ピックアップ交換をする前に出来る事、ありまっせ!
皆さんこんにちは!
ただでさえ実年齢より上に見られるのに、ひげが少し伸びると更に+3歳の顔になる、
ギターリペア工房、中澤です!
今回はフェンダーのエレキギター配線引き直しの内容なのですが、
お客様のご依頼である”綺麗でグッとくる音に”と、ピックアップ交換程の金額は掛けたくない、と言う願いを叶える為ご提案させて頂いたのが、内部の配線材を全て単線クロスワイヤーに変えると言うもの。
ではやっていきましょう!
元々使われていた配線材がこちら。
何て事無い、極々普通の配線材ですね。
いわゆる”より線”と呼ばれる物で細い線が数本~数十本まとまっている物です。
柔軟性が高く、安価なので楽器のみならず身の周りでも広く使われているタイプの配線材です。
このままでも実用上は全く問題ないのですが、今回のポイントはそこではありません。
これを単線クロスワイヤーに変えて音を変えることが目的です。
さて、肝心のクロスワイヤーはこんな物です。
中に入っている線は先ほどのより線とは違い、太い線が1本入っております。
これが電気信号に対してどんな影響を与えるかと言うと、聴覚上では音抜けが良くなる、音が太くなる、
そんな傾向にあります。
これは私の主観も入っておりますし、人によって感じ方も異なりますので、あまり意味の無い話かも知れませんね・・・。
理屈の話をすると、ピックアップから出力された電気信号に対しての抵抗が少ない、と言えます。
同じ量の水を流すなら、より太いパイプの方が効率良くスムーズに流れる、そんなイメージです。
抵抗が少なければピックアップが持っているポテンシャルをより100%に近い状態で出力出来ます。
ポットやスイッチを介する以上、どうしても100%にはならないのですが、十分な効果があります。
さて、これを今後のメンテナンス性も加味した上で適切な長さでパーツ間を繋ぎます。
ピックアップから出ている線も当然のごとくクロスワイヤーに。
これらを、今後のメンテナンス性も加味した長さでパーツと繋ぎ、完了です!
ピックアップ交換を考えている方も多いかと思いますが、楽器本体と違ってピックアップの試奏はなかなか出来ないのが現状ですし、そもそもそのピックアップで理想の音になるのか・・・。
不安な方も多いかと思います。
カスタマイズの第一歩として配線材を変えるのもご検討してみてはいかがでしょうか!
・配線引き直し工賃
・単線クロスワイヤー代
合計金額 | ¥8,168(税込)+送料 |
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