驚き価格のPAセット!その実力とは‥Alesis PA System in a Box Bundle レビュー

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デジタル・アドバイザーのあべです。

ちょっとしたミニライブやミニコンサート、自治会(町内会)の集会所のスピーカーとして、簡易PAセットを探している方もいらっしゃるかと思います。普段はあまり使わないから出来れば格安のPA セットで‥。。

そんな方に、とんでもなくお得な価格のPAセット「PA SYSTEM IN A BOX BUNDLE」がALESIS(アレシス)から発売されました!

PAには、スピーカー以外に、ミキサー、パワーアンプ、マイク、スタンドやケーブル、そしてできればエフェクター(カラオケ・エコー的ななにか)が必要です。
それらがすべて入って、こみこみ なんと¥39,800!
しかも、まったく聞いたこともない無名メーカーではなく、れっきとした音響機器ブランド。

しかし、疑り深い 慎重派なわたくしは、確かめずにはいれませんでしたので、実際に使ってみた感想をセッティング方法を交えながら今回は語ってみたいと思います。ただ、結論を先に書きますと、コレはコスパ最強ですよ!!

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パッケージと付属品

まずはパッケージ。全部セットですが、すべて1つの箱に入っていますので、かなり大きめ。
男性の方なら一人でも持ち運びできますが、かなり重たいです。
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こちらは開けたところ。
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付属品には下記が入っています。

  • 10インチ・パッシブ・スピーカー ×2
  • パワード・ミキサー
  • マイク
  • スピーカーケーブル ×2
  • スピーカースタンド ×2
  • マイクケーブル
  • 簡易マニュアル

付属品一式。
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国内正規品には、マイクとマイクケーブルが入っています。
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セッティング方法

  1. その① スピーカースタンドを組み立てるの巻
  2. その② スピーカーとアンプを接続するの巻
  3. その③ スピーカーの配置/ハウリング対策
  4. その④ 楽器/機材の接続方法
  5. その⑤ 電源オンとボリューム調整
  6. その⑥ エフェクトの調整

 

その① スピーカースタンドを組み立てるの巻

スタンドの脚を2本を持って少しだけ開き、脚に近いネジを緩めます。
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脚を持ち、抑えるようにしてスタンドの支柱部分を上げます。引っ張るような形でしょうか。すると、脚が開きます。
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地面に三脚部分を置き、一番上まで引っ張り出します。
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先程、引っ張り出した支柱部分を今度は戻すのですが、途中で押せなくなるポジションがあります。その辺がスピーカーを設置した時にバランスが良いです。脚に近いネジを締めて、固定させます。
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もう一つのネジを緩めて、スピーカーの高さを決めます。次にスピーカーのストッパーになる金属棒(セーフティーピン)を差し込みます。
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高さを調整したネジをしっかり締めます。
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スピーカーを設置します。男性の方なら一人でものせられるかも知れませんが、事故を起こさないよう2人で設置してください。
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最後に、三脚の一本をスピーカー正面に位置するようにします。こうすることでスピーカーが倒れた場合でも客席側にだけは倒れないようにします。

スピーカー設置で注意すべきはスタンドの転倒です。事故を起こさないようにすることが絶対です。そのため、スタンドの三脚をしっかり広げることが大切になります。
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その② スピーカーとアンプを接続するの巻

スピーカーとパワードミキサーを繋ぎます。この時点ではまだ、電源は入っていない状態です。

パワードミキサー背面にある「SPEAKER」と書かれているジャックにスピーカーケーブルを繋ぎます。スピーカーケーブルはギターのシールドなどの楽器用ケーブルに似ていますが同じものではありません。機材の故障や最悪の場合、発火に繋がりますので必ずスピーカーケーブルをご使用ください。
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2本とも接続します。
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パワードミキサーに差したプラグとは反対側を今度はスピーカーに接続します。
スピーカー背面の「INPUT」と書かれたジャックに接続してください。
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奥までしっかり差し込みます。もう1本のスピーカーも同様に結線します。
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ここまで終えてから、電源コードを電源に繋ぎます。
電源プラグは3極タイプです。
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電源の機材は、おおまかに、パワーディストリビューター、パワーコンディショナー、またはそれ以上のスペックのものに分類されますが、下のようなパワーコンディショナーですとノイズ低減が有効です。


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ちょっと高い‥と思ったらパワーディストリビューター。


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ちょっと代用的であれば、市販の3極対応電源タップか、このような変換アダプターを直接コンセントまたは2極電源タップに繋ぎます。
電源の話しは長くなってしまうのでまた次の機会にお話ししたいと思います。


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その③ スピーカーの配置/ハウリング対策

スピーカー配置ですが、この配置を間違えてしまうと、ハウリングを起こす原因となります。ハウリングとはカラオケ・ボックスなどで「キィーン」とか鳴るあの耳障りな音のことですね。実際には低音から高音まであり、程度によってはスピーカーを破損する場合もあるので、どちらにしても良いものではありません。

