へこみ直しシリーズ~サックスサムフック台座陥没~

こんにちは!杉浦です!

今回は、たま~に見かける「あの場所」です!


シリーズ過去作はこちら☟☟☟
~修理シリーズ 過去記事総合案内~




意外と気が付かない場所

こちらはテナーサックスの右手キィの辺りを
裏(奏者側)から撮影したものです。
写真のど真ん中が悲しいことになっています。



その名もサムフック

悲しいことになっているのは
右手親指をひっかける「サムフック」です。
実は落下によって陥没してます。

管体がサテン仕上げで、少し見えづらいですが
ぽわぁんとやわらかく角が立ってますよね。
これは本来無いはずの歪みです。


陥没についてはこちら☟☟☟
陥没①


フックを外して横から見ると、台座が食い込んでいます。


お客様に伺ってみると半年くらい前に
楽器を倒したことがあったそう。

でも音が出たことに安心してしまい、修理には出さず
すっかり忘れた半年後、メンテナンスに出して
ようやく転倒の影響が発覚したのです。

陥没面積が大きく、大変ショックだったようで
迷わず修理をご希望されました。



台座まで分解

普通のへこみと同様、キィやベルを分解しますが
サムフックの台座(フックが乗る台)があると
直しにくいので、ここも半田分解します。

台座を取り外し、作業しやすくなったので
ここからようやく陥没修正(へこみ直し)です。



再び半田付け

食い込みを直したので、再び台座を半田付けします。

食い込みがなくなりました。
アンラッカー仕上げだったこともあり
塗装焦げも無くキレイな仕上がりです。


アンラッカーの楽器についてはこちら☟☟☟
サックスのソケット交換

後はベルの取付・調整を行えば元通りです!



完成!

ぽわぁんとした歪みがなくなり、すっきりしました。


陥没修正いかがでしたでしょうか。
楽器を落としたり倒して、そのまま吹いていませんか?

音が出ていてもダメージを受ける可能性があります。
アクシデントが起きたら、リペアマンに確認してもらいましょう!



今回の修理は
・サムフック陥没修正
それに伴う
・サムフック台座半田脱着
・ベル脱着
・全体調整
・タンポ交換×4ヶ所
 です。

修理・調整代 税込26,300円(パーツ代・送料別)

※陥没した時のキズや金属のくもり・修正跡は残ります。
※半田付けにより、周囲のラッカーが黒く焦げます。



感染症予防にご協力ください

感染症予防の取り組みとして
調整にお預けいただく際は
以下項目のご協力をお願いします。

付属品の持ち帰り

修理に必要ない付属品(楽譜・チューナー等)は
基本的に、全てお持ち帰り頂いております。
詳しくは、受付スタッフにお尋ね下さい。

外観チェック

受付時、表面の拭き上げをお願いをする場合があります。

洗浄が可能です

金管楽器・金属製管体の楽器は、洗浄が可能です。
洗浄をご希望の場合は、受付スタッフにお伝え下さい。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター杉浦

中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!

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