります。OST-6 v2.0/OST-4 v2.0は、「ダブルワイド」仕様のモジュールや高品質なクラスAおよび真空管によるモデルを含む、あらゆるタイプの500シリーズモジュールに対応します。Heritage Audio独自の“On Slot Technology(オン スロット テクノロジー)”が採用され、各チャンネル独立して最大限のプロテクション、フィルタリング、アイソレーションをもたらします。また、これらv2.0モデルから備わったリンク機能により、リアパネルのボタン操作だけで任意のチャンネルを次のチャンネルにリンクさせることを可能にします。つまりマイクプリアンプからコンプレッサーなど、パッチケーブルなしで接続を可能にします。
OST-4 v2.0の主な仕様
- スロット数:4
- 最大レール電流:1スロットあたり各レール400mA、合計1.6A(1.8A不連続時)
- 最大ファンタムパワー電流:140mA
- 入力電圧:100〜240VAC
OST-6 v2.0の主な仕様
- スロット数:6
- 最大レール電流:1スロットあたり各レール400mA、合計1.8A(2.0A不連続時)
- 最大ファンタムパワー電流:140mA
- 入力電圧:100〜240VAC
発売日
2022年4月22日(金)
販売価格
OST-4 v2.0
¥62,700(税込)
JANコード:4530027290161

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OST-6 v2.0
¥90,200(税込)
JANコード:4530027290178

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On Slot TechnologyはHeritage Audioの500シリーズ用ラックモデルが、電源をどの様にハンドリングするかの設計思想といえます。多くの500シリーズ用電源ラックが、基本的にすべてのチャンネルに対して並列に給電するという単純な設計になっています。このような仕様の場合、搭載されているパワーサプライからあるモジュールが多くの電流を消費してしまう場合に、他のモジュールに影響を及ぼしてしまいます。また場合によっては、パワーサプライそのものに干渉してしまいます。OST-6 v2.0/OST-4 v2.0は各チャンネル(スロット)独立のパワーサプライを備えています。各チャンネル個別にレギュレーション(安定化)、フィルタリング、保護回路を有します。そのため負荷の大きなモジュールによって、他のモジュールのパフォーマンスが低下してしまうといったことがありません。これにより、取り付けられたすべての500シリーズモジュールが最大限の力を発揮できるのです。特にマイクプリアンプでは、その効果を顕著に感じられるでしょう。