以下の写真のような”スピーカーがマイクの後方にくるようなセッティング”だとスピーカーの音がマイクに入り込み、ハウリングの原因となります。このセッティング方法は厳禁です!
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メインスピーカーは前面に置き、マイクがスピーカー裏に来るように配置しましょう。
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PAシステムなどの大音量の場合、ハウリングは聴覚に障害を起こす可能性もあります。マイクをスピーカーに近づけることは絶対に避けてください。

その④ 楽器/機材の接続方法

楽器や機材を接続する前に、必ず各チャンネルのボリューム、「MASTER」と書かれているツマミの”マスターボリューム”を最小にしましょう。

 

マイクの繋ぎ方

マイクはパワードミキサーの前面パネルに4本接続できます。
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マイクとマイクケーブルとカチッというまでしっかり差し込みます。
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パワードミキサーの「MIC IN」に差し込みます。
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エレアコの繋ぎ方

エレクトリック・アコースティック・ギターの場合は、D.I.(ダイレクトボックス)と呼ばれる機材を用いるのが一般的です。ダイレクトボックスとは、ギター/ベース/シンセといった楽器とミキサーを接続するためのインピーダンスをマッチングする機材です。詳しくは「インピーダンスって何?」をご参照ください。

今回は、L.R.Baggs の「Session Acoustic D.I.」を使います。こちらはエレアコ用のDIです。プリアンプが入っていると音作りも楽しめるでしょう。
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接続は、マイクの繋ぎ方同様にXLRケーブルを用いて、DI から「MIC IN」に接続します。
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下は、DIの説明と、「Session Acoustic D.I.」を使って簡単に鳴らしてみた動画です。

ベースも同じ接続になります。ベース用の人気DIはこちら。


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鍵盤の繋ぎ方

シンセサイザーなどのキーボードを接続する場合は、パワードミキサーの1~3チャンネルの「LINE」、あるいは4チャンネルの赤白の「LINE」という部分に繋いでも音は出ます。
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でもやっぱり、エレアコ同様 DI に接続するのが理想的です。
鍵盤のアウトプットからシールドでDIに接続します。
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動画で触れた通り、シンセなどラインレベルの楽器でもD.I.をかましてバランス接続でミキサーに送りましょう。

ステレオで送りたい場合、Radialの「JDI Stereo」や「ProD2」などステレオD.I.をお求めください。


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エレキギターの繋ぎ方/アンプにマイキング

エレキギターを使用する場合は、エレアコ同様に DI 経由で接続できます。ただし、アンプがないのでエレキギターというには程遠いいサウンドです。
そこで、小型アンプを用意してマイクにて収音します。


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小型のギターアンプにマイクを立てる場合は、画像のようにエッジ(≠真ん中)を狙いましょう。また、被りを防ぐためマイクは出来るだけスピーカー・コーンに近づけます。
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実際に小型ギターアンプとマイク収音でスピーカーを鳴らしてみた動画です。

ギターアンプを収音するためのおすすめ機材はこちら。


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BGMを流す/iPhoneなどの音楽プレーヤーの接続方法

外部オーディオ機器を接続するためのAUX入力を備えています。こちらにCDプレーヤーなどのオーディオデバイスを接続することでスピーカーでBGMなどを再生することができます。
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一般的にオーディオ機器側では、ヘッドホンで使用されるステレオミニ端子が多いかと思いますので、RCA – 3.5mmステレオミニプラグのケーブルが便利です。


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その⑤ 電源オンとボリューム調整

スピーカーを配置し、各機材を接続したら、ここでようやく電源スイッチを入れます。
電源を入れる前に今一度、ボリュームが小さくなっていることを確認してください。
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「MASTER」と書かれているマスターレベルを30%~40%ほどに上げます。
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各チャンネルのレベルを調整します。
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その⑥ エフェクトの調整

本体にデジタルディレイが搭載されています。ディレイは”遅れ”という意味をもつ単語ですが、演奏した音を遅れて再生させて反響効果を得るエフェクターです。詳しくは「ディレイって?」をご参照ください。

細かい調整は、ディレイタイムとフィードバックの調整が可能です。

「FX MASTER」は、ディレイのウェットとドライのバランスを調整します。右に回すほど、ウェット‥ディレイ効果の掛かる割合が大きくなります。
「TIME」は、ディレイ音の時間を調整できます。を右に回すとディレイされる音の間隔が短くなります。
「REPEAT」は、繰り返す長さを調整できます。右に回すほどリピートされるのが短くなります。PA_SET_Alesis_ABE0050

カラオケ的な歌の調整としては、「FX MASTER」は右に最大にし、「TIME」は3時くらい、「REPEAT」は2時くらいでしょうか。各チャンネルは「FX」ツマミにて調節します。
これでショートディレイのような形となります。音楽のジャンルによってディレイタイムとフィードバックを調節してみると良いでしょう。
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Alesis PA System in a Box Bundle レビュー

80W連続、280Wピークとのことで、屋内40~50人くらい向けかと思われます。
ミキサー部には4つのチャンネルにマイクプリをそれぞれ搭載。各チャンネルにはマイクとラインが接続できるようになっています。

