【3月9日更新】管楽器リペアブログ 3月号

みなとみらい店の管リペアマンによる管楽器リペアの話だったりそうでなかったり・・・

3月9日

どーもー!少しずつ暖かくなり、近所の梅や河津桜の花が咲いてるのを見て、いよいよ春だなと感じているリペアマン平井です。
無事娘の保育園も決まりほっと一安心。昨日入園の説明会に行ってきましたが、色々と用意しないといけない物がたくさんあって、休みの日は入園準備でバタバタしそうです。

意外と知らないロータリーの中身

ロータリー楽器の皆さま、お待たせ致しました。今回はロータリーのお話です。
実際吹いていてもロータリーの中身がどうなってるか知らないという方は多いのではないでしょうか?ピストンは誰でも細かく分解できますが、ロータリーは専門知識がないと分解できない機構になっています。
今回は中身がどうなってるのか、どうなってくると動きが悪くなるのかご紹介いたします。調整タイミングの参考にしてくださいね。
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表のキャップを開けたところです。中心の部分(ロータリー軸)が黒っぽく変色してますね。こうなってると中身のロータリー自体も変色していることがほとんどです。

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中蓋を開けるとこんな感じです。

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ロータリーを取り出すとこんな感じになってます。中も真っ黒ですね。この黒いのは真鍮特有の緑青(ろくしょう)と呼ばれるもので、鉄でいうところの錆のようなものです。これが動きの悪さのもとになります。
緑青をきれいに磨いたものがこちら

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完全に取りきることは難しいのですが、このくらいまで綺麗にすると動きも良くなります。

ロータリーは使用者様自身で分解出来ないので、ロータリー内に水分が残りっぱなしになってしまいがちです。こまめにオイルを注すことで緑青の発生を抑えることもできますが、私の感覚的には1年使うと緑青も出始めてきます。動きが悪くなってから修理に持ち込まれる方も多いのですが、いざ本番!の前日にレバーが動かなくなった・・・なんてことが無いように1年に1度は調整に出しましょう。

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この記事を書いたスタッフ

川崎ルフロン店平井

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