【マイスター工房通信】新型あご当て≪シムレスト≫のご紹介

こんにちは、弦楽器マイスターの茂木です。
今回はプロ奏者を中心に、いま話題の新しいスタイルのあご当てをご紹介したいと思います。

東京芸術大学と桐朋芸術短期大学の准教授で、バイオリニストの志村寿一先生が発案したスタイルで、私が依頼を受け製作をしている≪シムレスト≫です。
従来のあご先端部分を上から押し付けて楽器を固定するのではなく、あご当て材をあご骨の付け根部分に寄り添わして、楽器を無理なく支えるためのスタイルが生み出した革新的な形状になります。

その特徴
  • 肩当て無しでも楽器保持ができるようにデザイン
  • ピュアな響きと有利な振動特性を目指して、従来のお皿部分をカット
  • 楽器保持に関わる身体的負担低下を考慮
  • 楽器を構える首、頭、視線の自由度を広く取れる
  • 製作材木バリエーションがあり、楽器との音響特性から選択可能
  • チタン金具を採用、耐久性が向上、アレルギー対策対応
  • 新しいタイプの保護ニスにより長期耐久性向上

楽器を自然に保持するということを主な目的で発案されたあご当てですが、デザインと材木特性により従来のタイプよりもよく響く、音色も多彩との好評を頂いております。
発売後4か月で、約60個のシムレストをアマチュアの方々以外に、国内外のソリスト、オーケストラ奏者、音楽学校生にご愛用いただいております。

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この記事を書いたスタッフ

シマムラストリングス秋葉原茂木

弦楽器の工房運営、人材育成、楽器買付け、技術責任担当しています。無量塔蔵六、他多数師事。東京バイオリン製作学校卒業、ドイツ国家弦楽器マイスター資格取得。

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