これは妄想ですが、リバーブは無い一方でディレイが搭載とのことで、「デジタルリバーブなんてショートディレイと一緒だよ!」というメーカーの声が聞こえてくる様です‥。リバーブが必要な場合は別途揃える必要があります。

また、ディスプレイが搭載されていることにお気づきかと思いますが、こちらはなんとSD/USBプレーヤー。
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しかも、右から2番目のEQボタンを押すことで、ポップス、ロック、ジャズなど様々なジャンル向けのEQプリセットも選択できます。
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AUXインプットにて、使っている音楽プレーヤーを接続できますが、ミュージックプレイヤーが内蔵しているため、こちらは別のチャンネルとして重宝しますね。

内蔵MP3プレーヤー使用時のご注意点
ミキサー部に搭載されているMP3プレーヤーは、SDカードまたはUSBメモリを本体スロットに挿入すると、再生ボタンを押すことなくすぐに音楽ファイルの再生が始まります。
MASTERボリュームノブが上がっている状態でSDカードまたはUSBメモリを挿入しますと、すぐに再生音がスピーカーから出力されますのでご注意ください。

参考:http://alesis.jp/pa-system-in-a-box-bundle/data/mp3player.php

ちなみに‥。

80W(連続)というスペックから、勝手にカラオケや弾き語り向けかと思いきや、意外とドラムが入っても負けませんでした。
一発勝負のグダグダな演奏でお確かめください!

如何でしたでしょうか?

正直その販売価格から期待しておりませんでしたが、
お値段以上それ以上なんたらというCMを思い出さずにいられないほどのコストパフォーマンスに驚かされました。

音質的にも、同価格帯のPAスピーカーの中ではとても優れております。

用途的にはカフェや店舗などでの小規模なライブやカラオケにピッタリです。
今回の記事でその雰囲気が伝われば幸いです。
また、サウンドや機能など詳しいことは下記の店舗にて展示していますので、ご確認いただければと思います。


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※ 在庫状況はご利用店舗に必ずお電話にてご確認ください。

最後に良くある質問をまとめてみましたのでご参考になりましたら幸いです。


よくある質問をまとめてみた

その① モニタースピーカー(返し)を設置したい

ステージ上に置いて演奏者がモニターできるようにフロアスピーカーを設置したい場合や、単純にスピーカーを増設したい場合です。まずは返しとなるスピーカーですが、低価格の製品はALTO(アルト)の「TX8」や「TX10」があります。


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次は、パワードミキサーにある LINE OUT を!と言いたいところですが、それだと特定のチャンネルの音をモニターに送れないのと、何より、なぜかLINE OUTに繋ぐとメインスピーカーがMUTEされる仕様な為、別途ミキサーをご用意ください。低価格なステージ用ミキサーですと、ALTO(アルト)の「LIVE802」です。


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「LIVE802」に、各楽器/機材を接続した後、「LIVE802」のステレオアウトと「PA SYSTEM IN A BOX BUNDLE」のパワードミキサー部の AUX IN を繋ぎます。
これで「LIVE802」に入力されている音は「PA SYSTEM IN A BOX BUNDLE」のスピーカーから音が出るようになります。
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次に、「LIVE802」の AUX SEND 1 とフロアスピーカーのINPUT を繋ぎます。
必要なケーブルは「XLRオス – フォン」になります。
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MONITORフェーダーを上げるのも忘れずに!
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あとはモニターしたい特定のチャンネルのAUXノブを上げていきます。
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その② マイクを増設したい

マイクを増設するには、別途ミキサーが必要になります。低価格なステージ用ミキサーですと、ALTO(アルト)の「LIVE802」や「LIVE1202」があります。「LIVE802」は、5本のマイクが接続できるようになります。「LIVE1202」は、7本のマイクが接続できます。両機種ともにリバーブなどのエフェクターが100プリセット搭載しています。

「PA SYSTEM IN A BOX BUNDLE」には、4chにあるRCAのステレオ入力、あるいはAUX入力に繋ぎましょう!ケーブルは RCA – フォン のケーブル2本です。


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その③ コンデンサーマイクを使いたい

残念ながらこの商品のミキサー部にはファンタム電源が搭載されてませんので、その場合にはやはり上記のように別途ミキサーを追加するか、ファンタム電源が別途必要になります。折角ならプリアンプを揃えるのも手ですね。


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その④ スピーカーとパワードミキサーの距離をもっと離したい

付属のスピーカーケーブルの長さを測ったところ、約5m70cm程度です。
それより距離を離したい場合は、市販のスピーカーケーブルでプラグが両方フォーンのものを選びましょう。下記の製品は10mのスピーカーケーブルです。


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デジタル楽器アドバイザー あべ
この記事を書いた人
デジタル楽器アドバイザー あべ

中学生でDJ、DAWを始める。後に、DJイベントはもちろん、PAやレコーディングなどいろいろ便利に使われて来たのは断れない性格と報酬が「いいちこ」1本でも仕事を引き受けてきた激安さ故。
学生の段階で数百万借金をして得た機材の知識と、父と合わせて万単位のレコードを所有する音楽の知識を基に、皆さまの機材選びの役に立つよう日々精進中。

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