リペアマン遠藤のリペアブログ~その36~全体調整の巻!
みなさまこんにちは!
リペアマン遠藤です!
緊急事態宣言も全国的に解除されて6月に入りましたね。
徐々に日常が戻りつつあるのが嬉しいです…!
とはいえまだまだ油断は出来ません。皆さま感染対策はしっかりしていきましょう!
6月のリペアマン遠藤の出勤日は5月より増えましたが、週に4日程度とまだ少ないです。
ブログ最後のリペアカレンダーにてご確認下さいませ!
では本題に入ります。
先月からリペアが再開しましたが最近多い依頼はというと…
「知り合いからギターを貰ったのでみて下さい」
「数年ぶりにケースから出したのでみて下さい」
「とりあえず弾ける状態にして下さい」
というものですね。
これはこれからギターをはじめる方、久しぶりに再開される方がどんどん増えているという事でもあります。
とても嬉しいことですね!みなさま気軽にはじめましょう!
リペアで預かる際にはギターの状態・症状をしっかり確認します。
そして今回は作業的に何をするかというと、いわゆる調整ですね。
ギターに限らず楽器というものは基本的に調整、メンテナンスをしないと良い状態が維持できません。
調整に入る前にネックや弦高、フレット、電装系等ギターの諸々の状態をチェックして記録しておきます。それから作業を始めます。
しばらく弾いていないギターはフレットが錆びていたり指板が乾燥してる場合が多いです。弦を外している時にクリーニングしたりオイルを塗ったりとケアしていきます。
フレットサイドがチクチク痛い時はバリが出てますのでこの時に削ってしまいます。
弾いてビビりが出る、という時はフレットの凹み具合も見ます。
もし開放弦にビビりがある場合はナット溝もチェックです。
ペグのナットの緩みって割と見逃しがちなのでここも締めましょう。ビスが緩んでる時も増し締めしておきます。
ストラップピンのビスも緩んでるとストラップかけて弾いてる時に最悪ギターが落下するので締めましょう。
弦を張る前にも色々やる事があるのですね~
そしてここからセットアップです。まずは弦を張ってチューニング。ネックが反っている時はロッド調整でストレートにしていきます。
これから梅雨の季節に入りますのでネックが反り始めると思います。弾いていてなんかいつもと状態違うな…と感じたらお店に持ってきてください。
弦高のバランスが悪い時はブリッジで弦高調整です。
実際に弾いて全ポジションでビビりが出ないか、違和感が無いかチェックします。このギターの弦高はおおよそ1.5mmでセットアップしました。
弦高が決まったらオクターブチューニングです。テレキャスターは一つのサドルに2本の弦が乗ってるので正確に合わせるのは構造上難しいですが出来る限り合わせます。
ピックアップの高さ調整です。基準値のようなものはありますが実際はアンプで音出ししてリアとフロントでバランスを取っていきます。
音出しをしている時にコントロール系も再度チェック。実際に操作してボリュームやトーンポットにガリが出てないか、スイッチ切り替え時に音切れがないか等ですね。
このように一口に調整といっても実に様々なことをやっているのです。
ここにポット・スイッチ等のパーツ交換や、フレットのバリ取り等の作業が入るとそれは別でプラス料金になります。予めご了承くださいませ。
いかがでしたでしょうか。
ギターをはじめる機会も多くなってくるこの季節、一度お店でチェックを受けてみてはいかがでしょうか?
そして皆さま、健康管理には十分ご注意下さいませ!
以上、リペアマン遠藤でした!
またお会いしましょう~
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宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!